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閑話 ジルヘッドその後3

 SIDE ジルヘッド


 次の日、俺は馬に乗っていた。大聖堂の下にいる人たちを諦めた訳ではない。むしろ助け出したあとに逃げる場所の確保だ。少なくとも王都ではだめだからだ。俺は昔の知恵を頼りに、数時間かけてむかった。そして洞窟を見つけた。


「ここだ。」


 俺は洞窟の中に入っていった。洞窟の中は廃坑だ。今となっては誰も使われて無い。ただ、ラフィガル皇国の出身のものからしたら、ここは秘密基地だ。と言っても、あくまで遠い過去にここに調査するための拠点を作った。そして現在使っているものはいない。なぜなら、過去にここを拠点にしていたメンバーは俺以外は処刑された。と言っても実際処刑されるところ見たわけではない。あくまでその名前が流れてきただけだ。希望はほぼないだろうな。ただここがバラたわけではないから、おそらく使えるだろう。俺は最奥まで来たあと、壁にある一部の部分に魔力を流した。


 ゴゴゴ


 と、音が鳴り響きさらに続く道ができた。そしてそこをさらに進んだところに出口がある。そしてその奥に明るい日差しが差し込む場所だ。ほんとに誰が作ったかは分からないが、ここは小さな村がある。しかもここのことはデッドリア王国側にはバレていない。俺は一つの家みたいな場所に入った。席が5つ。その中で普段俺の特等席に座った。


「やっぱりいないか。俺は空いている4つの椅子を見ながらそうつぶやいた。」


 5つの椅子は円を描くように並んでて、一つは椅子の向きが後ろ向きになっていて、一つは俺の椅子の方を向いてて、一つはそもそも逆さに置かれていて、最後の一つは壊れていた。それぞれの特徴思い出しながら、俺は椅子から立ち上がりその場をあとにした。ざっと秘密基地を見回ったところ長年手をつけられてないせいか、畑はジャングルとかし、放牧してた家畜も増えている。その分、汚れなどのおせんも酷く、すぐに使いたいと思えるような場所ではなかった。それでもただ、生活するだけなら特に問題なさそうだった。


「逃した奴らの拠点をここにするとして、実行はいつにするか。」


 俺は考えながら、簡単にできることから片付けを始めた。やっぱり処刑前の日がいいかな。俺はそう考えた。なぜなら、その日は祭りが行われる。一日消える神を見送りして、また気持ちよく帰って来てもらおうというまつりだ。このときはだいぶ手薄になるだろうし、そもそもバレにくいと思う。


あとは、馬車とかの準備だな。俺は、今はいない仲間の個人ハウスにに使えるものがないか探すことにした。人の家漁る趣味はないが。これは必要なことと割りきってやった。するとちょうどいいのがでてきた。なぜ家の中にあるか分からないが、馬車の荷台だ。それには、空間拡張と重さ軽減のついているのだ。俺はしめしめと思いながらそれを借りることにした。当日の朝速くにとりきてさも自分のもののように堂々としていればバレないと思う。俺は他にも探して必要なものを揃えた。鑑定玉、回復薬、そして抵抗薬などだ他にも剣など必要なものを揃えた。これらは俺らがデッドリアへ出発しようとしたときにもらったアイテムとなる。まぁ管理は一律別の仲間に押し付けていたが。でもこうして、残っているのありがたい。


俺はその後洞窟の方に戻り改めて魔力を通して、洞窟の中を抜けて。馬を止めた場所まで戻ってきた。その後そのままデッドリアの王都に戻ることにした。王都に帰ったら鑑定玉を使い城の中で仲間になれそうな人を探す。そして抵抗力を上げたりして、呪いが溶けるといいなぁ。そんなこと考えていると王都にたどり着いた。王都についたら俺は大忙しだ。まずは訓練所にいき、ステータスを調べる。ちなみにだデッドリアの聖王族の持っている鑑定玉とこの鑑定玉は能力が違う。デッドリア聖王族が持っている方は、他人から見るには、せいぜい称号だけしかわからない。しかも鑑定する対象が触れてなくてはならない。それに対して俺が借りてきた方はあらゆるステータスを見ることもできる。さらに鑑定したい人を鑑定玉を通してみたら見ることができる。これが腕の力だね。俺はそれを作った人に心でお礼を言った。


俺は、王都に帰った。そしてそのまま訓練所に行きあいかわらず弱いと感じる召喚された奴らを見た。これだけいるから、結希斗たちのように呪いを自力で乗り越えたやつがいないかだ。そうやって全員調べていると、面白いことがわかった。男子7、女子10人の計17人が呪いが薄いということだ。完全な状態の催眠がついている場合称号に、〘狂信勇者〙と、ついているはずなのだが、上の17人は〘勇者(仮)〙となっていた。しかもだ、状態異常系統も、俺よりもかかっていなく、RESも高い。17人の平均は約97だ。RESは本来そこまで高くならない。最初の一発防げなかったらRESは15で固定されてしまう。これを90以上たもっているのは初手一発耐えたということになる。しかもだ、俺が今持っている抵抗玉で、軽く100超えるだろう。もし彼らが呪いを解けたら戦力としては申し分ないかな。流石に今は弱いがあれだけの人数の召喚者を相手にするのはつらいと思うし。すこしでも仲間は多いほうがいいと思うからな。





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― 新着の感想 ―
[一言] ジルヘッドって、操られていたとしても、今までにその為、何の罪もない人たちを殺害してきたことに対して、何の後悔もしていないようですね。
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