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一章 40 絶望OR希望

※本日はグロいです苦手な方はプラウザバックお願いします。

 俺は、距離を取って何がくるか備えていた。ジルヘッドは剣を構えて振りかざした。そしてその剣が伸びた。俺は驚きギリギリでかわすことができた。


「避けきれましたか。まぁこの程度なら問題ないですね。」


 そうジルヘッドはつぶやくと次の構えを取っていた。これじゃ近づけねーな。皆が逃げる時間稼ぎはできるが、俺が逃げ出す暇がない。しかもだ、ジルヘッドは距離を一撃打つごとに距離を詰めてきている。これは、一撃は覚悟してでも俺自身が近づくか。少なくとも影踏めたらチャンスはある。俺が狙っているのを察したのか攻撃方法を変えてきた。


「何を狙っているか分からないですが、阻止して勝利して残りを追いますよ。」


 と、ジルヘッドはそういった。俺って顔に出るタイプだっけ。


「そもそもさ。お前が俺達を狙うのは自分の意志か?」


 俺が聞くと、ジルヘッドが明らかにとまった。


「俺は俺の意志できた?お嬢?いや部下の敵をとるためにきました。」


 やっぱりRESが高いからか完全に操られているってわけでも無いのか。その様子をみながら立ち直るまでの間に近づいた。そして一太刀入れながら影を踏んだ。目標は達成した。


「ふぅ。取り乱しました。それであれだけのチャンスがありこの一太刀ですか。あなたは俺に勝てませんよ。」


 と、ジルヘッドがいった。それはそうだ。俺はわりと本気でいったのだが、防具の質が高いのだろう。心臓狙ったのだがほぼ無傷だった。とはいえ打つ手なしというわけでもない。ジルヘッドが再び近づいてきたときに、一瞬だけ膝をついて倒れた。俺はその好機を逃すまいと、防具のない肩を攻撃した。首を斬るつもりだったが、スタンが入っている状態でも剣を離さずなんなら俺の方に飛ばしていたからだ。


「まさかスタンも使えるとは。発動吉兆が見えませんでした。なるほどあなたが未だに絶望に落ちていない理由がわかりました。」


 そういうジルヘッドは肩を抑えながら立ち上がった。これでジルヘッドは右手はもう使えない。剣を持つことはできても、まともに操れないだろう。それにしてもやっぱりスタンが解除されるスピードも速いな。あとジルヘッドは勘違いしているが、俺がスタン使った訳ではない。先程影を踏んだときにレイに移動してもらったのだ。だが、しばらく同じ手は使えないし、そもそも俺への警戒が上がって近づいてくるかわからない。俺が若干不利になったかもだな。あの剣がある以上ジルヘッドは遠距離できるし。それでも俺は、


「奥の手というのは隠しておくものでしょ。」


 と、いかにも他にも策があるかのように俺は言った。ホントは策などないし、このままだと俺が負けるのは確定だ。


「なるほど。確かにそれは一理あります。あなたは思っていたよりも雑魚ではないのですね。先程から判断力やとっさの対応力など目に見張るものがあります。さぞかし、昔からそういう事になれていたのでしょう。しかも格上相手とばかり戦って。足りない物はその場その場で埋めていく。素晴らしい。敵であることが惜しいくらいです。名前伺ってもよろしいですか?強かった人として覚えて置きましょう。」


 と、俺のハッタリを信じて強者として認めて貰えたようだ。まぁジルヘッドの言っていることもあながち間違ってはいない。俺は日本にいるとき、常に格上のジジィと戦っていたからな。理不尽なジジィが負けそうになると何しでかすかわかったものではなかったから。それによりとっさの対応力もついた。それが今活かされていると思うと不思議な気分だ。


「結希斗だ。」


 俺は簡潔にそういった。戦っているときにそれ以上の自己紹介はいらないだろ。俺はそう思った。そしてジルヘッドもそう思っていたのか、


「なるほど。結希斗ですか。では結希斗が奥の手をきるまえに殺しましょうか。」


 名前を聞いたあとジルヘッドは動き始めていた。そして右で持っているだけの剣を前に伸ばしてきた。肩のせいでうまく動けないためか直線に飛んでくるどけだったので避けやすかった。俺は避けて次の手に備えようとしていると、後ろから嫌な気配を感じてとっさに避けた。自分がいたところには後ろにのびていったはずの剣が折れ曲がって、突き刺してきていた。そしてそれで終わりではなかった。伸ばすのと同時に走り出していたジルヘッドが俺の目の前に迫ってきていて、どこかに隠し持っていたのか別の剣を左手にもち俺に振り下ろそうとしていた。俺は、刀で庇おうとしていると、伸びていた剣が、刀を押さえつけた。お陰でガラ空きだった俺の脳天に振り下ろされていた。俺は避ける場所もなく時間の流れが遅く感じていた。その時にジルヘッドの影から手が出てきて、おそらくポルターガイストでジルヘッドの靴を、操ったのだろう。ジルヘッドが思い切りバランスを崩した。お陰で脳天に振り下ろされていた剣はズレて左の肩におち、俺の腕を切り落とした。


「っぅ………………」


 俺は、あまりの痛みに思わず声をもらしてしまった。だがレイがいなければ俺は確実に今死んでいたはずだ。俺はジルヘッドの左の手に刀を振り半分くらい切ったところで剣を落とした隙に、ジルヘッドから逃げ出し大きく距離を取った。そんな俺にジルヘッドは止めを刺そうと伸びる剣で腹を切り裂こうと横向きに伸ばしてきた。俺は今度こそ刀で受け止めた。が、片手だったこともあり衝撃までは受け流せず俺は吹き飛ばされた。俺は無事着地して、


 まずはポーションを取り出し、止血をして、痛みを取った。あの状態では、俺は出血多量で死ぬかもだからな。そして俺のステータスを見ると、HPのMAX20%減少した状態になっていた。おそらく腕を欠損したからだろ。腕も治るといいのだけど今はそれよりもどう切り抜けるかが大事だ。ジルヘッドはおそらくまた来る。だいぶ飛ばされのか、今ぱっと見は見えないがここから逃げ出して逃げ切るとも思えない。それに逃げたら萌音たちを逃した意味がなくなるし、何よりもレイを回収しなくてはいけないからな。命の恩人を蔑ろにして置いていくわけにはいかないし。腕一本あげたんだから見逃してくれないかな。俺はそんなことを考えていると、タブレットが現れた。




 ………………………………………………………………………………




 国を出るというミッションが達成されました。UR以上5個確定無料10連ガチャをひくことができます。これは現在の常設ガチャの内容となりますので、日々の暮らしに便利なものとなります。




 ………………………………………………………………………………




 どうやら国境超えたらしい。俺はチャンスと思い、急いでガチャをまわした。タブレットの色が変わっていく。今はその時間すらおしいと感じ、急かすような感じでみた。結果は金色で止まった。黄1、赤2、青1、銀4、金2だ。確定分から金の、FTファンタジーまででた。さてこれで今の状態をなんとか打破できるものはあるんだろうか。






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