もしかしたら美味い。
やっぱり会長は眼鏡っすね。
一気に飛んで昼休み。
教室の奴らは一目散で食堂駆けていく。
...ん?俺か?俺はな...
「栄斗くーん、食堂行こ~」
「おう、今行く」
ちゃんとライが呼びに来てくれるから大丈夫だよ。
毎日のやり取り。いつも通りの日常。
そして、俺はそんな日常が大好きだ。
「あ。会長も一緒にどう?」
ライに声を掛けられ、ゆっくりとこちらを向く、教室に1人ぽつんと残っていた同級生女子。
佐々凪 涼香
この海雷高校の生徒会長を務める、極めて静かな女生徒である。
「私は...いい」
セミロングの黒髪と、黒縁の眼鏡を輝かせながらそう答える涼香。
....今なんか後ろ手に隠した?
「...今日仕事無いんだろ?一緒に行こうぜ、涼香」
ライも来て欲しそうだしな。
「...分かった。いこう」
「やったぁ!早く行こう!カレー売り切れちゃう!」
「...やれやれ」
涼香も素直じゃ無いもんだ。
俺ら3人、中学からの仲なんだからそんぐらい分かるさ。
涼香の手を引きながら走っていくライの背中を追いかける。
その時、涼香が後ろ手に隠していた物が一瞬見えた。
《業務用OIL》
.....What?
.....や、生◯会役員供とかも好きだしな...




