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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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精霊の森の異変⑩

そんなわけでランドはアリス達と共にエルフの里に戻ることになった。


里に到着したアリスは玉座の間にて兵士達に労いの言葉をかける。


「みんな、今日はご苦労であった。色々とあったが無事に問題も解決した、各々しっかりと身体を休めてくれ。あと団長は手間をかけさせて悪いが医療担当へ報告と今後の我等エルフが行うべきことの意見を聞きたいから各部署の代表に集まるように声をかけてくれ、集まり次第会議を行う。」


「承知しました。聞いたな兵士達今回はご苦労だった。負傷したものは医療部へその他のものは解散し各自休んでくれ」


それを聞いた兵士達も頭を垂れた後に各々が退室していった。中にはランドに対して「本当にありがとうございました」や「貴方は恩人です」と声をかけていく兵士もいた。


兵士達が退室し、玉座の間にはアリスとランドそして団長が残った。


「では陛下、私も医療部へ向かった後各部署の代表に声をかけてきます。集まるのに少し時間がかかるでしょうからその間に少しお休みください。」


「そうだな、お前も疲れているのにすまないな。」


「勿体なきお言葉、では失礼します。ランド様もこの度はありがとうございました。」


そう言って団長も退室していった。


残されたランドはアリスに問いかける。


「で、俺はどうさせてもらってればいいのかな?」


「そうですね、とりあえずは今日泊まる部屋を用意させますのでその間に浴場にて疲れをとられてはいかがですか?ここの浴場は森の中から湧き出る温泉を使用していますので効果がありますよ、きっとランドさんも気に入るかと」


「おぉそれは楽しみだ、お言葉に甘えるとしよう」


ランドは冒険者なので身体を使うことが多いため身体を癒す温泉は好きだったのだ。


「フフ、ではご案内します」


アリスはそう言うと近くにいた侍女にランドを浴場へ案内するよう指示をだした。


「これはスゴいな…」


ランドは案内された浴場で服を脱いで中に入ると感嘆の声をあげた。


かけ流しになっている温泉が広い浴槽に流れ込んで湯気を出していて、ちょっとした濁り湯になっており温泉特有の匂いもしていた。


これは気持ち良さそうだと期待しながらランドは浴槽に入る前に髪と身体を洗おうと洗い場に座り髪を洗い始めた。


すると脱衣場のドアが開き誰かが入ってきた。ランドは先程の団長が入ってきたのかと思い髪の泡を洗い流してから振り向いた。


しかしそこにいたのはランドが予想した団長ではなく身体にタオルを巻いたアリスだった。


あまりに予想外の事にランドは思考が停止した。


アリスが顔を赤らめながら「お、お背中を流しに参りました」と口にするもその視線はランドのとある箇所に釘付けだった。


そこで我に帰ったランドは慌てた様子で腰にタオルを巻き口にした。


「いやそんなことしなくていいから!て言うかお前女王だろ?なに考えてるんだ!」


そこにドタドタと数名の足音が聞こえてきたかと思うと先程ランドを案内してくれた侍女を筆頭に数名の侍女が乱入してきて開口一番叫んだ。


「陛下!なにをしてるんですか!」


「い、いえ私はランドさんにご恩を返そうと」


「どうして恩返しでこの発想が出てくるんですかランド様も困ってますよ!さぁこちらに来てくださいあちらの女性浴場に準備が出来ていますから」


そうしてアリスは侍女達に引き摺られて連れてかれた。脱衣場のドアが閉まった頃に向こう側から「あぁ、ランドさぁ~~ん」と声が聞こえた気がしたがランドは聞かなかったことにした。


トラブルはあったものの温泉は気持ち良かったのでさっぱりしたランドは先程の侍女に部屋に案内された。


「陛下は今各部署の代表と会議をしております。明日また話し合いたいとのことでしたので今日はこちらでお休み下さい」


「何から何まですまないな、それでは休ませてもらうよ」


「いえ、先程は陛下が失礼しました。何かあればお呼び下さい、それでは失礼します」


そう言って侍女は部屋を後にした。


ランドはベッドに横になるとぼんやりと考えた。


「なんか今日は色々あったな、エルフにゾンビにそれと…ってやめやめ」


先程のアリスの姿がよぎるが慌てて思考を止めた。


とりあえずもう寝ようと思考を切り替えてランドは目を閉じた。

アリスが段々ポンコツに…

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― 新着の感想 ―
[一言] 文章も丁寧だし誤字脱字もなく、非常に読みやすい!読んでいてどんどん続きを読みたくなります。頑張ってください!(はよ、書いてくださいな)
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