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二章 6 連携プレー

SIDE萌音


ウル君が琴葉ちゃんを背に乗せた後テラちゃんに預けた。


「僕は地理で他の敵が来ないか見張っとくの。」


琴葉ちゃんがそういった。それに続くように、


「では私は、攻撃入ってないみたいなので、近づいてくる他の敵を倒して萌音お嬢様の邪魔にならないようにしておきます。」


と、琴葉ちゃんの横に立ちながらそういった。


「ありがとう。二人共助かる。」


私はすでにロックオーガに駆け出していたけど振り返って二人にお礼を言った。


ロックオーガはさっきよりも動きが鈍くなっていた。ウル君に凍らされているのもあるのだろうけど、ロックオーガからしたら敵が増えたため、多少迷っているのだろう。今は、私と、ウル君。そしてマナちゃんにユフィアちゃんも剣を構えている。そして後方では先程大きい攻撃を与えた琴葉ちゃんそしてテラちゃんも弓を構えている。ロックオーガからしたら脅威が増えたみたいな感じだと思う。


「行くにゃー。」


剣を構えていたユフィアちゃんはロックオーガの関節部位を的確に切っていた。やはりダメージはほぼ入ってなかった。ロックオーガも脅威とは感じなかったためか私に攻撃の狙いを定めた。でもこれはユフィアちゃんの狙い通りだった。なぜなら私に狙いをつけたことにより、ユフィアちゃんと同じ方から来ていたウル君に隙を晒すことなった。


「グルルルルル」


ウル君は大きく遠吠えしてその後爪で攻撃した。そして追撃するかのように氷の茨で縛った。ロックオーガは茨をとろうと暴れまわった。そのたびに少しずつダメージが入ってた。そしてロックオーガがウル君を1番危険視をしたらしく、今度は、ウル君に狙いをつけていた。そして、今度は、わたしたちの方に隙を晒してた。そこで、私は扇で、マナちゃん幣で攻撃入れた。




…………………………………………………………………………




ロックオーガ 


 討伐ランクC


 性別 ♂


 Lv 68


 HP 47/654

 MP 73/249




………………………………………………………………………………





氷の茨の持続ダメージも含めて、残り2桁まで減っていた。


「最後決めるよ。」


私の指示に、ウル君、マナちゃん、ユフィアちゃんが返事をした。


「グル。」


「ハイです。」


「わかったにゃ。」


ロックオーガを囲むようにたって、全員で武器を振り下ろした。残っていたHPを溶かした。




………………………………………………………………………………




ロックオーガ(死体)




………………………………………………………………………………




私はそれを確認するとその場に座り込んでしまった。


「はぁはぁつかれた。」


隣でマナちゃんも座り込んでいた。私達2人は、1時間以上連続でずっと張り詰めていて、戦い続けていた。精神的にも疲れていた。


「ワフ。」


ウル君が背中に乗れといいたそうに吠えた。


「マナちゃん。先に帰ってても大丈夫だよ。私はロックオーガを回収してから帰るからね。」


流石に疲れたから、私も拠点で休みたいからね。私がそう言うと、マナちゃんは、


「萌音お嬢様より先に帰れないです。」


と、断ってきた。確かにそれはそうかも。私は、急いでマジックバックにロックオーガを回収した。そしてウル君の好意に甘えて背中に載せてもらった。そしてマナちゃんの手もとってウル君の背中にのせた。


「ウル君大丈夫?」


私が2人乗ってるウル君に聞いた。疲れていたため何も考えずに背中に2人で乗ってしまった。


「ワフ。」


ウル君は何事もないように、そう吠えたあと立ち上がった。大丈夫なのかな?


「ありがとう。ウル君。琴ちゃん。私達帰るけど、琴ちゃんたちはどうする?」


私が聞くと、琴ちゃんは迷わずに、


「洞窟帰るの。MPはないから、これ以上は危険なの。」


と、返事した。私がテラちゃんたちに視線をむけると、私の視線の意味を察したテラちゃんが一礼して、


「私もお嬢様がたと一緒に帰宅いたします。」


といった。最後にユフィアちゃんが


「帰るにゃ〜。」


と、いったことをきっかけに全員であるきだした。


「それにしても、強かったの。僕が倒した魔物より。」


琴葉ちゃんからそんな感想が出た。それはそうだと私は、頷き、


「黒いモヤの塊から出てきたからね。知らないうちに全滅させたんだと思うよ。」


私がそう返した。私達はロックオーガが出るまで一匹も倒してないけどね。


「なるほどなの。僕は15匹倒したの。確かにだいぶ狩ったの。」


と、琴ちゃんがいった。やっぱり地理は敵を見つけるのに適していると思う。やっぱり私の〘ファションリーダー〙が一番弱いのかな?そんなことを考えていたら、いつの間にか記憶が途切れていた。




…………………………………………………………………………………




「あっおきたの。」


私が目覚めると横から声がかかってきた。どうやら私は、ウル君の背中の上で寝ていたらしい。


「おはようなのかな。眠ってしまっていたみたい。ここは?」


私が聞くと、


「洞窟にゃ。到着したにゃ。」


と、ユフィアちゃんがいった。私は、なかなか寝てたらしい。そして寝ているのは私だけではなく私の前に座ってたマナちゃんも私にねんかかるように寝ていた。


「ウル君の背って気持ちいいの?2人ともすぐに眠ったの。」


と、琴葉ちゃんが羨ましいそうに聞いてきた。ウル君の背は程よくひんやりしててとても気持ちよかった。


「おかえり………………なさい。」


「おかえりなさい。」


シイカ、シイナがお迎えしてくれた。結希斗君はまだ寝たままみたいだ。


「メイちゃんはどこなの?」


琴葉ちゃんが二人に聞いた。メイちゃんは二人をおいて行かないはずだけど、今ぱっと見た感じだと見当たらない。


「あっち………………です。」


「檻の方に何かあるみたいです。」


と、二人はテントの後ろにある檻の方を指さした。私と、琴葉ちゃんは疑問に思いながらそちらに向かった。テラちゃんたちはとってきた魔石の整理をするらしい。そういえばマジックバック持ってなかったはずだけどどうしたのかな?と思っていたら、どうやら魔石だけ抜き取ってポケットに入れてるらしい。今度結希斗君に相談してみよう。


「メイちゃんどうしたの?」


私が聞くと、メイちゃんはしてた作業をやめ、こちらを振り向いた。


「ここになにかある気がする。」


そう言って牢屋をみた。









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