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一章 31 春ガチャ

 よし。じゃあ引くか。俺はタブレットをだして春ガチャをひくことにした。理由は2つあって、先程Aランクの魔石をゲットしたので、最低保証が、Rレアであること。そして何よりもイベントガチャという言葉に俺が弱いこと。以上2点の理由で引くことにした。


 というわけでまずは、萌音と琴葉を呼ぶ。まぁ呼ばなくても俺の膝に座っているメイはほっとく。まぁ別に呼ばなくてもいいが、一人でやるよりみんなでやったほうが楽しいしな。ついでにテラたちもおそらく今後も一緒に行くと思うし、俺の能力について教えてもいいだろう。というわけで。テント外の開けた場所に全員集合だ。別にテント中でも良かったがそれだとレイが仲間外れになりそうだしな。


 全員揃ったところで俺は


「春ガチャ起動。」


 といった。Dランクもちょうど先程溜まったので、先にこちらを引く。Aランクは楽しみなので後回しだ。タブレットでとまった色は黒。SSRスペシャルスーパーレアだ。幸先いいね。で、内容は、白2、黄色5、青2、黒1だ。Cコモンと、Nノーマル多いな。中は後で一緒に確認するとして、さていよいよ、Aランクのガチャひこうか。再び、タブレットが動き出しとまった色は銀。


「よし!」


 俺は、思わず声を上げてしまった。前回はメイだったが。今回は何が来るんだろう。ちなみに内容は、赤4、青3、黒2、銀1だった。流石最低保証、RレアCコモンと、Nノーマルが出ないと確率って高くなるのかな?それにしてもいつもと違って20連引いたからむちゃくちゃお得に感じるな。


「これがご主人様の能力でしょうか?」


 と、テラが驚きながら聞いていた。テラに限らず他の4人も驚いた顔をしていた。まぁ確かに何もないところから様々な色の玉が出てきたら驚くよな。でも、


「驚くのはまだはやいよ。」


 俺はそういって、まわりを見渡して、


「開けたい人が開けていいよ。」


 と、いった。もちろん一番最初に動いたのは、琴葉だ。恒例の白2に手を伸ばした。




 ……………………………………………………………………………………………………




 Cコモン


 破れた花吹雪の書


 ネモフィラ付きヘアピン




 ……………………………………………………………………………………………………




「な、何か出てきたにゃ。」


 と、ユフィアが驚きの声を上げた。


「え、え、どういうことです?」


 マナも混乱しているように声を出した。残りの3人もこのどちらかの表情して固まっていた。


「これが俺の能力だよ。まぁ簡単にいえば魔石を捧げると、ランダムでアイテムが入ってる玉と交換される。この玉を開けるには、俺かこの玉からでてきたもの装備している人だけあけれるんだ。試しにテラとユフィアそこにある黄色に一つずつ手を被せてみて。」


「「かしこまりました。(にゃ)」」


 俺が指示すると二人はうごきだした。そして黄色に手を被せると、





 …………………………………………………………………………………………………




 Nノーマル


 簡易食料(桜餅)10日分


 春野菜セット




 …………………………………………………………………………………………………




「すごいです。私でもできました。」


「こ、これは、飯のとき見たことあるBOXにゃ〜。」


 ふたりとも目を輝かせ驚いてた。




「流石、春ガチャだね。簡易食料も春バージョンになるんだ〜。」


 と、萌音がいった。簡易食料は常駐だけじゃいつか飽きそうだしな。


「てことは、夏、秋、冬もあるだろう。楽しみだよな。」


 俺は、未だ見ぬ他の季節にも心踊らせた。


「僕は、肉まん食べたいの。」


 と、琴葉も自分の希望をいっていた。


「美味しいよな。冬の定番っぽくて。冬もイベントガチャうまく解放しなきゃやね。」


 そんな話をしていると、マナたち残りの3人もウズウズしている顔をしていた。


「それじゃ続きひこうか。」


 俺はそういって、とりあえず先程でたヘアピンを手に取った。この時点で琴葉は想像できたのか、手を引っ込めて俺の掛け声をまった。




 …………………………………………………………………………………………………




 ネモフィラ付きヘアピン


 ただのヘアピン特に効果なし。




 …………………………………………………………………………………………………




「マナおいで。」


 俺はマナを呼んだ。


「はい。かしこまりましたです。」


 マナはわりと近くにいたけど小走りできた。そんな急がなくてもいいのに。俺は先程鑑定したヘアピンをマナの目にかかりそうな前髪をとめてあげた。


「いいのですか?」


 と、マナは心配そうに聞き返してきた。茶色い髪に咲く桜はとてもにあっていた。


「別にいいよ。似合っているし。これでガチャあけることできるしね。」


 俺は、転がっている黄色い玉を指さしながらいった。


「ご主人様、ありがとうございますです。」


 と、マナは俺に90°のお礼をしていった。ほんとに真面目だな。


「では、開けますです。」


 と、宣言してから開けた。




 ………………………………………………………………………………………………




 Nノーマル


 ペアカチューシャ




 ………………………………………………………………………………………………




 ペアカチューシャ


 〘全ステ強化(条件付き)〙


 このカチューシャをつけた二人は全ステータスが1.5倍に強化される。ただし、このカチューシャをつけた二人のステータスがそれぞれ誤差3以内で無ければならない。



 ………………………………………………………………………………………………




 これは二輪草かな。それが描かれているかわいい腕輪がおちた。シイナとシイカにちょうどいいな。もともと装飾品の時点で二人にやろうと思っていたので、何も問題ない。俺が鑑定していると、


「わたしもあけてみたい………です。」


 と、いうシイナのか細い声が聞こえた。それに慌てた、シイカが


「ご主人様。すみません。妹がわがままいって。」


 と、謝ってきた。二人の性格は真逆なのかな。


「別にいいよ。今出たやつが装飾品だった時点で二人にあげようと思っていたし、それに二人だけさせないなんてしないよ。」


 俺がそう言うと、琴葉も、


「そうなの。みんな平等なの。」


 と、いっていた。万が一装飾品系統がでなかったら渡すつもりだったのか、魔力布で作られた髪飾りを手に持っていた。俺は二人に腕輪をそれぞれ渡して、残っている黄色を指さして促した。


「「ありがとうございます。」」


 と、お礼をしっかりいってから、ガチャをひいた。






 ……………………………………………………………………………………………




 Nノーマル


 いちご10パック


 簡易食料ダンゴ10日分




 …………………………………………………………………………………………




「すごい…………です。」


「私にもできた。」



と、喜んでいた。これでノーマルは終わりだ。次からはれあだ。そしてやる気出しているレイ。俺の剣を貸してといっている。レイだけにやらせないのも悪いしな。















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