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閑話 ジルヘッドその後5

 次の日、俺は同じ時間に同じ部屋に訪れた。すると俺が頼んでいたメンバーが集まっていた。かなりキャラが濃そうだが気にしたら負けだろ。


「大変だったのだ。」


 昨日のリーダー格から文句が飛んできた。俺はそれを無視して、再び抵抗玉を出した。全員予め説明があってたのか俺が言うまでもなく触れていく。俺は確認するだけの簡単な仕事。


「それにしても、拙者たちだけずるくないのでござろうか。」


 たった今、呪いが解けた男子から質問があった。俺としても痛いところつかれている気分だが、


「少なくとも、俺には解く能力がない。君らが呪い薄かったし、かつ、一発目耐えてる者。そういう条件じゃないと、こいつで効果は出ないんだよな。こいつはあくまでRESを上げる効果しかないからね。前聞いたことあるんだけどRESが100超えると、普通の催眠とか効かなくなるらしいからね。他の奴らは完全な呪いが成功しているからRES15固定。抵抗玉は10以上20未満しかあがらない。だから俺にはどうしても無理。公爵様ならともかく。」


 俺はそう言った。マジで公爵様だったら可能かもだが。


「公爵ってこの国の?大丈夫なん?」


 生意気そうな男子が俺に聞いてきた。


「心配すんな。この国のやつは端から信じてねーよ。」


 おれは、想像するだけでも嫌気が差す。


「とりあえず、今日は終わりかな。四日後に脱出。そして、その後大聖堂の襲撃。それで、仲間を救出って流れになるんだが。」


 おれは予め説明してたことを確認のために聞いた。


「聞いてはいたけど襲撃って、何する気なの。」


 1人の女子が聞いてきた。


「この国は、裏切り者を処刑する前の日大きい祭りを行う。大聖堂とはいえ最低限の仲間だけを残して、皆参加するはずだから。そこをつく。その裏切りものたちを回収して仲間にするんだ。実行自体は俺がやる。お前らには助けたやつの回収と、陽動を頼みたい。陽動と言っても注意そらすだけでいい。やり方は任せる。」


 俺はさっきした説明よりも詳しい説明をした。正直俺と違ってあまり戦闘はさせないほうがいいだろう。初めての戦いが殺人なんて、最悪一生分の心の傷となる可能性もある。同僚もそれが原因で戦闘苦手の生産にうつったやつもいるしな。


「裏切りものって助けても大丈夫なのですか?」


 もっともな質問だと思う。


「この国の裏切り者はこの国に従わないもの。つまり、今のお前らと同じ能力に縛られてない奴らだよ。」


 俺がそう説明すると先程の男子が反応した。


「なるほどでござる。それなら処刑前に助けるべきでござるな。それなら拙者も襲撃手伝うでござるよ。もし、お主が拙者が対人で足引っ張ることを心配してござるなら、いらない心配でござるよ。ここで戦闘できないならなおさら拙者は若に顔むけできないでござるからな。拙者とこいつと、あとそこの後ろに隠れている女子。3人は戦闘に参加するでござるよ。少なくとも拙者たちは対人戦闘経験あるでござるから。それにスキルもそっち向けでござる。」


 確かに、その言葉には一利あると思う。少なくとも結希斗ほどの強さはなかったが他の召喚者よりは能力高かった。そこらのへんの兵士じゃ歯が立たないと思う。


「自分の身は自分で守ること。俺は御守りするつもりはないからな。それと、確実な敵対行動もれなく君らも叛逆者。覚悟あるの?」


 俺がきいた。叛逆者という言葉が響いたのか全員だまりコケた。それでも拙者男の目と、拙者男がいった2人は目が死んでなかった。覚悟ありか。


「……………望むところでござる。正直この国に仕えるくらいなら叛逆者がましでござる。そもそも若は、すでにこの国にみきりをつけているはずでござる。」


 拙者男がそういうと、同じく目が死んでなかった二人も同調するかのように、


「ったく、見過ごせねーよな。弱き者を助ける。正しき者を味方する。兄貴の言葉だしな。」


「……………ん。………………ゃ……………る」


 ほんとにキャラ強いな。だが、一人でやるよりは成功率上がるかも。


「覚悟決まっているならいいよ。」


 そういった俺は、詳しい配置だったりを話した。


「それじゃーおれは行く。このあと四日間は今まで通り過ごしていてくれ。相当変なことしない限り再鑑定とかされないだろうし。万が一バレたら俺が出向いて表向きに処刑して、逃がすから。俺の裏切りもバレてないからな。もしかしたら今回のことで表に出るかもだけどな。あーそういやいい忘れていた俺の名はジルヘッド。まぁ適当に呼んでくれや。」


 俺はそう言って帰った。その後はすぐに解散になったらしい。それから誰もバレることなく四日が過ぎた。決戦の日だ。俺はいつも通りの待ち合わせ場所にいった。こないだと違い全員覚悟が決まった顔をしている。今夜が一回目の革命の時だ。そうして俺は、17人をつれて城を抜け出したあと、大聖堂に襲撃をかけるのだった。











本日で、ジルヘッド編おわります。この続きや結果はまた別の機会にお書きしたいと思います。またいずれ、今回登場キャラはいつか再び登場しますので、よろしくお願いします。

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