表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼんじゃーのネタ帳  作者: ボンジャー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/37

クマは一方的にボコらてれるんだクマぁ…だからお前も道ずれだクマぁ!

 さて、ここから唐突であるが日本国が一方的に好意を寄せている国家意外に焦点を当てよう。


 その筆頭は矢張りソビエト社会主義共和国連邦こと、狂犬帝国(ソ連主観)が消えたと思ったら、隣にチート未来国家が爆誕した上、あっという間に満州利権が米国の手に渡り資本主義の総本山に乗り込まれた国家になるだろう。


 1930年代、急に周囲の目が厳しくなり、各国に作り上げた細胞が次々と狩られて行く、ソ連にとり意味不明な事態が自分達を蚊帳の外に進行していた。なんで?何があったの?である。


 まあ概ね理由は予想出来る。未来から来たと嘯くあの国のせいだ。あの国、日本国はソ連としては本当にやり難い相手であった。


 

 日本国転移当初、ソ連は猫撫で声で日本に接近している。日本国が大陸に展開していた戦力を削減し、ソ連への敵意を剥き出しにしていた日本帝国陸軍を粛清した様に見えたからだ。


 世界が日本の一方的な「未来から来ました宣言」に混乱する中、1920年代の足元の覚束ないソ連はコレを日本国で革命が発生したのではと希望的観測をしたのである。そんな物は直ぐに脆くも崩れ去ったが…


 彼らが勢い込んで交渉に赴いた日本は本当に未来から来た理解不能なナマモノの生息地であったからだ。だがソ連が日本国に付いて一抹の希望を抱いてしまった事はある意味理解出来る。


 本物の未来国家だと知ったソ連交渉団であったが、日本国が技術に立脚したほぼ一党独裁の国家であり、転移前は未来の合衆国と戦争寸前の敵対関係にあったと知って俄然やる気を出していたのだ。彼らの目には未来日本は同類、否、自分達の理想の先に居る物に見えたのだ。


 確かに傍目から見て未来国家日本は、ちょっとばかり一般的な資本主義国家とは言えないかもしれない。


 2000年代初頭から始まる上からのチート大改革はテクノ共産主義めいていたのも事実だ。人を量産し(クローン技術)、人を機械化し(ナノマシンぶすり)、人の思考を支配(マスゴミ粛清、SNS配備)する。


 インフラ事業・農業の国有化を強固に推し進め(失業対策)、軍事を強大化(やっぱ失業対策)、政治をテクノロジー(思考AI導入)により簡易化して、全ての国民を管理下に置く。


 党の積極的な指導の元、人と機械の境目の無い監視社会で人民は100歳迄労働に勤しんでいる。居ないのは管理AIだけである(チートバカは出したらしいが、出て来たメイドロボがヤバイ言動を始めたのでお帰り願った)


 箇条書きだけすると、未来の世界はどう考えてもソ連の夢見る管理社会なのだ。この様な社会を構築する連中なのであればワンチャン自陣営に引き込めるのでは?と考えてしまっても無理はない。


 ソ連交渉団は共産主義への熱き理想を語り、日本国を褒め称えた。


 「未来でアメリカと敵対したのは貴国がこの理想的な共産主義社会を築いたからですよね?我々は同じ理想を抱く者として是非、連帯すべきです!」


 等と発言し、日本側をどん引かせた。何故、言論の自由、私有財産、公正な選挙制度、何より天皇陛下を戴く我が国が共産主義社会に見えるのだろう。


 クローンには人権がある。ナノマシン処置は国民の健康と安全の為であり、マスコミ半殺しは健全な資本主義による淘汰圧に晒された結果。


 双方向メディアサービスは日本を覆っていても、滅びよ人類と発言して逮捕される事など無いし、一党独裁に見えるのは野党の自爆だ(二度と訪れる事は無いと思われていた経済と軍事のイケイケドンドンの中、妄想の中だけにある楽園の住人が生き残れる道理は無い)

 

 国民にしても灰色の世界で強制労働しているのでは無い。彼らは資本主義的欲求を満たす為に働いてるだけであり、その勤勉さの発露は、今の日本国が所謂ブルーカラーにも充分な賃金を払える経済発展と富の分配が出来ている証拠でしかない。


 「何か大きな誤解がある様ですな」


 なのでソ連交渉団に対して外務省担当者は以上の様な事を懇切丁寧に説明した。日本国にソ連と融和する考えは無かったからだ。日本国を今の状態に引き摺り込んだチートバカは大のアカ嫌いで(世代的に義務教育で色々あったのだろう)であり、彼の手でアカい思想はパージ(ハリウッド映画的な)されていた。


 故に日本国は塩対応だった。ソ連代表団は国家承認と言う大金星は上げた物の、未来の果実を得る事は出来ず肩を落として帰る事になる。1920年代のソ連は未だ燻る革命の余波とレーニンの後釜を狙う愉快な仲間たちの権力争いで積極的に何かを出来る余裕など出来なかった。


 この関係性が変わるのは日本国による満州利権の米国への売却、筆髭によるソ連国内の権力掌握が概ね完了した後の事である。本来であれば、この時期、世界恐慌による影響を受けなかったソ連は新たな経済モデルとしての共産主義の優位性を世界にしめし、その影響力を高める事に成功したのだが、これを列強は全力で妨害に出て来たのだ。


 米国は日本からのインフラ輸出と積極的な満州進出によるフロンティア政策で、英仏は同じく日本からのインフラ投資を受けた本国改造と植民地投資により需要を作りだす事に成功すると、硬軟織り交ぜた国内政策で露骨にソ連を敵視しだしのだ。


 この原資は既に述べているが日本国の技術と阿呆の様な生産力と購買力であった。日本は各国と植民地に電力、輸送、農業の先進インフラの提供と高性能機材の輸出を行い、その対価として膨大な資源を受け取っていた。


 日本→米英仏(勢力圏含む)→植民地→日本の経済モデルの完成である。どう見ても搾取の構図であるが、原資となる日本が採算を度外視したサプライチェーンの構築を目的にしているので、これはこれで植民地も発展しているのが達が悪い。


 余談ではあるが、日本国が対価として受け取っているのは概ね農産物である。確かにチート国家は食糧資源すら完全に自給できる。

 だが転移前の世界での夜逃げ寸前、世界からハブられ、巨大な肉塊が蠢く工場から吐き出された謎ミート、廃棄された石油製品から作られたパン、合成粉末オンリーのカフェイン飲料が店頭にズラリと並んだ悪夢は国民に大きなトラウマを残していた。贅沢に過ぎる悩みではあるが、飢えなければ良いと言う訳ではないのだ。


 さて、この様に余裕が生まれた結果、各国は己が目的に邁進を始めた。第一に大事な植民地の維持。第二にその大事な大事な金蔓と本国に入り込む余計な思想の除去。第三に人の財布に手ぇ突っ込んで来る害獣の駆除だ。


 詰まりソ連の事である。フランスは「ドイツ殺す…ドイツ殺す…今殺す…直ぐ殺す」とブツブツ言っているが、ちょび髭が日本でネット芸人になっている今、軟着陸も可能(ソ連にぶつけて共倒れさせる)と考えている英国がブレーキを掛けている。


 故にソ連は四方から嫌がらせを受け、その経済的な発展は鈍化している。飢餓輸出しようにも誰も買ってくれず(緑の革命が米英仏で起こっている)、極東では逃亡者続出(満州、朝鮮、南樺太へ)、世界で同志たちが狩られて行く。


 この状況を打開する為には急にスクラム組み始めた奴らの目を逸らす他は無い。奴らは日本と言う無限の富が湧き出す泉を独占した事で躍進しているのだからそこが付け目だ。

 誰だって人が飢えているのに、ブクブク肥えて行く野郎を、指咥えて見ているだけなど耐えられる物ではない。どれだけ狩られようと同志は幾らでも出て来る。


 そして丁度手の届く範囲に頭から餌箱に首突っ込んで動け無くなっているデブ鷲がいる。フロンティアですか?結構ですね。じゃあ泥沼に溺れて死ね。


 


 


 


 


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
短編集かと思いきや結構2作品目で長いですね。 好きなのでいくら続いても良いですが、、 連載でも良いのでは?
>出て来たメイドロボがヤバイ言動を 「民主主義こそ真理!共産主義は破滅あるのみ!」 「指令7395発動!コミュニストを皆殺しにせよ!」
>チートバカは出したらしいが、出て来たメイドロボがヤバイ言動を始めたのでお帰り願った コイツもしかしてミミックの世界からリリス呼びやがったのか???だとしたらよく帰せたな…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ