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二章 38 萌音VSチェリーボア

まず、2時に投稿後に読まれた皆様申し訳ありません。予約投稿していたのですが、一度書いたあとに誤って消していたのか保存されていませんでした。二時すぎでから気づき、続きの分を再度書きました。楽しみにしてた皆様申し訳ありませんでした。

 



 SIDE萌音




 私が幣をチェリーボアに向けると、それに反応した冒険者の男が、




「チェリーボアと戦う気か?ははは。無理にきまってるだろう。こいつはDランク。偶然避けれただけのものに勝てるわけない。」




 と、自分の勝ちを信じているみたいだ。よく考えたら、チェリーボアは結希斗君達が討伐数競い合って倒してためそこまで脅威に思っていなかったけど、よく考えたら新人が狩るような魔物では無いんだね。




「だって倒さなきゃ合格できないし、下手に術者に攻撃しようとするとボアが襲ってきそうで怖いから、それならボアに集中しようと思ったんだ。それに魔物召喚中大きく動けないみたいだし。」




 私がそういうと、対戦相手の冒険者は動揺したのか、さっきよりも大きなすきができた。そして、動揺のおかげかボアも完全に動きを止めた。その間に私はボアの真横あたり走って近づきボアを祓った。チェリーボアの魔石に注がれた黒い煙が少しだけ、チェリーボアの身体から抜け落ちた。流石に一撃で倒せなかった。





 ………………………………………………………………………………………………





 チェリーボア (魔石召喚)


 討伐ランクD-


 性別 --


 Lv --


 HP 268/300

 MP 12


 STR 95     DEF 48

 INT 10      RES 0

 MDF 10     AGI 86

 DEX 0     





 スキル


 〘突進〙〘加速〙〘強インパクトLv7〙






 装備


 なし






 春に活動的になるチェリーボアが倒され、その魔石から情報を読み取り召喚された姿。そのため本来のチェリーボアよりステータスが劣る。HPが零になると、元の魔石に戻り、再召喚に10日かかる。本来のチェリーボアと同じく前にたつとかなり危険。突進後に強インパクト放つ。とはいえ、召喚者が指示できない状況であらかじめに指示がなかった場合、自分で考えて動けないために無理に倒す必要はない。





 …………………………………………………………………………………………………





 HPは1割くらい減っているから、正面に立たずに後9回当てたら倒せると思う。無理に倒す必要ないって説明書かれているけど、挟まれるよりはましかな。私が鑑定を終わった頃に少しは動揺が取れたのか、対戦相手の冒険者は




「ふっ。痛いところつかれたが、問題ない。どうやら君の実力では、今の隙にやつける事ができてないからな。それならとことん攻めればいいだけのこと。」




 そう、自分に言い聞かせるかのようにつぶやいた対戦相手の冒険者は、再びチェリーボアに指示を出した。今までは動きなどの確認を優先したけど、ここから避けながら攻撃当てればいい。チェリーボアは走り出したら一直線にしか走れないためカウンターしやすいのもいいね。それに元のチェリーボアよりも遅いので、やりやすい。




「もう完全に見きったからここから本気出すよ。」




 私の言葉をハッタリと思ったのか、対戦相手の冒険者は笑みを浮かべた。結希斗君は私の言葉が聞こえていたのか、




「焦らず、ゆっくりな。急ぐ必要は無いから確実にいって勝とうぜ。応援してるからな。」




 と、いう激励がとんだ。私はそれに片手を振って答えて、完璧に避けた時に少しずつカウンターしていった。もちろん避けの時にバランス崩したり、避けるのがギリギリになってしまった場合は無理にカウンターをせず、次に備える準備をした。そのおかげで私は無傷で、





 ………………………………………………………………………………………………





 チェリーボア


 討伐ランクD-


 性別 --


 Lv --


 HP 13

 MP 12


 STR 95     DEF 48

 INT 10      RES 0

 MDF 10     AGI 86

 DEX 0     





 スキル


 〘突進〙〘加速〙〘強インパクトLv7〙






 装備


 なし




 …………………………………………………………………………………………………




と、減らすことができた。何回か私と対戦相手の冒険者の間にチェリーボアがいてカウンターに気づいている素振りがなかったこともあり、今唇を噛み締めながら指示を出していた。私はチラッとその立ち位置を確認し直してから眼の前にきているチェリーボアの突進を避けて、カウンターしたあとにそのまま対戦相手の冒険者の方に走り出した。私が接敵するのと、チェリーボアが魔石になるのがほぼ同時くらいだった。




チェリーボアが魔石に戻っているのを驚いて見ていて私に反応遅れた対戦相手の冒険者の片足を私の足で払ったあとに幣を両手にもち対戦相手の冒険者の首に幣の棒部分を押し当てて無理やり地面に倒した。




「そこまで、これにて冒険者、萌音の試験を終了する。結果は追って報告する。」




その状態を確認した試験官が声をかけ私の試験が終了した。私は、立ち上がり、まだ倒れたままの対戦相手に、




「ありがとうございました。」




と、お礼を言うと、その対戦相手もたち始め、




「まさか、回復禁止があったとはいえ、僕のチェリーボア倒されるとは思わなかった。しかもその瞬間の判断力たかいんだな。新人なのにすごいと評価するよ。僕の名前はジュカンという。君の先輩として関わるだろう。」




そういって控室の方に帰っていった。最初から最後まで不思議な人だったなぁ。今は勝てたことを正直に喜ぼう。








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