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第42話:街への帰還

フードの男と別れた俺たちは、再び街道を歩き出した。


手に入れた魔法のライトを手のひらで転がしながら、俺は改めてその価値を考えていた。


白銀に輝く棒状のライトは、まるでセラミックのような軽さと硬さ。その表面には小さな魔法石が数個埋め込まれており、触れるたびに微かに魔力の流れを感じることができた。


試しに強く握ると——カラカラと中で何かが転がるような音がし、淡い光が灯った。


「おぉ……!」


力を込めると光が強まり、緩めると徐々に弱まる。光量を自在に調整できるのは、普通の魔法具にはない特性だろう。魔力を消費せず、永遠に光を放つ道具——確かに便利だ。特に夜間の移動や、暗い場所での探索には最適だろう。


「それにしても、また変な出会いだったわね」


リーナが横で肩をすくめる。


「まあな。あの男、俺たちの持ち物をよく知ってたみたいだったし……ただの学者ってわけでもなさそうだ」


「そうね。でも、あなたの国の物がこの世界に影響を与えるっていうのは、ちょっと怖い話ね」


俺は頷きながら、荷物の中を確認した。異世界に持ち込んだ物の中に、まだ何かとんでもないものがあるのかもしれない。


「まあ、考えすぎても仕方ない。とりあえず街に戻ろう」


日が傾き始める頃、遠くに馴染みのある街の城壁が見えてきた。護衛任務を終えた街へ、ようやく帰還だ。


「まずはギルドに報告ね」


リーナが前を指差しながら言う。


「その前に……飯を食いたい」


「もう、お腹減ったの?」


「いや、ずっと歩きっぱなしだったし、腹が減るのは当然だろ?」


俺たちは街の門をくぐり、活気のある通りへと足を踏み入れた。

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