受付嬢との約束②
シシリア視点の話になります
「どうしよう…やっちゃったぁ~」
家の中に入ってからシシリアは顔を真っ赤にしてまた泣きそうになりながら落ち込んだ。
「我ながらあんなにテンパッちゃうなんて…。いきなり泣いたりしたらランドさんは優しいから困るって解ってたのに…」
アリスと同じくシシリアもランドの事が好きだった、しかもアリスより前から想いを寄せていてたのだ。
「信頼してるって言ってくれたけど、ランドさんにめんどくさい女とか思われなかったかな?ランドさんに限ってそんなことはないと思うけど不安だよぉ~」
仕事の事ならグイグイ行けるシシリアだったが、ことランド個人の事に関しては恥ずかしくてなかなか行動に出せなかったのだ。
今回の食事への誘いもかなりの勇気を出して言葉にした、ランドには聞こえてなかったろうが心臓は激しく鼓動していた。
ホントは食事に誘うつもりなんてまだ自分の予定には無かったのだが、今日のランドの一年の振り返り検証をしていたときにアリスの事を改めて脅威に感じてしまい少し焦りが出てしまったのだ。
今でもアリスは時折ギルドにやって来てランドを探したり自分と話をしたりする。シシリアも親しくなり実際に彼女はとてもいい子(と言っても歳上だが)だと思う。
だからこそ不安なのだ、いずれランドがアリスだけのものになってしまわないかと…ランドが冒険者をしている限りは自分との接点が無くなることはないだろうがその後は?ランドが冒険者を引退した時に自分との繋がりがなくなってしまうのではないかと思うと怖くなってしまった。
「そんなのは嫌だ」我ながら子供だとは思うがそれは偽りない気持ちだった、今回の行動はそういったものが溢れて起こしたものだった。
そして少し冷静になってくると途端に先程までの自分の行動が恥ずかしくなりシシリアはまた顔が赤くなった。
「と…とりあえず食事の誘いは受けて貰えたんだし、今はそれを喜んでおこう。明日にはいつもどおりランドさんと話せるように今日の事は引き摺らないようにしなきゃね。明日の為にもお風呂に入ってもう寝ましょう…ってお風呂に入るのは明日がどうとかじゃなくていつものことだから!別にそんなつもりじゃ!って私は誰に言ってるのかしら…///」
まだ少し混乱しながらもシシリアはお風呂に入った後に考えを整理していた。
「明日はしっかりしなきゃ…アリスさんに負けないためにもね」
そう自分に言い聞かせるようにベッドに横になる。
「まぁ気を付けなきゃいけないのはアリスさん以外にも居るんだけどね…」
そう呟いてシシリアは眠りについた、そして初めてランドに出会ったときの夢を見た。
シシリアの言葉の意味については話が進んだらいずれ判明する予定です。
そういう風に話がつくれるように頑張っていきます。




