表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/841

ダンジョン探索―地下六階ボス―

翌日、ランド達は目を覚まして朝食をとったあといよいよ六階のフロアボスの部屋へと入った、ボス部屋には大きな岩と10体ほどの「ミスリルゴーレム」が居た。


「ミスリルゴーレムが10体とかどんな嫌がらせだよ…」


その光景にゼルが思わず文句を言うが言ってどうにかなるものでもない。


「こればっかりはランドに頼るしかないわね、なんか三階からランドに頼りっぱなしな気がするけど」


ペンドラも剣を構えながらも嫌気がさす顔をしてそう愚痴る。


「とりあえず、全員に物理結界魔法を付与するぞ」


ガイルもそう言って詠唱を始める。


「ならせめて私はランドの補助でゴーレムの足元でも凍らせておくとするわね」


リンもそう言って詠唱を始める。


「任せておけ、ノエルはペンドラ達の後ろに下がっておいてくれ。あとリン、ゴーレムの足元は凍らせない方がいいかもしれんので詠唱は少し待ってくれ」


「へ?」


ランドの言葉にリンが呆気にとられる。


「どうしたんだランド、ゴーレムの足を凍らせないでくれってのは?」


ゼルもその言葉に疑問を感じでランドに問いかける。


ランドはそんな二人に「あぁ、ちょっとした予想なんだが…」と言葉を発すると「この10体をアイツに強引に使うことになりそうだからな」と述べた。


「アイツ?」


「誰のことよ?」


「使うとは?」


「どう言うこと?」


「ランドさん?」


ゼル達とノエルがそう問いかけ、ランドがゴーレム達の後ろの大きな岩を指差して「あのデカい岩だよ、まぁ岩と言うか…」と喋りだしたとたん…


ゴゴゴゴゴゴ!


部屋の中に大きな音が響き渡る


「な、なんだ?」


「何の音?」


「部屋が揺れてる?」


「これは?」


「わっわっ」


ランド以外の全員が慌ててるとゴーレムの後ろの大きな岩がゆっくりと動き出して立ち上がった。


それは他のミスリルゴーレムとはまた違う、白銀に見えつつも角度によっては虹色にも光を反射する身体をしている巨大なゴーレムだった。


「ま、まさかコイツは…」


「も、もしかして」


「マジかよ」


「ホントに居たのね?」


「な、なにあれ?」


慌てるみんなにランドが予測を告げる。


「あくまでも予測だが…多分コイツは「オリハルコンゴーレム」だ」


「オリハルコンゴーレム!?」×5


なんとなく察した者もいるがランドの言葉にみんなが驚きの声をあげる。


「おいおい、ミスリルゴーレムですらランドがキングミノタウロスの斧を使ってやっとなんだぞ?それより硬いオリハルコンゴーレムをどうしろって言うんだ?」


ゼルがそう言って頭をかく。


「リ、リン!魔法でなんとかならないの?」


ペンドラが魔法使いのリンにそう声をかけるが


「流石に無理よ、そもそもオリハルコンはその特性から魔法が効きにくいのよ?私の魔法でも文字通り「焼け石に水」よ」


Aランク冒険者として状況判断に長けるからこそリンも冷静にそう答える。


「俺の結界でも防げるかわからんぞ?」


ガイルもそう言って念のためか結界を重ねがけしている。


「ど、どうするの?」


冒険者ではないノエルも少し慌てているがランドはそんなみんなに「落ち着け」と声をかける。


「だから強引に使うことになるかもと言ったじゃないか」


「は?」×5


「ガイル、俺以外の全員に物理結界を可能な限りかけておいてくれ」


「あ、あぁ…?わかった」


そう言ってガイルは更に詠唱を重ねる。


「どうするつもりなのランド?」


ペンドラがそう尋ねるとランドは「オリハルコンに鉄の斧が効かないなら…」そう言ったかと思うと突然ミスリルゴーレムに走りだし…


「更に硬いやつで攻撃するまでだぁぁぁぁぁ!」


そう叫んでミスリルゴーレムの腕を掴んだかと思うとオリハルコンゴーレムにぶん投げた。


「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」×5


飛んで行くミスリルゴーレムが当たるとオリハルコンゴーレムが少しグラついた。


「まだまだぁぁぁ!」


そう言ってランドは残りの9体のミスリルゴーレムもオリハルコンゴーレムにぶん投げると「ついでだ!」とキングミノタウロスの斧も思い切り振りかぶってぶん投げた。


ドッゴォォォォォォォォン!!!


今までにない凄まじい轟音と共に辺りに砂塵が舞い見えなくなる。


しばらくして砂塵が収まってくると、そこには拳大のミスリルの塊が10個と刃の欠けたキングミノタウロスの斧、そして50センチ四方ほどのオリハルコンの塊が転がっていた。


ゼル達とノエルがあんぐりと口を開けて立ち尽くしていると…


「ふぅー、どうにかなったな」


額の汗を袖で拭いながら「良い仕事したぜ」みたいな顔でランドがそう呟いた。


少し間が空いてハッとした他のメンバーは


「いやいや、なにやり遂げた顔してんだよ!?」


「メチャクチャにもほどがあるわよ!」


「力業ここに極まれりだな!」


「常識の概念消さないでくれる?」


「ランドさんって結構強引なんですね…」


と声をあげる。


「ま、まぁ倒せたし良いじゃないか。細かいことは気にしないでいこう」


そう言うランドに全員が「気にするわ(よ)」とツッコんだ。


とりあえずランドの強引な力業でボス部屋が片付きしばらくは出てこないのでランド達は少し休憩(と言ってもガイルの魔力の回復位だが)をしてからいよいよ最深部の地下七階へと進むのだった。


―一方のエルフの里―


「ラ、ランドさん、どうしたんですか?そんな息を荒くして。いや…は、離してください!そんな強い力で押さえられたら動けな…あっそこは///え…こうして強引にされるのが好きなんだろ?そ、そんなこと…///私はエルフの長として厳格なる…あっ///そういいながらこれはなんだ?こ、これはランドさんが強引にするから///やぁ///く、悔しい…でも感じちゃ…」


「アリス様、夕食の用意が…」ガチャ


「あっ…」


「………」


「………」


「………」パタン


「ちょ、ちょっと待ってサトラ!無言でドアを閉めないで!」


「いえすいません、夕食の用意ができたのでお呼びしたのですが不要のようで…」


「なんで目を合わせてくれないの!?てか夕食が不要ってなに?」


「いえ、オカズは十分な様子でしたので…」


「うまいこと言ったつもり!?全然うまくないわよ!て言うか目を見て言いなさいよ」


「はて、貴女はどなたですか?うちの女王陛下を知りませんか?」


「私!私があなたの仕える女王!お願いだから目を見て話してぇぇぇぇ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ポイント追加しようかなと思っていたらぁ アリスの妄想で手が止まってしまった・・・
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ