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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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オーガの軍勢②

物見の報告で部隊に緊張が走る


「オーガの軍勢は確認できるか!?」


フォルクスの問いに物見が返事をする


「いえ、確認できるのはオーガロードのみです。ただ、そのオーガロードも少し様子が変です!」


「様子が変だと?」


「はい、確かにこちらに向かって来てはいるのですが…攻め込んで来ているというよりはなにかから逃げているようです」


「「逃げて来ている?」」


物見の言葉にアクスとフォルクスの声が重なる


「なにかに怯えているのかしきりに後ろを見ながらこちらに向かっています!……あぁ!?」


「どうした?」


「オーガロードが倒れました。はっきりとは見えませんがなにかがオーガロードの体を貫いたようです!」


「「……は?」」


「あ、オーガロードの後ろの茂みから誰か出てきました。冒険者のようです」


アクスとフォルクスは一瞬思考が停止したがそこは経験豊かなベテラン、すぐさまオーガロードを倒したという人物に警戒した。


そして展開している部隊に向かって歩いてきた人物は…


「いやーまさかこんなに効果的だとは先人の知恵って凄いんだなぁ。ん?なんで人がこんなとこに集まっているんです?」


のんびりとした口調で呟きながら歩いてきたのはランドだった。


男に敵意が感じられないのでフォルクスは男に問いかけた


「お前さんなにもんだ?この辺は今オーガの軍勢が侵攻してくるから近付かないように通達してあるはずだが…?」


「えぇ、そうだったんですか?なんかやたらオーガがいるなとは思ってましたが」


「やたらいたって、そのオーガの群れはどうしたんだ?」


「え?なんか襲ってきたから迎撃しましたけど?一匹やたらすばしっこい奴がいたんですがこの辺りまで来てやっと命中したので苦労しました」


「命中させて倒したって、魔法でも撃ったのか?魔法使いには見えんが…」


「いえ、魔法でなくこれをぶつけて倒したんですが」


そう言ってランドは掌に乗っている球状のものを見せた


「これは?特殊な魔法爆弾かなんかか?」


「いや豆ですけど」


「「豆?」」


「昔から鬼をはらうのに豆を撒くって言うじゃないですか?ただの豆がオーガにこんなに効果的だとは知りませんでしたよ」


「いや、豆でオーガは…」


「グォォォォォォッ!」


その時雄叫びと共に死んだと思っていたオーガロードが立ち上がった


「な、まだ生きて…「えい!」」


ランドがオーガロードに向かって豆を投げるとすごい速度で豆がオーガロードの眉間を貫いた。


「ゴ…」


今度こそオーガロードは力尽きて倒れた


「「えぇぇぇぇぇ?」」


またしてもアクスとフォルクスの声がこだました。

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― 新着の感想 ―
拝読させていただきました! 一章の長さもちょうどよく、会話のテンポもよくてさくさく読めました!(^^)!今後の展開も楽しみにしています❁
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