イントロダクション
イントロダクション 親の顔より見た導入部
この物語の主人公A.G(仮称)はこどおじである。
彼は就職してからの給料の大半を貯蓄に回すことに専念し、一切の贅沢を絶っていた。
車も買わない旅行も行かない彼女も作らない(作れない)
ノムウツカウのすべてをやらない。
趣味のゲームは極力無課金アプリかフリートライアルで終わらせマンガアニメ小説もすべて無料サイトむふふな動画もsample動画で済ませ、
空いた時間は○ちゃんねるでムダに駄弁って過ごした。
これで衣食住はこどおじ特権で親の金なのだから、金は貯まる一方であった。
このある意味現代サブカル界の敵とも言える無課金主義者は3X歳にして貯金X千万円を達成すると親の猛反対を押し切って即座に会社へ辞表を提出、
こどおじから引きこもりへと転職を果たした。
長年に渡る我慢の果てに、念願の引きこもりになれたのである。
だが彼の我が世の春は僅か1日で終わりを告げた。
引きこもったその日に運悪く南海トラフ大地震が発生し、倒壊する家屋に巻き込まれ自室で死亡したのである。
享年3X歳。勿論DT。
死した彼が異世界転生を果たしたのは、あまりに短かった引きこもりへの未練無念執着心から来る必然か、
あるいは単なる神の気まぐれか…
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ああ、もったいないもったいない。
こんなにお金を残して逝くなんて…
こんなことなら、あーんなフィギュアやこーんな円盤も、みんな買い漁っておけばよかったんだ。
何が人生百年時代だ。
まだ半分も行かずに終ってしまったじゃないか。
ウラメシヤ、どこかに化けて出るべきか……
(強力な執着心を確認、観察対象として妥当と判断)
ん、なんだよあんた、誰?
(私は*******)
は?なんだって?
(クラスを選択してください。)
つーか、ここ何処なの?
もしかして死後の世界?
もしそうなら……ある意味究極の引きこもり場所かもしれないな。
一面真っ白で何にも無い場所だし。
だが、せめてネットとゲーム機ぐらいは欲しいなあ。
退屈しそう。
(ネット、及びゲーム機というクラスはありません。クラスを選択してください。)
うるさいなあ、もういいよ。
俺は引きこもりたいからどっか行ってて。
(設定の終了を受諾しました。空白項目をオートセットします。直前の会話文より基準単語を選択……)
(……「ウラメシヤ」を基準単語とします。単語内容解析……)
(……クラス決定、死霊術師。対応属性……闇属性)
闇属性。
その声が聞こえた途端、真っ白だった世界に闇が広がって行き……
あっという間に辺り一面、闇。
俺の意識はここで再び途絶えた。




