拾ったものは食べない
相変わらず話しが進みません
コメントや、お気に入りにしてくれた方かなりうれしかったです
よろしくお願いします^^
彼女が走り去って、後を追ったがさすがは狼といったところか……。
「ちくしょ……。見失っちまった……」
早かった。
振り返りもせずに、向こうも全力で走っていたから、俺も全力で追いかけたが、瞬く間に差は開いていってついに見失った。
しかし、少し違和感があった。
「息が切れてない?」
あれだけ、全速力で走ったのにも関わらず俺は、息一つかいていない。
まだウォーミングアップもできていない。
すこしあったまってきたぐらいの感じ。
これも、フェンから授かった力の一端。
だが……。
「ここ、どこだ?」
そう、正直に言おう。
迷った。
猟師をやっていて森に慣れているが、いかんせん。
ここは知らない森。
どうやったら、フェンのところまで帰れるのかさえもわからない。
なにか食べようとしてもそこに生えている青のかさに、白い斑点があるキノコなんて怖くて食べられない。
ぐぅ~。
……腹が減ってるんだからしょうがないじゃないか。
このままじゃ、餓死で死んでしまう。
しょうがない。
背に腹は変えられない。
安全そうなキノコを食べようじゃないか。
そのキノコは、茶色でさっきから見える青いキノコのように斑点もない。
においをかいで見ると、甘い香りが鼻を刺激した。
うん、これなら食べられそうだ。
俺は、キノコを口に運び、食べた。
においからの想像通り、甘い。
噛めば噛むほど、甘みが増していき頬がつり上がって行く。
「ははっ!ハハハッ!ハハハハハハハッ!!」
おかしい!!
笑いが止まらない。
んな、漫画みたいな展開。
笑い茸とかあるのかよ!?
こうして、思案している間にも笑いが止まらない。
しかも、全力で笑っているから腹筋も痛い。
その時、後ろの茂みから、ガサッと音がしてフェンの娘さんが飛び出してきた。
「探しましたよ!?どこに行ってた……笑い茸を食べたんですね……」
逃げたのは君だろう。
だが、今はツッコム余裕さえない。
「そうそう!!笑いが……ハハっ!止まらない!!」
「わかりました。少し待っていてください。直ぐに薬草と食べ物を持ってきます」
それからも俺は笑い続け、娘さんが戻ってきた頃には乾いた笑いで、
「ははっ……」
と迎えてくれてかなり焦ったそうだ。
途中から笑いすぎて意識が飛んでた。
今回の教訓ーーよくわからないものは食べない。
ホントに気をつけてね。
こんばんわっ
すみません、夜中の更新になってしまいました
まぁ、なかなか物語が進みませんね……
なので、2話同時投稿します
それでは、次の話しへGo!
例のごとく、誤字脱字があればよろしくお願いします^^