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二章 24 スコーピオン

スコーピオン?俺の頭に?が浮かんだ。俺は後ろの方ですでに休んでいた萌音と琴葉に目線を向けた。二人共少し考えたみたいだけど心当たりがなく首を横に振った。



「スコーピオンってサソリのことだよな。倒した記憶ないんだけど。」



俺がそういうふうに答えると、バルガーは逆に考えだした。



「確か、日が昇る国出身の奴らはスコーピオンのことサソリって呼んでたな。お前らもそうか?とはいえ、君らの勘違いだ。ここで言っているスコーピオンとは盗賊団の名前だ。君らが乗っていた馬車にグルグルに縛っていた盗賊がいただろ。」



と、バルガーが説明した。確かに盗賊共は捕まえたな。スコーピオンとかいうかっこいい名前もっていたんだな。



「あー確かにあの場にいた盗賊は全滅させ、一部は尋問用に生かして捕縛して連れてきたが、あいつらスコーピオンなんてかっこいい名を持っていたのか。」



俺が納得したように頷いていると、バルガーが驚いたような顔した。何かおかしなこと言ったかな?俺が自分の言葉を振り返っていると、



「全滅だと?一部を捕縛だけではなくてなのか?」



と、聞き返してきた。あーそれに驚いてたのか。



「少なくとも襲ってきた奴らは全部返り討ちにしたよ。少なくとも近くにいたやつはいなかったしな。その死体もあるが確認するか?」



俺はそういった。アイテムBOXをゲットしてから死体の全部は俺が引き受けた。女の子達に持たせるものじゃないしな。それに俺たちが一番に街に行くんだからその方がてっとりばやい。



「できれば見せてほしい。ここに来るために右手の階段からきただろう。そのさらに登ったところは屋根の上となっている。そこは見張りなどをするためで、現在進行系で誰か見張ってる。一応ここは敵国に一番近い場所だからな。そこに案内するから持っている死体をだしてほしい。もちろんお金は払うし、指名手配のやつは報奨金も払う。」



とバルガーは俺に言ってきた。俺もいつまでも死体はいらないし、俺は頷いた。



「僕もついていくの。そのスコーピオン?が持っていた武器を僕と萌音先輩が持っているの。」



と、今まで黙って聞いてた琴葉が口を開いた。それに追従するように萌音も立ち上がっていた。



「わかった。3人ともついてこい。」



と、俺達にそういってバルガーが部屋の戸をあけた。俺達は逆らう理由もないのでついていくことにした。



「それにしてもスコーピオンって名前の割には弱かったの。」



琴葉が後ろをついていきながらぼやいた。



「確かに盗賊の頭という称号があったやつ一撃だったよね。」



と、萌音も琴葉のボヤキを拾った。俺はあのとき鑑定使ってないから強さなど分からないんだよな。



「まぁ弱くて、ありがたいだろ。下手に強くてこっちに犠牲者を出すわけには行かないしな。」



俺がそういうと、二人は



「「確かに。(なの。)」」



と、俺の言葉に頷いた。それを聞いていた。先を進んでいたバルガーは驚いた顔で振り返り



「あ、ありえない。ボスなどは50レベル超える盗賊なんだぞ。全体的に平均35レベルの初心者じゃ絶対勝てない盗賊たちだ。武器の扱いは酷いがその人数の多さとレベルでゴリ押ししてくるとんでもない。盗賊集団なのに……………」



と、バルガーは現実逃避しそうな声でいった。だがその話を聞いて驚くのはオレたちの方だ。あんな雑魚どもで50超えるやつがいる?ありえない



「ボスは唯華ちゃんが一撃で倒していたよ。確かにそこまで強いかどうか分からないね。」



どうやら俺は50超えと戦ってないらしい。その戦い俺は知らないから、俺が起きる前かな?初手に唯華の存在に気づかなければ敵は一瞬で刈り取られるだろうからな。真面目に訓練していた証拠だな。俺がそんなこと考えていると、階段上り屋上についた。そこそこの広さがあり全員出すことできるだろう。俺ははしの方から次々だし始めた。



「やっぱりアイテムBOXもちか。それにしても、指名手配されてたはずのスコーピオンのボスはもちろん幹部も全員いるな。」



と、一人一人の顔をみながらバルガーは記憶をさぐりだしそういった。



「これで全部だ。」



俺は持っててもしかたないため一人残らずだし終えた。琴葉と萌音もモクモクと武器をだし始めた。



「ありがとうよ。指名手配の報奨金はもちろん盗賊討伐のお礼も俺の懐からだそう。」



と、バルガーは喜んだ風にいった。



「それにしても今までなかなか捕まえきれずに涙を飲んでいた、このスコーピオンも年貢の納め時かな。まぁ生きていないが。」



それにしても相当、この盗賊ら悪かったんだな。まぁ成り行きとはいえ倒したし今更考える必要はないな。






申し訳ありません。明日休みます。

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