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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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冒険者養成学院⑫

「せ…先生、何でここに?」


ソアラが信じられないものを見たような顔をして声にすると…


「カインズ達から森に訓練に行ったと聞いてな、そしたら兵士さんが森にサイクロプスが出たとギルドから通達があったと教えてくれたから急いで来たんだ。間に合ってよかった、怪我とかはしてないか?」


「え、ええ大丈夫ですが…「グガァァァァァ!!」…っ?」


ランドとソアラがそんな会話をしていると自分の攻撃を止められたことに腹を立てたのかサイクロプスが咆哮を上げながら攻撃を仕掛けてきた。


「あ、危ない!」


さっきのはどうやったか知らないがサイクロプスはAランク指定のモンスターだ、Cランクのランドが敵うはずがない。そう思ったソアラはサイクロプスの攻撃を微動だにせず受けようとするランドにそう言うが…


「大丈夫だ、こんな攻撃でどうにかなるもんか」


ランドはそう言うとサイクロプスの棍棒を空いてる手の方で受け止めた。


「え?」


「ガ?」


ソアラとサイクロプスがそれぞれ間の抜けた声を出したかと思うとランドはそのまま飛び上がりサイクロプスの腹に蹴りを入れた。


「グガァ!」


後ろにぶっ飛んだサイクロプスが苦痛の声をあげる。それを見て更にソアラが驚いているとランドはゆっくりとサイクロプスの方へ近づいていき口にした。


「よくも俺の生徒を怖がらせてくれたな!お前はゆるさんぞ!」


そう言ってランドはサイクロプスへ駆け寄るとその首を持っている剣で一閃した。


少し間があいてサイクロプスの首がゆっくりとズレていき下に落ちてサイクロプスは絶命した。


「な…!」


ソアラは次々と信じられない事が起きていてもはやなにも考えられなかった。


「とりあえず無事でよかった、みんな心配してたぞ。さぁ帰るとしよう」


その言葉にハッとしたソアラはようやく現状を理解した。そしてその結果ランドにこう言葉にしたのだ。


「……して?」


「ん?」


「どうして私なんか助けに来たんですか!?」


「どうしてって、そりゃ…「私は!あなたの言葉にも耳を貸さず先生とも認めずキツく当たり散らしたのに!なんで…なんで私なんかの為にそこまでするんですか!」…」


「あなたにとっても私みたいな奴はいない方が楽でしょう!?なのにこんなに危険なところまで一人で来て助けてくれるなんてあなたになんの得もないのに…「大事な生徒を助けるのに理由なんているのか?」…え?」


「ソアラが俺をどう見ようと好きにすればいいさ、だけど俺からしたら君は大事な生徒だ。カインズ、ダストン、ミーシャ、そしてソアラもみんな守ってやりたい、それだけじゃ駄目なのか?」


「な…「それに」…?」


「「私みたいな」なんて自分を粗末にするな。森にサイクロプスが出たと聞いたとき他の三人は「先生大変だ!ソアラが危ない」ととても心配してたぞ。兵士の皆さんもメリッサさんももちろん俺だって心配したんだ。そうやって自分を心配してくれる人達がいるのにソアラ自身が自分をそんなに粗末にしないでくれ」


「みんなが…?」


「あぁ、ミーシャなんて泣きそうになってたぞ」


「う、うぅ…」


「ともかく無事だったんだ帰ることに「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん。怖かった、怖かったよ先生ぇぇぇぇ!」…って?」


緊張の糸が切れた上にランドやみんなが心配してくれたことが嬉しくてソアラはランドの胸に抱きついて泣き出してしまった。ランドは少し戸惑ったが優しく頭を撫でて彼女が落ち着くまで待っていた。


それから暫くしてようやく落ち着いたソアラはランドに頭を下げた。


「先生、今までの態度すみませんでした。それと恥ずかしいところをお見せしました///」


泣き顔を見られたのがよほど恥ずかしかったのかソアラはそう小さく口にした。


「気にするな、それに普段すましてるソアラの子供らしい可愛い一面が見れて俺は嬉しかったぞ」


「わ、忘れてください///」


「ハハハ、照れるな照れるな」


そう言ってランドはソアラの頭をポンポンと軽く叩く。


「も、もう!///」


「さて、それじゃあ今度こそ帰るとしよう、ソアラ立てるか?」


「あ、あの///」


「どうした?」


「その、あまりに驚いてこ…腰が抜けて///」


「あー、それじゃあしょうがないな。ほら」


そう言ってランドはソアラに背を向けてしゃがんだ。


「おんぶしてやるから、乗れ」


「で、でも…」


「ここは森だし今春だから蛇や虫も出てくるぞ?それともソアラはそういうのは平気か?」


「の、乗ります」


「素直でよろしい」


そう言って笑ったランドはソアラを背負って森を歩き出した。


歩きながらソアラはランドに声をかける。


「先生、私重くないですか?」


「平気だ、むしろ軽いくらいだぞ。ちゃんと飯食ってるか?」


「た、食べてますよ!」


「ならいいんだ」


「先生、きいてもいいですか?」


「なんだ?」


「なんでそんなに強いのにCランク冒険者なんですか?」


「あー、まぁ色々事情があるんだ。誤解されないように言っとくが決して悪いことをしたから上がれないとかじゃないからな」


「ふふ、なにそれ変なの」


「変とは失礼な」


「でも…かっこよかったですよ///」ボソッ


「なんか言ったか?」


「なんでもないですよーだ♪」


そう言ってソアラはランドにしがみついた。するとランドが「あー、すまんソアラ。もうちょっと体をはなしてくれるか?」と口にした。


「え?や、やっぱり私重いですか?」


ソアラが少しショックを受けたように問うとランドが「いや、そうじゃなくてだな…」と気まずそうに口にする。


「その、あまりくっつかれるとソアラの…なんだ…15歳にしてはなかなかの発育のが背中に…」


「え?」


歯切れが悪くそう答えるランドの言葉の意味を少し間をおいてから理解したソアラは顔を真っ赤にしたかと思うと


「ば、馬鹿じゃないの!この変態!変態教師が!」


「ちょっ、背中で暴れるな。そんなに暴れたら危な…いてぇ!」


結局、女性のこととなると最後はちゃんと決まらないランドであった。

ソアラは歳の割にはなかなかの発育

ミーシャは控えめなイメージで書いてます。


なにがとは言いません。

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