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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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今日の検証を始める二人と迫る「影(リディア)」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」


ギルドマスターの部屋では今シシリアがランドに対して必死に謝っていた。


「いやまあ、状況が状況だったから仕方ないよ。もう気にしてないから頭をあげてくれ」


濡れタオルで頭を拭きながらランドはシシリアにそう声をかける。


(うう///私ったらランドさんに何て事を…冷静に考えたらランドさんがリディアさんの身体というか女性にそんなことを要求するような人じゃないことなんてわかるのに…)


突然のことに慌てたとはいえランドにしてしまったことに後悔するシシリアだったがその反面(それにしても、勘違いとはいえランドさんが他の女性とそういったことをと考えただけで平静を保てないなんて我ながらどれだけランドさんが好きなのよ///)と自分の気持ちを再認識した。


「すまないランド、私のせいでシシリアに誤解を与えてしまったな」


シシリアの横ではリディアがそう言ってランドに謝罪した。


「まぁリディアも落ち着いてくれたなら良かったよ、パーティーはともかくたまに一緒に依頼を受けるのは構わないからまた声をかけてくれ」


結局のところランドはリディアの「パーティーを組んでくれ」と言う頼みに対して「常に一緒とはいわないがたまに一緒に依頼を受ける」ということで納得してもらった。


リディアも「この街にいる間はよろしく頼む」と言ったのでランドも「まぁ程々にな」と返しておいた。


そんなこんなでひとまずは一段落したのでリディアは「それでは私はこれで失礼する、ランド、また依頼を受けるときはよろしくな」と告げるとギルドマスターの部屋をあとにした。


リディアを見送った三人は「やれやれ…」と一息ついた。


「しかしまぁ…噂には聞いていたが色々とアレな奴だな」


フォルクスの呟きにシシリアは「悪い子ではないんでしょうけどね、ちょっと暴走気味というか…」と相槌をうつ。


ランドも「剣の腕は確かだからあとはもう少し回りを見たり落ち着いた判断が出来れば冒険者としてももっと活躍できると思いますがね」と感想をのべた。


「憧れの「ランドさん」にそう言われてると知ると彼女も嬉しいだろうよ」


フォルクスがそう言ってランドをからかう。


「やめてくださいよ、リディアの中での「武術大会優勝者のランド」はかなり美化されてるようですし幻滅させたくないですから」


フォルクスの言葉にランドはそう答えた。


シシリアも「そういえばリディアさん「優勝者のランドさんと会いたい」とか言ってましたね」と口にする。


「まぁバレると更にバタバタしそうだしな、騒ぎが過ぎ去るのを待つか。いつか露呈するとは思うがその時はまた考えるとしよう(俺の安全のためにも)」


フォルクスがそう締め括るとランドとシシリアも同意する。


「そうしますかね」


「そうした方がいいでしょうね(リディアさんには悪いけどまたライバルが増えるのもなぁ…)」


そんな感じで三人の話し合いも終わった。


そうしてフォルクスの部屋を出たランドにシシリアが「さてランドさん、今日の検証をしましょうか」と口にする。


「やっぱりやるのか?」


「当然です、ここは譲らないですよ」


「はぁ、わかったよ。ひとまずトイレで上を着替えてくるから少し待っててくれるか?」


「う、すみません…」


着替えないといけない原因は自分なのでシシリアはもう一度謝った。


「別に怒ってないよ、それじゃあ先に図書室に行っておいてくれ」


「わかりました」


そういって二人は一旦別々に行動する。


ランドが来る前にシシリアは待っていたラジに「ラジちゃん、私は少しランドさんと話があるから先に家に帰っててもらっていいかしら?」と自分の家に居候しているラジに伝える。


「わかりました、先に帰ってますね」


ラジはそう言ってギルドをあとにした(家の合鍵はラジも持っている)


そしてシシリアが図書室で待っていると少ししてランドも図書室に来た。


「あれ、ラジは帰ったのか?」


ランドがそう尋ねるとシシリアが「はい、ラジちゃん今日はランドさんやリディアさんをのせてエルフの里や街を飛びましたし疲れてると思ったので」と答える。


「確かにそうだな、ラジには今度なにか美味しいものを買ってあげなきゃな」


「いいですね、ラジちゃん喜ぶと思いますよ」


そんな会話をしたあとシシリアは本題に移る。


「さてランドさん、9月の記録ですが9月はリディアさんとの話でも出てましたが隣のダラス帝国での武術大会に出てらっしゃいましたよね?」


「そうだな、俺としては別に出るつもりもなかったし、むしろそんな大会があること自体知らなかったんだけど…」


「メリッサさんに頼まれたんでしたっけ?」


「そうそう、なんでも優勝商品のアイテムが貴重な薬の素材になるらしくてな。俺はそういうの解らないけど」


「私も魔法薬のことはわかりませんがメリッサさんが頼むくらいですから余程貴重なんでしょうね」


「幸い優勝できたけどもし途中で負けたりしたら申し訳ないことになってたな」


(以前聞いたランドさんのご両親はともかく、ラジちゃんやカルヴさんみたいなドラゴンにも素手で勝てるランドさんに勝てる人っているのかな?)


シシリアはランドの言葉に心でそう呟くのだった。


「そういえば私はランドさんが優勝されたことは知ってますがその大会の内容までは知らないんですけどどんなことがあったんですか?」


シシリアの質問にランドは「そんなに大きなハプニングはなかったぞ。ちょっと決勝でゴタゴタはあったけど」と答える。


「決勝でのゴタゴタですか?」


「ああ、実はね…」


そう言ってランドは当時の出来事を話し出した。


― ― ―


その頃ギルドを出たリディアはというと


「フンフン♪パーティーは断られたがランドとたまに依頼が受けれるのは嬉しいな。次は独走せずキチンと回りを気にしながら探索を…っとそういえば壊れた剣と鎧を直してくれる鍛冶屋をランドに聞くのを忘れてたな今からギルドに戻るか…いや、夕方だし明日でいいかな?」


そんなことを一人で呟きながら昨日取った宿屋に向かったがそこであることに気が付いた。


「しまった!通貨の両替を忘れていた、これじゃあ宿屋に入れない」


リディアは通貨の両替をすっかり忘れていた事に気が付いたのだ。


「うーむ、仕方ない。もう一度ギルドに戻って両替カウンターにいこう。もし閉まってたらまたランドに借りよう。決意を決めたそばにこのうっかりとは我ながら情けない……それにしてもなぜ私はこんなにランドの事が気になるのだろうか?私が探しているランドさんと同じ名前だからか無意識に混同してるのかな?」


そう言ってリディアは来た道を戻るのだった。

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