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幕間「極東地域2」

ーーーーーーーー 元衛兵視点


「やってしまいましたねぇ……」


ベッドの上で服を引き裂かれて半裸になっているイレーナが呻くようにそう言った。


仕方がなかった。君を救うにはこうするしかなかったから。


ベッドの横には肥満体の大腹にどでかい風穴の空いたベリヤ所長が、無様な死に顔を晒して転がっていた。


向こうの部屋には護衛も四人ほど倒れてますよ。

これで俺も反逆者として強制収容所に収監されるんですかね?


「所長が死んでしまったのに……誰が入れるっていうのですか……それにしても知らなかった、あなたが魔術師だったなんて……その杖は?」


マーサさんから託されました。

あなたを守るのに使えって。


「ふふ、あの人は何でもお見通し……だからね……」


ところで……間に合いましたか?


「……純潔をって意味なら、ギリギリですね……でも、やっぱり守れそうにない……」


イレーナ?


「お願い、もう我慢出来ないの……身体が……」


でも、俺は……


「あなたに、ならいい……ううん、あなたじゃなきゃ、嫌です」


イレーナ……


俺はイレーナに手を引かれ、ベッドの中へと誘われた。


ーー


「酷い言い方……人間みたいに振る舞ってる……半分亜人(デミ)ですって……?」


あれは、あの場を切り抜ける為の、方便で……ごめんなさい。


「……償って」


ええ?


「一生掛けて、償って下さい。私の側に、ずっといて…下さい……ああっ……」


イレーナ……!


ーー


どれぐらい時間がたったのか、無我夢中でよく分からなかった。


お互いにくたくたになり、荒い呼吸をしながら俺はイレーナに覆い被さっていた。


「初めてが、他人のベッドで……しかも死体の側だなんて……思い描いていた、ロマンチックな状況とは……ほど遠いですね…」


喘ぎながらイレーナはそう言った。


これからどうします。ここから逃げますか。


「それは無理でしょう。外は極寒の地だし、逃げても凍え死ぬか、すぐに捕まってしまうかのどちらかになります」


では、どうしよう……


「反乱を起こします」


ええっ?


「この地に囚われた、エルフや獣人達を解放し、新たな組織を作るのです」


出来るんですか、そんな事。


「出来ます。私の戦術と、あなたの魔術があれば……」


そう言いながら、イレーナは俺の身体にぎゅうっとしがみついた。




続きはノクターンで(嘘)


それでは皆様、良いお年を。

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