9/22
掛け声。
「....ここなら、誰も来ない」
涼香に呼び出されたのは、旧校舎と新校舎を結ぶ渡り廊下。
すぐ側には松林の林間があり、運動部はそこでランニングをしている。
「で。何でこんな所に?」
「...あなたに、言いたい事がある」
うむ。
この展開はよくあるヤツだが、さっきの会話の流れからしてそれは有り得ないな。一体何だ、生徒会長よ。
「実は、私は」
「いっちにー!!さんしーーーー!!!」
「「「「「ごーろーくしーちはーち!!!」」」」
「.....」
元気よく走って行くサッカー部。
うむ。気合いいっぱいで結構結構。
「...実は、私」
「いっちー!!さーーーしーーーー!!!」
「「「「「ごーろーしーはーーー!!!」」」」
「....」
元気よく走って行く野球部。
うむ。気合いいっぱいで結構結構。
「実は、わた」
「いっちゃーーあんしーーーーー!!!!」
「「「「「おーーーろっしっちゃーー!!!!!」」」」
「......死ねば良いのに」
「生徒会長ッッッッ!?」
運動部の人なら分かる。
このどんどんテキトーになってく感じ。




