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お人よしのオオカミさん  作者: ふちか
狼男”ライカン・スロープ”
12/25

疑惑

こんばんわっ


お久しぶりです^^


少し短めです


いろいろはあとがきで書こうと思うので前書きは関白に書こうと思います


それではお楽しみ下さいっ!

「それでは、改めまして。私はサビィ・ハーデと言う。助けてくれてありがとう、助かった」

そう言って目の前の女性、ハーデさんは関白ながらも深々と頭を下げた。

その際に彼女の栗色の髪は、クセ毛なのか先の方は丸まっており、ゆらゆらとまるで海草のように揺らめいていた。

「いえいえ、気にしないでいいですよ?」

本当に申し訳ない顔をしてこちらを見つめてくるのでこっちが何かしたのかと自問自答してしまう。

「それに宿屋まで連れてきてくださったわけですし」

背もたれの無い煤呆けた木製の椅子。

丸型の机に椅子が四つ囲むように置かれている。

そして現在地はこの町、プアーに唯一ある宿屋。

ハーデさんに着いてきてと言われて、着いて行くと他の建物よりは生活感がある家に着いた。

傾いたドアを開けると食堂に通された。

「そうか……それは助かる。何かくれ何て言われても困るところだ。なんて言ってもここには何もないからなぁ」

そういって自嘲するように呟いた。

俺もどういう顔をすればいいのか。

顔が引きつって苦笑いになってしまった。

「そんな事より少年……キミは一体何者だ?」

先ほどまでとは一変、こちらを射んとばかりに視線を強める。

先ほどまで友好的だったのにその態度はどこへやら。

どうしようか……。

正直バラしてもいいのか迷う。

するとアルセがハーデさんからは机の影で見えない俺の太股に指を添えた。

何々?

……し・や・べ・つ・た・ら・お・ろ・す。

ふむふむ。

訳すと?

……喋ったら卸す。

何を!?

何処を!?

焦った俺はアルセの太股に手を添える。

「ひゃんっ」

するとアルセはビクンっと体を跳ねた。

パチンと手を払われてしょうがなく手を収めた。

「何をしている?」

おっとそういえば。

アルセに視線を送る。

アルセはこくんとうなづくと絹のように美しい白銀の髪を揺らして、俺の代わりに喋り始めた。

「この人の名前は春原 司狼といいます」

「待て、今なんて言った?名前か?」

「え?」

「あぁ、すみません。こちらの大陸ではあまり使われない名前でしたね」

「うむ」

ハーデさんは腕を組み素直に頷いて見せた。

「どういうこと?」

「司狼の名前はここよりもっとずっと遠くの大陸で使われている名前なの。ここでは通じないの忘れてたっ」

「え?でも、アルセは普通にわかってない?」

「それは私がお父さんに着いていろいろな大陸を回っていたから。ちなみに言うと司狼の名前が通じるのはジパングっていう国だよ?」

「へぇ~」

「それで……すみません、話が脱線しましたね。彼の名前はシロウ・スノハラです」

「ふむ、では最初の質問に戻ろう……キミは、何者だ?」

「……」

とりあえず俺は黙っておこう。

この世界のことはまだよく分からない。

そういうのも含めてアルセに任せたほうがいいだろう。

「私でさえ抗うことのできなかったミノタウルスを上回る腕力。やつが恐れをなして逃げていく様などそう見れはしない。それに、キミは町中で村のみんながその場から動けなくなるほどの殺気を見せたようだな。みんなはキミを恐れているぞ?」

そんなことに!?

今まで人に会わなかったのはそういうことなのか!?

アルセのバッと見ると、肩を震わせて顔を背けていた。

「ぷぷっ、ふっ……」

「笑うな!?」

「いい加減にしろっ!!」

鼓膜が裂けるのでないかという声量。

頭の中にキーンという音が響いて頭がトンカチで叩かれたようにがんがんと痛む。

「こちらは真面目に話しているんだっ!キミ達が一体何者なのか!?それがはっきりしない限りは、私も……町も安心していられなんだ!!」

「それは……」

「喋ることが出来ないのなら出て行ってくれ!この町のためにっ」

興奮したようにハーデさんは整った顔を怒りに歪めて、こちらを怒鳴る。

少々緊張感が足りなかったか?

それもそうだな。

新鮮な景色とかいろいろなことを見たり聞いたりしていろいろ浮かれていたようだ。

周りがまったく見えていなかった。

反省しなければならない。

だから喋ろうとした。

だけど口が重い。

それもそうだ、町を守ろうと必死になっている者と一人ではしゃいでいた者では語る言葉の重みが違う。

俺が今喋っても、それは曲げると直ぐに折れるような木の枝のように中身がすかすかだ。

俺は下を向くしかない。

……クソッ。

ハーデさんに怒っているのではない。

自分にだ。

「まぁまぁ、まずは落ち着こうじゃぁありませんか?」

と、物腰の柔らかそうな声と共に、目の前にことっと優しくティーカップが置かれた。

鼻をつく甘い匂いと、ゆらゆらと湯気から伝わってくるちょうどいい温かさが心にしみる。

「こんな時にそんなことを言っている場合か!?」

俺はこれを置いてくれた方を見る。

そこにはここで着るには、浮いてしまうのではいか?

燕尾服に身を包んだ、白髪の老人がいた。


ハィっ!


お久しぶりですw


長い間放置して申し訳ありません


一週間に一回は更新できるようにしていきたいです


☆★☆


毎回見ていただいている方々っ!ありがとうございます!!


お気に入りをしていただいている方々も17と登録していただいております


本当にありがとうございます^^


pvもあと少しで1万へ行きそうです


ちょうどいい区切りで番外編みたいなものもかいて行けたらな?と思っています


欲張りですみません(汗


それでは、感想など受け付けております


また誤字脱字などがあれば申し付けてください


すぐに直します


それではノシ


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