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二章 31 冒険者ギルド

2日遅れて申し訳ありません。予約設定の日付がズレてて出し忘れました。申し訳ありません

俺達は、ジェイドの案内で冒険者ギルドに行くことにした。



「主様。こちらの角を曲がれば冒険者ギルドです。」



ジェイドの案内は的確で一度も迷わずたどり着けた。



「そういやギルドって検査かなんかあるの?」



琴葉がふと思いついた疑問をジェイドに聞いた。



「確か、最初にランク設定試験があります。ここでは、Gランクで、実力によってはEランクまで上がれます。Dランクになるためには盗賊討伐経験と、筆記試験で合格する必要がありますので、おそらく主様たちは強いので、最初はEランクになるとおもいます。」



と、説明してくれた。試験はやっぱり実力か。あらかじめ萌夢に覚えてもらってあたりだったな。そう話しているうちに冒険者ギルドの入口についた。



「それじゃ行くか。とりあえず冒険者にならなければ意味ないしな。」



俺は、そう言ってギルドのドアを開けた。ギルドの中は正面に受付が5個ある。右側に酒場があり、まばらに人が座っていた。そしてその座っている人たちから視線を感じてた。これに関しては萌夢はもちろん萌音や琴葉も嫌な顔をして、顔をしかめた。現在夕方前くらいだから仕事終わった人かな?そして左側に大きい看板みたいな、板がありそれにランクが書かれていてランク別に紙が貼られていた。



俺は、それを観察しながら受付の方に歩いていった。俺以外にも、萌音や萌夢も気になるのか途中立ち止まりそうになりながらついてきていた。琴葉は前回デッドリアで行ったからか、そこまで気にしてる様子はなかった。



そして、そんななか一番興奮しているのはソウヒナだ。声にだしてないだけで目はキラキラしている。ソウタも気になって周りを見渡しているが、ソウヒナほどではない。俺が目を離すとすぐに他のところに行きそうになっているソウヒナをジェイドが無言で軌道修正していた。



「いらっしゃいませ。本日はどのようなご要件でしょうか。」



俺が受付までいくと、受付に座っていた女性が一礼をして、俺達に訓練されたようなキレイな所作で挨拶してきた。



「冒険者になりたいんだが、今大丈夫か?」


 

俺が受付の女性にそう訪ねた。受付の女性は、紙を取り出して、



「もちろん可能ですよ。こちらに必要事項お書きください。他に何人受けますでしょうか?」



と、丁寧に聞いてきた。その紙は昔の和紙みたいなものだった。俺はソウタに視線を向けてから、



「この子以外全員だ。」



と、俺は言った。



「かしこまりました。」



受付の女性はそう返事すると、人数分の紙とペンを取り出して、



「代筆必要な方はいらっしゃいますでしょうか?」



と、聞いてきた。どういう仕組みかはわからないが、見たこと無い字なのに日本語のように読めて、自分が日本語を書く手順で書くとそれが自動で翻訳されてた。これも召喚特典?まぁ気にしたら負けかな。俺はすぐに紙に書かれていた必要事項に記入しながら、



「いや、おそらく全員大丈夫だ。」



と、答えた。不安だったソウヒナも問題なくかけてたためそう判断した。



全員書き上げた紙を受け取った受付の女性は、一枚ずつ丁寧にチェックをして、ミスなどがないか確認していた。その時、後ろで酒を飲んでいた数人が俺達に近づいてきているのが俺の気配察知に引っかかった。



「ヒック。おいそこの女たち。冒険者なるくらいなら俺らが面倒見てやるぜ。そんなヒョロっとしたやつのかわりにな。もちろん夜の面倒までな。グヘヘ。」



「俺達は懇切丁寧に教えることで有名なのさ。ぜひどうかな?もちろん男以外。」



「エルフとか可愛がりありそうだしな。ヒック」。



などと口々に言っていて、女子達は全員引くどころか寒気まで感じたのか、身震いしたあと、嫌悪感丸出しの顔でその男たちから離れた。



「俺の連れに手出しやめてくれませんかね。酔っ払いの雑魚の皆さん。」



俺は、女子達を庇うようにたちそう煽った。それにカチンときたのか、男達は俺に詰め寄って、



「おい男はいらねーつったろ。殺すぞ。」



「あーあ。大人しく渡すなら見逃そうと思ったのに。」



などと、言いながら指をパキパキ流しながら近づいてきた。流石にまずいと思ったのか、



「ギルド内での死闘は禁じられています。それに彼らはまだ登録されてない一般市民です。ここで、手を出したらギルドカード剥奪もありえます。」



と、受付の女性が、声を張り上げながら言った。男達も流石に剥奪は嫌なのか、



「チッ」



と、舌打ちしながら一旦引いた。それを見た受付の女性安堵の息を吐き、



「申し訳ありません。登録にうつります。」



と、言った。おそらく仕事モードの発音だろうが、声は少し震えていたし、身体も若干震えているため、さっきの注意するのが怖かったんだと思う。それに男達は諦めてないし、次来たら喧嘩買うか。いつまでも受付の女性に助けてもらうわけにもいかないし。萌音達女子も一旦離れたからか、こちらも警戒を薄くしていた。もちろん琴葉は例外だ。むしろ警戒が増している。おそらく完全な悪意ある敵に落ちたんだろうな。







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