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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった!  番外編   作者: 零


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4/21

ホワイトデー記念 お返し

今回は転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年がチート能力で完全無双~のホワイトデー番外編です。

時間軸がどうしても本編とずれてしまっていますが、設定は普通に学園生活を満喫しているシンたちです。

バレンタインとかホワイトデーとかないだろ。

っていう意見は受け付けません。

番外編なので、多少の設定無視は許してください。

追加しました。

「ミコ。今日は何の日か分かるか?」


「今日は特にこれといった予定はなかったと思うのだけれど。何かあったかしら?」


「私も心あたりないわね」


「同じく」


俺は今、ミコ、セーラ、ゼミルと一緒に学園に登校していた。


「降参よ。何かしら?」


ミコが降参を宣言する。


「今日はホワイトデーだよ。チョコを貰った女子に男子がお返しをする日だ」


「あぁ、そういえばそんなものもあったわね」


「バレンタインデーは女子が準備する側だから覚えてるんだけど、ホワイトデーはパッと出てこないのよね」


「それで、シンはお返しをくれるってわけね」


「そういうことだ。いつもありがとう」


俺はそれぞれに包み紙を渡す。


「「「ありがとう」」」


三人が同時に俺に礼を言ってくる。


「実はそれ、「創造」で材料だけ用意して、実際に作るのは俺がやったんだ。口に合えばいいんだが」


「「「!?」」」


その瞬間、ミコの視線が一世に俺が渡した包み紙に向く。


「まぁ、素人の手作りだからあまり期待しないでくれ」


そんなこんなで俺は無事、ミコたちにホワイトデーのお返しを渡して登校したのだった。

登校したら、まずユイに包み紙を渡す。


「これは?」


ユイは俺に突然渡された包み紙の意味が理解できずに呆然とする。


「ホワイトデーだ。バレンタインのお返し」


「あぁ。なるほど」


ユイはすぐに理解したようだ。


「放課後、ユアと会いたいんだがいいか?」


「私に許可をとる必要ある?」


「婚約者がいつ女性に会いに行くんだ。その婚約者に許可をとるのが筋だろう」


「シンってそういうところ。しっかりしてる。勿論、シンたちは信用しているから問題ない。なんなら私が言っておく」


「助かる」


その後、俺はバレンタインにチョコをくれたクラスメイトの包み紙を渡していく。

俺から包み紙を貰った女子は嬉しそうだ。

ちなみに、ミコ、セーラ、ゼミル、ユイ、そしてまだ渡していないユアの分以外は全て「創造」でまとめて創ったものだったりする。

そんなこんなで放課後になった。

俺たちは生徒会室に移動する。


コンコン


「ユア。いるか?シンだ」


「入っていいわよ」


ユアからの許可を得たので俺は扉をあけて中に入る。

勿論、ミコたちもいる。


「それで私に何か要件があってきたのでしょう」


「これだ」


俺はユアに包み紙を渡す。


「これは?」


さすがは姉妹。

妹と反応がまったく同じだ。


「ホワイトデーだよ。バレンタインのお返しだ」


「あぁ。ありがとう」


「すまんな。休み時間に俺が高等部3年の教室に行けば騒ぎになるだろうからな」


「それもそうね」


俺たちはダンジョン実習で学園の上級生には顔と名前が広がっているのだ。

その後、俺たちは軽く雑談して寮に帰宅した。





ミコ視点


白世界(私の世界)


私は「白世界(私の世界)」を発動する。

辺りが白で染まる。

私が「白世界(私の世界)」を発動した理由はシンからのホワイトデーを開けるためだ。


「早速、開けましょうかね」


私はシンからもらった包み紙を丁寧にとる。

中には、マカロンとネックレスが入っていた。

ネックレスは神器でとても良いものだ。

「創造」で創ったのだろう。

だが、私はそれよりもシンの手作りであるマカロンに目を奪われる。

ホワイトデーのお返しには意味というものが存在する。

確か、マカロンの意味は特別な人。

だったはずだ。

シンは私を特別に思ってくれているのか。

私はそう考えただけで満足感を得るのだった。

ちなみにマカロンは食べずに「ストレージ」の中の大事なものを入れるところに保管した。

そこは時が止まっているので腐る心配もない。





セーラ視点


銀世界(私の世界)


私は「銀世界(私の世界)」を発動する。

そこでシンからのお返しをあけるのだ。

私はそっと包み紙を開ける。

中にはマドレーヌが入っていた。

これがシンの手作りのマドレーヌか。

マドレーヌの意味は確か、もっと仲良くなりたい。

だったはずだ。

シンは私ともっと仲良くなりたいのか。

そう考えると嬉しくなる。

私は笑みをこぼしてしまった。





ゼミル視点


私は寮の自室でシンからもらった包み紙を丁寧に開けていった。

中にはキャラメルが入っていた。

キャラメルの意味は一緒にいると安心するだ。

そうか、シンは私と一緒にいると安心するのか。

それは普通に嬉しいな。

だが、私でこれならミコとセーラはもっと直接的なものだろう。

だが、とりあえず私はシンから悪い印象を持たれていないことを喜ぶとしよう。

キャラメルは食べずに「収納」した。





ユア・ユイ視点


私たちはユアの自室で一緒にゆっくり過ごしていた。


「お姉ちゃん。ホワイトデー。バレンタインに貰ったから」


私はお姉ちゃんに小袋を渡す。


「ありがとう。私もホワイトデー」


お姉ちゃんが私に小袋をくれた。


「一緒に開けましょうか」


「うん」


私たちは同時に小袋を開ける。

中のものを見て、私たちは笑みをこぼした。

二人とも同じだったのだ。

中身はキャンディー。

意味は貴方が好きだ。


「ユア。大好き」


「私も大好き」


私たちは抱きしめ合う。

そこから数時間ほどイチャイチャする。


「そういえば、シンからも貰ってたわよね。一緒い見ましょ」


「了解」


私たちはシンからもらった包みを開ける。

中身は二人とも同じだった。

中身はバウムクーヘンだった。

意味は幸せがずっと続きますように。

本来なら、恋人に渡すべきものだ。

勿論、私たちはどちらもシンの恋人ではない。

でも私たちは友人としてシンのことはそこそこ知っている。

シンの性格から察するにこの幸せがずっと続きますように私たちへの祝福の意味なのだろう。

私たちは遠回しだけれど、とても嬉しい友人からの祝いを静かに喜ぶのだった。


ちなみにネックレスには貴女の事を独り占めしたいという意味があります。

気に入ってくださいましたら、レビューや評価いいね等よろしくお願いします。

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