年の初めはきっちりと
―今年の1月の記録―回想
「明けましておめでとうシシリアさん。今年もよろしくね」
「おめでとうございますランドさん、こちらこそよろしくお願いします」
「早速で悪いんだけど、年末に野暮用で狩った魔物の素材が余っちゃったから可能なら買い取りお願いしたいんだけどいいかな?」
「買い取りですね、では倉庫に案内するのでこちらへどうぞ」
―倉庫―
「では確認しますのでこちらへ素材を出して下さい」
「はい、まずは古代樹人王(Sランク)の木材と…」
「は?」
「上位飛竜(Sランク)の皮ですね」
「へぁ?」
「二種類しかなくて申し訳ないですがこれをお願いします」
「えぇぇぇぇぇ!?」
「どうしたんです?シシリアさん?」
「…ランドさん、ランク昇格しましょう」
「いや、今のランクで満足してるので」
回想終わり
―図書館―
「…この二つはなんで持ってきたんでしたっけ?」
「新年を迎えるにあたって「門松」と「凧」と「羽子板」作りたくて…」
「そんな理由で災害クラスの魔物を討伐しないで下さい!」
「年の初めはきっちりしたかったし、丈夫だって聞いたから…「黙って!」…はい」
「エルダートレントキングもグレーターワイバーンも国が総力を上げて討伐に挑む魔物です。もちろん素材だって高価なのであの時はギルドの金庫がギリギリになりましたよ」
「そういえば1月はその後依頼受注してないのに生活できてましたね」
「そりゃそうですよ、てか今でも口座に残高あるでしょう?」
「家計簿とかつけてないので…」
「はぁ…、次は2月ですね。何があったか覚えてますか?」
「えぇっと…」
―閑話―
「そういえばランドさん」
「なんですか?」
「あの樹人王とかの素材って結構な量でしたがどうやって持って帰ってきたんです?」
「あー、実は山で暮らしてた頃に道に迷っていた「魔道具技師」の方を助けたらお礼として「マジックバッグ」を貰ったんですよ。容量的には一般の物置小屋位まで入るそうです」
「へー、そんなんあるんですね」
「そうなんですよ」




