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二章 33 サブウェポン

冒険者のテスト、つまりGランク以上になるための試験。すでにHランク冒険者としてギルドカード貰っているソウタには関係ない話だが、他のメンバーは一段と集中していた。自分たちに関係あることだしな。



「テストの内容につきましては実践となっております。基本的にはDランク以下の冒険者たちと実際に戦っていただきます。ただし一部例外などもあり、必ずというわけではありません。 評価のつけかたですが、実際に戦った人が3点、ギルドマスターが3点、他に審判の2人がそれぞれ2点ずつおつけいたします。計10点のうち5点とれたらGランクになれます。冒険者に攻撃を当てた上で、満点取りますとEランクまで上がることができます。ルールにきまっているだけのため本当にEから始める人はいないです。ここまでで何か質問ありますでしょうか?」



マシアが聞いてきたが俺達は首を振った。テストの内容もわかりやすく説明してくれたために、疑問は全くわかなかった。マシアもその返事を聞いて安堵したのか、よかったと言いたげな顔をしていた。説明に慣れてないのかな?



「テストは明日の昼に、この冒険者ギルドをでで右手の方にあります冒険者の学び舎の奥にある訓練所が試験会場となっております。無事にGランク以上に上がりますと、その後一時間ほどの座学があり、はれて冒険者試験が終了いたします。続きまして、試験ですが武器などの使用は自由です。ただし剣などを使う人はしっかり鞘に収めた状態での固定して使うか、当ギルドがお貸しします木刀を使うかになります。槍などは先端を布で覆った状態で使うようにしてください。弓の場合は安全な矢をお貸しします。その他武器を使う方も同じくらいの安全性を確認いたしますので、試験前に使う武器を検査いたします。」



なるほどな。これはあくまでテストだから自分も試験官も大怪我させないための安全のための措置なんだろうな。それは別に構わないが俺には一つの疑問がでた。


 

「一つ質問するが、武器2つ持ち込んでもいいのか?俺の武器は腰にさしている刀だが、1本もまぁ得意だけどできれば2本使いたいのだが大丈夫か?」



俺がきくとマシアは俺の武器を確認したあとに、



「もちろん大丈夫ですよ。遠距離の人が万が一懐に入られたときのためにサブウェポンとしてナイフ持っていたり、近距離の人が相手の油断を誘うために飛び道具持っていたりなどがありますので何も問題無いです。もちろん使うからにはサブウェポンの方も検査いたします。検査をしていないサブウェポンを使用いたしますと、その時点で失格になります。」



と、説明してくれた。俺は双刀使いなのだけど、扱いはサブウェポン扱いになるんだな。



「他に質問などございますでしょうか?」



その質問に対して今度はソウタが手を上げた。



「あの…………見学はできますでしょうか。」



と、おずおずと聞いた。ソウタは元々俺たちを応援するために来ていたし、そこが気になったのだろう。

 


「はい。もちろん可能です。ただし訓練所の中に入ることはできません。あくまで観客席での応援になります。」



と、説明してくれた。マシアの言うには、訓練所の周りに客席があり、そこでは冒険者や一般人など関係なく利用することができるとのことだ。観客席には飲み物や食べ物を買うことができる場所があり、観戦しながら飲んだり食べたりしても問題ないらしい。まるでスタジアムみたいだ。



その後、他に質問もなかったためにマシアとの会話は終了した。



「それでは皆様明日お待ちしております。」



と、最後まで丁寧に対応してくれた。



「あぁ説明ありがとな。それじゃまた。」



俺の挨拶をからきりに全員がお礼言ったりして、冒険者ギルドの外にでた。そして当然のごとくさっき喧嘩を売った奴らが物影に隠れているのを気配で察知した。琴葉も気づいたのかかなり顔をしかめている。俺達は琴葉の指示通りに進み、敵と当たらないルートでホテルに帰った。





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