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ラリー。
倉庫からラケットを拝借してコートに戻る。
「ライー、戻ったぞー」
「おかえり。じゃあラリーしよっ!」
ネットを挟んでライと向かい合う。
サーブは俺から...
「よーし、行くぞ」
放物線を描いて飛んで行くシャトル。
小さい頃から2人でよくバトミントンをしていたので、精度には自信があるぜ。
...べちん
ひゅー...
...べちん
ひゅー...
...べちん
ひゅー...
単調すぐるーーーーーーー。
ライは色んな打ち方をして来るが(名前は知らん)、俺にはそんな器用な芸当はできないのでただ打ち返すのみである。
あ、手前に落とすとかはできるぜ?
...べちん
ひゅー...
...べちん
ひゅー...
「じーーーーーーーーーー」
「うぉおおおお!?」
涼香ッッ!?
いつの間に俺の背後にッッ!?
.....落としちゃったじゃんか...




