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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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事件の後処理と倒された冒険者

それから暫くして騎士達が戻ってくるとアルガスになにやら報告をしていた。


「ふむそうか…ガイゼルよ、衛兵の隊長がボンズから賄賂を受け取りボンズの行動を揉み消したり逆らった奴に冤罪をかけて拘束したと自白したようだ」


その言葉を聞いたガイゼルは…


「なんともお恥ずかしい、関わった衛兵達はすぐさま懲戒として捕らえます。私の方で冤罪をかけられた者達はすぐに釈放し謝罪するとしましょう」


「うむ、今度改めて王都から信用のできるものを選び衛兵隊長として派遣しよう。それまでは俺の護衛で来ている騎士達を駐屯させておくことにする」


「感謝いたします陛下」


「なに構わん、これで帰るときに小言も言われずモンスターが出たときに過保護に守られずに自分で狩れるのだから俺にも好都合だ」そう言ってアルガスはニヤリと笑った。


そんなアルガスを見てランドは(王妃様が居ないから自由にできるのでイキイキとされてるな…)と苦笑いしていた。


そんなことをランドが考えているとアルガスはふいに真面目な顔付きになったかと思うとランドに話しかけた。


「さてランドよ、この「ジャビイ」という男は長年我が国でも行方を追っていた奴でな。経緯はどうあれこうして討伐されたのであればお前には賞金を渡すことになるな」


「賞金ですか?」


「うむ、コイツには生死問わず5000万グランの賞金が掛かっていた。それだけの悪事を重ねていた奴だからな」


「ご、5000万グラン!?」×5


アルガスの言葉にゼル達は衝撃を受ける。


「そんな大金聞いたことないぞ」


「か、皮袋いくつ分なのかしら?」


「凄いなランド…」


「ね、ねぇランド?愛人とか要らない?」


「ちょっとリン!何を言ってるの?ランドさんに変なことを囁かないで!」


「じょ、冗談よノエル…」


そんなやり取りをしてるゼル達をよそにランドは言葉を発する。


「陛下、ちょっとよろしいでしょうか?」


「どうした?」


「その賞金なのですが、私が使い道を選択して陛下から采配していただくことは可能ですか?」


「というと?」


「今回の事でいろんな人や物が傷付きました。そちらの方の補修や保障に使って欲しいのです」


「ふむ、内容によるな。内訳を申してみよ」


「まずはこちらにいるノエルに1000万グランを家の建設費として渡して欲しいのです。そしてノエルの両隣の家を失った方にそれぞれ500万グラン。そしてこちらの「冒険を楽しむ者達エンジョイアドベンチャーズ」に一人250万グラン計1000万グランを渡して欲しいのです」


「ランドさん!?」


「え、俺達に?」


「なに言ってるのランド?」


「おいおい?」


「本気なの?」


「なるほどな…残りの2000万はどうするのだ?」


「1000万グランはあの息子によって迷惑を被った街の方に均等に配ってくださるとありがたいです」


「ふむ、残りの1000万はなんに使うのだ?」


「残りの1000万ですけど、これは私の保身になってしまうのですが…」


「なんだ?」


「器物破損で捕まりたくないのでこの館の修繕費にして私を訴えないようにガイゼル殿に頼んでください」


「……ガハハハハハ!さすがのお前も捕まるのは怖いか?」


「もうしばらく冒険者を続けたいので」


「よしよし!お前の言う通りに采配しよう。ガイゼルもそういうことだからランドを恨まずにいてくれよ?」


「勿論でございます、もとより恨んだり訴えようなどと考えておりませんでしたから」


「ガハハ、良かったなランド。お前はまだ冒険者を続けられるようだぞ?」


「ありがとうございますガイゼル様、陛下も要望を聞いてくださり感謝いたします」


「いやいやランド殿、謝るのはこちらの方だ。他のみなさまも…特にノエルさんには愚息のせいで本当に申し訳ないことをしました」


ガイゼルはそう言って頭を下げた。


「ガイゼル様が謝る事ではありません。それに私の手はここにあります、この手があればおじいちゃんの技は残していけますから。これからはおじいちゃんの技術を引き継ぎながら私としての鍛冶をしていきます」


「そうですか、感謝いたします」


「頑張ってねノエル」


「俺達の装備のメンテもまた頼むからな」


「そうだな」


「その意気よ!」


「うん、ランドさんもありがとうございました」


「俺が自分の意思でやったことだ気にしないでくれ」


そう言ってみんな笑っていたそんな時「ところでランドよ…」アルガスがそう言ってランドに声をかける。


「なんですか?」


ランドがそう聞き返すとアルガスが尋ねる。


「お前さっきから手から出血してるが大丈夫なのか?」


アルガスがそう言ったとたん…


「忘れてたー!」×6


「ヤバいヤバい、ノエルとりあえず止血して!」


「え、えーと血を止めるには太い血管の根元を絞めて…」


「が、ノエル…そこちが…」


「落ち着いてノエルそこじゃない、絞まってる!ランドの首が絞まってるから!」


「ガイル治癒魔法早く!」


「よ、よしランドじっとしてろよ?」


「ちょっと!ランドが動かないんだけど?」


「いやー、ランドさんしっかりしてー!」


「ノエルはとりあえずランドの首から手を離しなさい!」


「えっと治癒魔法と蘇生魔法どっちだ?」


「なんでもいいから早くかけろ!」


そんな様子を見ていたガイゼルはポカンとし、アルガスは腹を抱えて笑っていた。


ちなみにこのあとすぐにランドは息を吹き返した。

今後使うかはわかりませんが、この国での金銭の単価は国になぞらえて「グラン」とします。


安易だなとかは言わないでください。

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