せめてカノジョと。
おはようございます、アマガサ。です。
今日も寒いですね...
電車に揺られて数分。
妹は二度寝タイムに入り、俺は何もすることが無いのでスマホを弄っていると、
「栄斗君、おはよ」
「お、ライ。おはよう」
神奈部 萊
俺が1番仲が深いと言っても過言では無い人物。あ、身内はノーカンで。
「珍しいな、こんな時間に電車なんて」
ライは毎日学校まで歩いて来ているらしい。なんでも、体を鍛える為だとか。
「う、うん。ちょっと...寝坊しちゃって...」
サラサラの銀髪を揺らしながら、バドミントン部のエースは苦笑した。
「おっと...あと一駅か...おい起きろー」
俺の肩を枕がわりに眠りこけている妹に、連続チョップを叩き込む。こんだけしても起きない時があるのは俺が悪いのかな?
「ん...兄者...着いた?」
「もう着く。あと重いから頭退かせ」
「ふふっ、妹さんと仲良いんだね、栄斗君」
「俺からしたら迷惑なだけなんだがな」
毎朝寄りかかられるせいで右肩だけ凝りそうだぜ。
「....兄者」
妹からいきなり耳打ちされる。なんだよ。
「この女、兄者のツガイか?」
「へんな言い方すんなッッ!!」
「?」
いかがだったでしょうか。
ハッカドール3号が男と知らなかったアマガサ。でした。




