エイプリルフールネタ 去年の仕返し
今日は何の日かお考えてお楽しみください。
番外編なので多少の矛盾は気にしないでください。
「ユイ、私は貴女のことが大嫌いよ」
「奇遇ね、私もユアのこと大嫌い」
魔王城のリビングにユアとユイの声が響く。
夕食を取ろうとリビングに入ろうとした俺とミコは互いに顔を見合わせる。
もうかなりの付き合いになるが、ユアとユイが怒鳴るところなんてほとんど見たことがない。
それどころか、二人が喧嘩しているなんて普段の様子から考えて明らかに異常だ。
「何があったんだ?」
「さぁ?私もわからないわ」
どうやらミコも分からないようだ。
「ユイ、私の視界に入らないで」
「は?ユアが消えて」
二人の言い争いはどんどん激化していく。
「いいわ。闘技部屋に私がこの手で貴女を殺してあげる」
「それは私のセリフよ。私が殺す」
そう言って二人は「テレポート」でどこかに転移した。
「何か、やばそうね」
「そうだな」
「私達もいきましょうか」
「そうだな。あまり姉妹喧嘩の邪魔をするものじゃないだろうが、さすがに異常だ。気になる」
そうして俺とミコも「テレポート」で闘技部屋に転移した。
キンッキンッ
ユアとユイは既に愛魔を出して切り結んでいた。
時々魔法も飛び交っている。
しかも伝説級が大半だ。
二人の魔力だと一人だったら神話級魔法を使うことは不可能だから当然といえば当然なのだが。
「なぁ。なんかあれガチじゃね」
「そうね、ずっと急所狙ってるし」
俺とミコの目から見ても二人は完全に殺し合っているように見える。
「あの仲の良い二人が、いったいどうなっているんd」
俺とミコは咄嗟に「神速」を発動する。
なぜなら、、、
「さすがに奇襲は通じないか」
突然現れたセーラが俺とミコに斬りかかってきたからだ。
「セーラ?突然どうしたの?」
「絶対防御結界」
俺はミコに「絶対防御結界」を展開する。
パリン
その瞬間「絶対防御結界」は破壊された。
ゼミルによって。
ミコもすぐにゼミルに気づいて「神速」で俺の傍に移動してきた。
「防がれたちゃったか」
「ゼミルまで、一体何が?」
「分からん。だが、どうやら普通じゃないらしい」
俺とミコが話している間にもセーラとゼミルは俺達に襲い掛かってきた。
俺とミコはとりあえずひらすらに避け続ける。
「どうする、一旦気絶させる?」
「そうしたいところだが、さすがにこの状況でいきなり気絶させていいものか分からん」
もし二人が操られているのならば、もし気絶させたらその犯人に二人の魂を破壊される可能性もある。
その可能性が存在する時点でできない。
「シン、嫌い」
「魔王様、死んで」
二人は明らかに敵意を向けてきている。
だが、それにも違和感がある。
敵意は感じるが殺気を感じない。
二人は俺達を殺す気はない?
急に奇襲しておいて?
「全く容量を得ない、とりあえず攻撃を捌き続けるぞ。いくら二人でも永遠に戦い続けることは不可能だ」
「そうね、それしかないわね」
「シン死んで」
「ミコ死になさい」
今度はさっきまで喧嘩していたはずのユアとユイまでもが俺に襲い掛かってきた。
「何だ、何なんだ?」
「まさか貴女達シンに反逆しようとか考えてないわよね」
「ご名答」
「貴女達」
「二人とも、殺す」
そうして俺とミコは4人一斉に合計を受けた。
俺達は気づ付けるわけにもいかず、ひたすら素手で攻撃を捌き続ける。
それを数時間程行っていると、突然攻撃が止んだ。
「終わった、のか」
「何が、どうなっているの」
さすがの俺達も4人の猛攻を数時間ぶっ通しでひたすら捌き続けるのは疲れた。
「ふふふ」
「あはは」
「「ははっっはは」」
4人が突然笑い始める。
「何だ?」
俺とミコは突然笑い出した4人を警戒する。
「シン、もう攻撃する気はないわ」
セーラはそう言う。
セーラの発言通り先ほどから感じていた敵意も一切感じない。
「さてシン。私たちが攻撃を辞めた理由は一つ。日付をまたいだからよ」
「日付をまたいだから?」
「どういうこと?」
俺もミコも疲労で普段程頭が回らない。
「ふふ、疲れてる二人って結構レアかも」
「確かに」
「それじゃあヒント。今日は錬金の月(4月)の2日よ」
「錬金の月の2日、、」
「日付をまたいだから」
「「あ」」
俺とミコはようやく結論にたどり着いた。
「昨日エイプリルフールだったか」
「そういうこと、ってわけで今までの発言は全部嘘でしたー」
「去年は私たちが仕掛けられたから今年は絶対仕返しするって去年嵌められた4人で作戦を練ってたの」
「まぁ結果的に嘘とドッキリが混ざった感じになちゃったんだけど」
「私とユイの嘘大喧嘩」
「これは去年シンとミコがやってたのを参考にしたの」
「そこからは私達が考えた嘘反逆。たださすがに24時間シンとミコと戦い続けるのはしんどいから夜になってからにしたの」
「なるほどな。完敗だ。エイプリルフール。完全に忘れてたよ」
「してやられたわね」
俺とミコはお互いの顔を見合って苦笑を零す。
「ってことでエイプリルフール、大成功」
「「「いえええい」」」
4人は俺とミコを出し抜けたことを喜んでいるようだ。
「まっ、さすがに反逆はありえないと思っていたし何かあるんだろうと思っていたが」
「当然。私達のシンへの忠誠が揺らぐはずがないわ」
セーラがそう胸を張っていってくれる。
それに3人が同調するように頷く。
「まっでもたまにはこいうのも悪くないわね。楽しめたわ。ただ」
「あぁ、ミコ」
「「次はやり返す」」
「ふふ楽しみにしてるわ」
俺とミコはセーラ達にそう宣言するのだった。
本当はもっと早く投稿する予定だったのですが遅れてしまいました。
まぁ一応4月1日のエイプリルフールに投稿したので許してください。
今日はホワイトデー記念も投稿してるので気になる方はそちらもお読みください。




