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二章 41 ジェイドのギルドテスト

台風被害大丈夫でしょうか?皆様の無事を祈ってます

ジェイドが軽く身体を動かしていると、




「続いて冒険者、ジェイドのランクアップ試験をする。ジェイド前へ。」




と、試験官からの声がかかった。ジェイドは準備運動をやめて、




「それでは行ってまいります。」




と、ジェイドが俺達に一礼をしながらそういったそして訓練所の方に向かおうとしているジェイドに




「敵は予想以上に強い人たちが多いから気をつけろよ。」




と、俺は声をかけた。一番レベルが高かったのは琴葉の対戦相手だが、他のメンバーはそれなりに強い。俺等のことを試しているみたいだ。俺等がランクアップ試験の受験者なので、試されるのは当たり前なんだが、それとは別の思惑がありそう。と、ふと感じてしまった。そして、ジェイドもそれを理解しているのか、




「心得ています。」




と、応えた。そしてそういったときのジェイドが様になりすぎてて一瞬反応が遅れてしまった。それにしてもだ。ソウヒナもそうだが、ある程度戦闘力のあるはずなのに奴隷なんかに落ちたんだろう?ソウヒナはともかくジェイドは破産なんかしなさそうなのに。………………そんなことは今いいか。俺は試合に集中することにした。




ジェイドが訓練所に行くと、逆側からほぼ上裸の鍛えた男が出てきた。なぜほぼかというと、下半身はもちろんちゃんとした動きを阻害しにくそうな長ズボンなのに、上半身はベストを羽織っているたけ。しかもサイズがあっておらず、胸までしかない。それを見た萌音と萌夢が目をそらした。こっちにも女子がいるんだし、もっと服装を考えて欲しい。俺がそう思ったのは無理がないだろう。そんなこと考えていると野太い笑いが聞こえた。どうやらその変態筋肉が笑っているようだ。




「さー速く殴り合おうぜ。精々俺の筋肉を楽しませておくれよ。」




野太い声で変態筋肉はそうジェイドに話しかけた。声が大きいため、離れていても普通に聞き取れた。ジェイドはその言葉を無視して自分の構えをとった。どうやら野太い声に惑わされず平静を保っているようだ。そしてそれを見ていた試験官が、




「それでは冒険者、ジェイドのランクアップ試験を開始する。両者構え。……………………はじめ。」




対戦相手の変態筋肉はジェイドと同じらしく、格闘家のようだ。何故わかったかというと、両者構えのとき互いに武器を取り出さなかったからだ。そしてはじめの掛け声でジェイドを挑発するかのように、自分の頬をジェイドにむけて指でクイクイと指指しながら挑発した。。ジェイドは罠を警戒しながらも、その挑発にのって頬に一発いれた。そしてパンチを入れられた変態筋肉は少しよろけて後ろに下がったが、踏ん張り耐えた。そしてその顔が不気味な笑顔になった。こいつはドMだろうな。そう感じた俺は、変態筋肉のことちょっと引いて、対戦相手であるジェイドが可愛そうに感じた。




試合外のことは一旦おいておいてジェイドがその隙だらけの変態筋肉にもう1発打ち込もうとしていると、やっぱりさっきのはハンデだったのかさっきの不気味な笑顔の変態筋肉がジェイドの攻撃にあわせてカウンターを放ってきた。




ジェイドは読むんでいたのかそのカウンターをうまいぐわいにギリギリで避けてた。それによってさらにご機嫌になったのか変態筋肉はまるで口笛みたいの引きながら次のパンチも入れてきた。これはジェイドはうまく防いで流した。




「やっばり最高だな、お前は。」




変態筋肉は大声で喜んでいるような感じ言ってた。そしてその後は変態筋肉もジェイドもできますお互いに油断せず、真正面からの本気の殴り合いが始まった。互いに相手の攻撃を防がず、力もほぼ互角みたいで、そこそこの時間がたった。未だに試合に決着はつかないみたい。そう考えていると、




「そこまで、これにて冒険者、ジェイドの試験を終了する。結果は追って報告する。」




と、試験官からの急な終了告知がきた。おそらくだが、互角で試合展開もなく真正面からのぶつかり合いだったからだろう。相手に鑑定は通らないが、それなりの強さだしジェイドもいい成績なのではないかな。そして当の本人であるジェイドは、




「申し訳ありません。勝てませんでした。」




と、治療を受け帰って来るなり謝ってきた。ソウヒナのときもそうだっだが、相性とかもあるし必ず勝つのは難しいこともあるだろうが、格上相手にあそこまでついていけたら十分だと思う。




「スキルも使ってないし仕方ないだろう。それでも長い間ついていけてたし十分だと思うぞ。」




ジェイドは深く俺に頭を下げ直して、ソウヒナの横に戻った。いつもは凛々しい顔だが、今日のジェイドはモヤッとしたような顔だ。よほど勝てなかったのが嫌なのだろうな。さていよいよ俺の出番だな。











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