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お正月だもの

作者: 秋葉竹


 


やさしい歯に

噛み締められたとき


ここに在る希いにそっと

悲しみが宿り

生きてゆくのに不幸なほどの

寂しさがこの身をおおうなら


ただ流れる日々だけが

失礼な言の葉を漏らしてしまったとしても


お正月だもの

おめでとうって

みんなに

孤独のみの

感傷を

たいせつだと想ってもらえるのだから

おめでとうって

みんなに

云うよ


力なんて

無いよ


綺麗な嘘も

棄てたよ


光の砂の煌めきが

透明に音もなく変わるとき


今年

年が改まった絶対の

始まりを

ダイヤモンドが傷なき永遠だと

信じてしまえる

罪と罰を

いつ考えるのかも

わからないままに

未来なんてみえない当然の真っ只中


それは

生きることにしか意味は無いという

夢のような作りものの憧れに

そっと

なるべく目を背けるように

それでも逆らうように

憧れた








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