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どうも俺を狙ってる女がいて、俺は全く気がないから冷たい態度を取るのだが、、、。

作者: 七瀬




どうも俺を狙ってる女がいて、俺は全く気がないから冷たい

態度を取るのだが、、、。




・・・それがどうも彼女からしたら俺がこの女性に気があるように

感じてるみたいで、俺にしつこく迫ってくる事も!



『いつになったらワタシと付き合ってくれるの!』

『”付き合わないよ。”』

『なんでよ! ワタシの事、好きなくせに、、、!』

『俺がキミを好きになる訳がない! タイプでもないのに、、、!』

『知ってるわよ、ワタシの事本当は好きなんでしょ! 正直になったら!』

『”都合のいいトコロしか話聞いてないんだな~!”』

『怒った顔も可愛いわね!』

『・・・ふ、ふざけんな、』

『また会いに来るわ!』

『もういいって!』

『じゃあね!』

『・・・・・・』





何度も俺が彼女を好きじゃないし付き合わないと言っているのに、、、!

彼女は俺の話をまともに聞いていない。

何度言っても信じてくれないんだ。

彼女は何故、俺の事を好きなのか?

もういい加減、俺の事は忘れてくれよ。






 *




・・・あれから半年! 未だに俺はこの女性から付き纏われている。

”多分、彼女は鉄の心臓なのだろう。”

どんなに俺に何を言われても傷つかない!

鈍感なのか? 空気が読めないのか? ド・Mなのか?

誰にどう見られようが彼女は一切気にしない!

ただただ俺の事が好きみたいで、いつまで経っても俺の事を諦めようと

思わないらしい。





ただ気になるのは? ”これって? 俺のストーカーなの?”

日に日に俺にこの女性は近づいている気がする。

いつの間にか俺の横に居たり、気が付けば俺の体に触ってたり、

何処から湧いて出て来たのか?

俺の友達と仲良くなっていたり、それだけならまだ良かったのだが、

”俺の両親や姉貴まで仲良くなっていた!”

だからたまに実家に帰ると俺は両親にこう言われるんだ。



『”いつになったら響子ちゃんと結婚するの?”』

『はぁ!?』

『この前、彼女ウチに来たわよ。』

『嘘だろう! アイツ、俺のストーカーなんだよ!』

『また~そんな事言って!』

『本当なんだよ。』

『”えぇ!? じゃあ、あの子の事を不二美は好きじゃないの?』

『勿論だよ!』

『・・・そ、そんな、前にあの子が来た時にいろいろ不二美の事を

聞いて来たから答えたわよ! 高校の卒業アルバムも見せたし!

子供の頃の写真もあげたわ!』

『・・・な、なんであげるんだよ!』

『ごめんね!』

『もうあの女が来たら、追い返してくれよな。』

『・・・えぇ、次からそうするわ。』






俺の周りからこの女性は仲良くなろうとしてる。

気が付けば、俺はこの女性の想い通りになってるんじゃないのか?

周りから固めて、俺を好きにさせようとしてるんだ!



・・・でも俺はこの女性を好きじゃないし、タイプでもない!

付き合う気もなければ、結婚なんて考えられない!

それなのに、この女性は俺の実家に勝手に一人で行って、俺の両親と

めちゃめちゃ仲良くなってるし!

こんな怖い事ないよな。




”カエルが蛇に睨まれる“ とこうなるのか?

だんだん脂汗が出てくる。

この先の俺の将来は、どんな女性と出会い付き合ってるのだろう。

ただこの女性だけは絶対に俺は避けたいと思っている。

もう俺に着き付き纏わないでくれないか!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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