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二章 8 さらに増える仲間

 SIDE萌音


 メイちゃんは再び机をあさり始めた。確かに気になるけど、ちゃんと挨拶しようよ。と思いつつも、私も箱について興味があったため鑑定することにした。




 ………………………………………………………………………




 時空間停止箱



 〘時間停止〙〘空間停止〙



 箱の中に何か入れて閉めると、箱の中身は時間も空間も止まり、この世から隔離される、別の誰かが開けない限りそのものの時は永久に止まりまくる。ただし効果は一回限り。母親が子を思って作った。




 …………………………………………………………………………




 と、結果が出た。ノートに書いてあった箱の正式名称もわかった。この鑑定結果に書かれているとおり、やっぱり日記はこの子の親みたいだね、左手から始まり、最後はおそらく身体全体。一体どんな病だったのかな。それに教団というのも気になるし。私が考えていると、ソウタ君が不思議そうに見てきた。


「どうしましたか?」


 と、質問してきた。私は手を横にふって、


「なんでもないよ。ただ何か手がかりがないか箱に鑑定かけてみただけだよ。」


 ソウタ君って小さいけど年上だし敬語とか使ったほうがいいのかな。私はソウタ君に言葉を返しながらそう考えてしまった。それに気づいてかはわからないけど、メイちゃんが振り返って、


「ハーフエルダーエルフはエルダーエルフの子供。その成長は遅い。100なら人間で言うところの4歳程度。とはいえ、脳の発達は人間でいうところの12歳はある。」


 た、メイちゃんがちょっとした雑学?こっちの世界の常識?みたいなのを教えてくれた。そしてその手にはなんかプリント的なものが持ってあった。そこには大量の名前?が消されていた。そして残っていた名前は二人だ。一人目はオルガー·シューリング。で、もう一人はスプリン・ブァルケート。どちらも名前が消されていなくて、実験結果の方だけ○×で書かれていた。そして1番のところだが死について何も書かれていないのもその二人だ。ソウタ君の事聞くためにその二人については調べた方がいいと思う。


「それにしても、エルフとはまた違うんだね。エルダーエルフって。」


 私がつぶやくようにいったらメイちゃんの耳に入っていたらしく。メイちゃんが否定してきた。


「エルフとエルダーエルフは違う。人と亜人くらい違う。違う点が3つある。一つ目は寿命。エルフは1000歳くらいから1200歳くらい。エルダーエルフは余裕で2000歳以上。そして2つ目は脳の発達速度。エルフは人間年齢だと年相応の頭しか発展しないけど、エルダーエルフは人間年齢が小さい頃から頭いい。そして最後にエルフは金髪が多いけど、エルダーエルフは金髪とは限らない。」


 と、メイちゃんが説明してくれた。私はなるほどと思った。確かにソウタ君の髪の毛は淡い緑色で人族で言うところの4歳なら頭もいい方だと思う。それくらいの歳だとわがまま言ったり泣き出したりする子が多いと思うから。今現在も私達が話してるの聞いてるだけで大人しくしているからね。


「それにしても、メイちゃん博識だよね。どこかで習ったみたいに。」


 私が聞くと、メイちゃんは?を浮かべて


「習った記憶はない。けど、なぜか知っている?」


 と、疑問な顔をしながら考え始めた。確かにメイちゃんは結希斗君がガチャで当ててからほぼずっと一緒にいるけど、何か学んでいるようなことはなかったね。召喚時に常識が記憶として定着するのかな?〘ガチャ〙のことまだ詳しくわかってないところも多いな。それ言ったら〘ファッションリーダー〙もだけど。


「ちょっと来てほしいの。」


 私が考えていると、琴葉ちゃんの声が聞こえた。


「ソウタ君もおいで。私とメイちゃん以外の仲間も紹介するから。」


 私は未だに箱に座っているソウタ君の手を取り、琴葉ちゃんのところへ向かうことにした。


「わかりました。萌音おねーさん。」


 と、元気よく返事して、ついてきてくれた。メイちゃんはいつも通り頷きながら私の後をついてきた。


 琴葉ちゃんのところへつくと魔法陣が光ってた。琴葉ちゃん何したんだろう?


「あっ萌音先輩こっちなの。メイちゃんも。ってその子は誰なの?」


 琴葉ちゃんが私の後をついてきている子を見て不思議そうに聞いた。


「この子はソウタ君。まぁいろいろあって旅の仲間になったんだ。詳しくは後で説明するよ。それでこの魔法陣はどうしたの?起動しているみたいだけど。」


 私が聞くと琴葉ちゃんはソウタ君に近づき、


「僕は琴葉なの。琴と読んでほしいの。」


 と、自己紹介した。ソウタ君も慌てて返していた。その後琴葉ちゃんはこっちを向いて、


「なんかこっちも色々あって、起動したの。それで魔力注いでほしいの。僕、また0だから。」


 と、いった。琴葉ちゃんが期待するような目でこちらを見てた。しょうがないな。


「わかったよ。メイちゃんも一緒にやらない?」


 私がきくと、メイちゃんは頷いた。


「やる。」


 その宣言とともに魔力を注ぎ始めた。私もあわせて注いだ。魔力9.5割くらい注いだ時に、魔法陣が光り始めた。


「疲れた。」


 メイちゃんがその場に座り込んだ。魔力を9.5割注ぐこと自体少ないと思うし。頼んだ張本人の琴葉ちゃんは、後ろでソウタ君と話してた。最終的には


「こんな弟欲しかったの。」


 と、呟いてた。もうちょっとこっちに興味持ってよ。と、思ったけど、しょうがないかな。ソウタ君は可愛いし。魔法陣は光っているけどまだ反応はない。魔力がたりないのかなと思って、もう一度注ごうとしたけど全くうけつけなかった。


「それで琴ちゃん。これはなんの魔法陣なのかな?私もメイちゃんも知らずに注いだのだけど。」


 私がきくと、琴葉ちゃんは首をひねり、


「わからないの。何かの召喚陣ってくらいしか書かれて無いの。鑑定結果は詳細不明なの。」


 と、琴葉ちゃんから帰ってきた。ちょっと待ってわからないのに私達に魔力注がせたの?


「ちょっと待って、魔物とかでたらどうするの?」


 私が問い詰めると、


「それは無いの。あそこにおいてあったものに書いてあったの。出現するのは仲間なの。」


 と、琴葉ちゃんが、返した。仲間ってどういうことだろう?結希斗君のガチャみたいに、新しい仲間が増えるのかな。


「うーん本当に今のままではわからないね。待つしか無いか。」


 私がそういうと、メイちゃんが少し考えたふうにしながら、


「そういえば、途中から御主人様の魔力に変換されて吸収されてた。」


 と、メイちゃんがいった。


「結希斗君の魔力ってどういうことなの?」


 私が聞くと、メイちゃんは両手をつきだして、


「メイの魔力混ざってる。御主人様の魔力が主に右側に集まっている。」


 と、いった。結希斗君のガチャから出たから結希斗君の魔力が混ざっているのかな。そんなこと考えているとよりいっそう強くひかった。


「おねーちゃん?」


 一人が私にそういった。









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