純粋だったあの頃。
「ライ殿...流石に冗談だ」
「えっ、あ、うん。そう...だよね。あはは」
すっかり意気投合したらしい2人は、疲れ切った俺を置いて少し前を歩いていく。
妹よ、普通に話しているが、先輩だからな?
「..............」
先程のやり取りを思い返す。
『え...えっと...こ、これぐらい、かな?』
...あいつの裸なんて見たの何年前だっけか?
小6の修学旅行の風呂の時かな?
中学の修学旅行はなんかもう裸のライを視界に入れられなかった。
よくない方向に進んでしまいそうで。
クラスの男子みんな気まずそうにしてたもんな。
『みんな?どうしたの?僕...何か変...かな?』
そんなライの呟きを聞いた男子一同赤面必死。
良くねぇよあれは、犯罪的な体付きだよ。
まあ、そんなこんなでライのライの大きさなんてとっくに忘れてしまっている。
.................ぺた
「...................」
.................すー
「...................」
.................じー
「...................良かったぁ」
さっきの感じだと、俺のがデカイな。




