冒険者養成学院③
「初めまして、この度国王とギルマスからの依頼で来たランドと言います。1ヶ月間よろしくお願いします」
「ご丁寧にどうも、私はここの学院長をやらせてもらっているメリッサだよ。ある程度はフォルクスやアルガスから聞いてはいるが……なるほどかなりの腕前のようだねぇ」
メリッサはランドを品定めするように眺めたあとそう口にした。
「恐縮です、ご期待に添えられるか解りませんができるだけのことはさせてもらいます」
「真面目だねぇ、まぁよろしく頼むよ。門番の君もご苦労様、後は私が引き継ぐから下がっていいよ」
「は、では私はこれで失礼します」
兵士がそう言って部屋を出ていく。それを見送ってからメリッサは言葉を発する。
「さて、早速だけど聞きたいこととかはあるかい?」
「それでしたらお伺いしたいことがあるのですが…」
「なんだい?」
「学院長は国王やギルマスと同じパーティーで活動されてたんですよね?」
「あぁそうだよ、それがどうかしたかい?」
「大変失礼だとは思うのですが…その、あの人たちと組んでいたにしては随分と若いというか……」
「いきなりスゴいことを聞いてくるね、女性に年齢の話は太古より禁忌とされてるんだよ」
「す、すいません」
「まぁ隠すことでもないけどね。私がアイツらと組んでたときの職は聞いてるかい?」
「確か陛下が「剣士」ギルマスが「槍使い」王妃様が「僧侶」でしたよね?あとの一人は確か「魔法使い」だったと…」
「そうさ、私は魔法使いとして活動していた。だから魔力の操作に慣れていてね、身体の中の魔力をコントロールすることで身体の老化をある程度抑えることができるんだ。」
「そんなことが出来るのですね、私は魔法が使えないので知りませんでした」
「年齢は言えないがそれによってこの姿を保っているんだ。どうだ、スゴいだろう?」
そう言ってメリッサは胸を強調するような姿勢をとりランドに問いかけた。
「え、えぇ…とても凄い事だと思いますよ」
目のやり場に困ったランドが視線をそらしながら答える。
「照れちゃって可愛いねぇ(笑)そんなに動揺しないでよ」
「そ、そういわれましても…学院長のように綺麗で魅力的な方にそうやって見つめられると反応に困ります。私も一応男ですから、出会ったばかりであれですがもう少し自身の美貌を自覚なさってください」
「な…///そんなにストレートに言われるとこっちまで恥ずかしくなるよ///(女性として意識されて誉められたの初めてかも///アルガスもフォルクスも脳筋だったし…)」
メリッサは冒険者として魔法の研究一筋でソッチの方の経験はほとんど無かった。だから本で読んだにわか知識でランドをからかった結果見事に返り討ちにあうことになってしまった。
「ゴ、ゴホン…///それで君に担当してもらいたいクラスの事なんだけど、君には「冒険科」のクラスの担当をしてもらいたい」
「「冒険科」ですか?」
「そうだ、基本的にこの学院では冒険者の基礎を「初等科」で学びそこである程度教養がついたら「訓練科」で基礎訓練を行いそれを経てから「冒険科」へと進む。「冒険科」はその名の通り講師が付き添っての現地訓練だな、冒険者の依頼で言うところのEランクになるかならない位の内容をこなしていくことになる。勿論訓練とは違うので怪我や最悪死に至る可能性もある、そういった冒険者としての心構えなどを身に付けるわけだな。だが勿論それで生徒達を失うわけにもいかないから付き添いとして講師がついていくんだ。だからクラスと言っても君が担当するのはパーティーとして組まれている四人だけだからあまり気を張らずにやってくれ」
「つまりは探検依頼などを受けた仮免許パーティーの引率兼護衛ということですか?」
「まぁそんなところだ」
「わかりました。頑張ります」
「頼んだよ、では担当する四人のところに案内しよう。ついてきてくれ」
メリッサがそういって部屋を出たのでランドもそれに続いて部屋を出た。




