一章 26 奴隷たちの登録
さて、鑑定するか。また色々鑑定するか。まずは自分の装備からかな。
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男性用 冒険者服
STR34 DEF57
AGI78 INT45
〘加速〙〘加撃〙〘稼働〙〘耐刃〙〘耐炎〙〘耐水〙
〘耐熱〙〘耐冷〙〘状態保存〙〘自動修復〙〘進化の可能性〙
冒険者がもっとも動きやすいことを追求された服装。様々な耐性ももっているが、攻撃に動いたり走ったりなどするときに能力にバフかける効果もある。ただし男性にしか効果ない。
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〘加速〙
走っている時にスピードが1.3倍に跳ね上がる。
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〘加撃〙
攻撃時に攻撃力が1.3倍に跳ね上がる。
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〘稼働〙
魔法の発動の速さが1.3倍になる。
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単純に、制服の上位互換だな。
「すごい能力だね。いろいろ耐性もついているし。」
萌音もそう感じたのか、おれと同じ意見だった。正直俺は制服は動きづらくてそこまですきではなかった。そんななかこの服装はとてもありがたい。次は、SSRかな。今回の一番の当たりだからな。
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魔力吸収妨害布
〘魔力吸収妨害〙〘拘束UP〙〘?〙〘?〙
これを使うと大気から吸収するはずの魔力を妨害できる。人間に使えば魔力回復を妨害できるし吸魔もあわせればこの布で縛っている間は魔法をいっさい使えなくなる。
また、これで拘束されたら抜け出すことは難しくなる。
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共鳴の鈴
対になっている鈴を持っているもののピンチを知らせるすず。
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魔力作成矢筒
魔力を注ぐと矢筒に矢がでる。矢が出るだけなので、スキルとかが付与されているわけではない。
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血抜き促進縄
これで倒した魔獣を縛ると普通より速く血抜きができる。10本入り。
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「この鈴、私が作った服みたいだね。」
確かに内容は違うか似たようなものだろ。こういう別行動するときには便利だろ。
「これはメイにあげようかな。これからも2人で行動するときはそれぞれ縦のつながりあったほうが遠距離行動も取りやすいしな。」
「確かにそうかもね。まぁ緊急信号なんてならないほうが……………」
萌音の声が途中で途絶えた。その顔はかなり焦っているようだった。
「どうした?」
俺が、そうきくと、萌音は
「どうしよう。緊急信号がきた。どうすれば…………助けに行かなきゃ。」
と、かなり焦ったように俺にいってきた。その目は俺にすがりつくような目をしていて、冷静さを失っていた。
「おちつけ。俺の指示どうりに話せ。まずはメイが近くにいるかの確認だ。近くにいるなら30秒後に強制的にこちらに呼び戻す。だから落ち着いて。指示が通らなかったら意味がない。」
俺はメイの強制呼び戻しの準備をした。
「メイちゃんの近くにいるみたい。」
「了解。」
そして、二人を強制に呼び戻した。よかった無事に成功したみたいだ。萌音にはいえなかったが俺自身もちょっと不安だった。だが俺まで慌てると、ただでさえ冷静さがかけている萌音から琴葉にうまく伝わらず失敗したらなおさら萌音な冷静さをなくすとおもう。だからこそ、俺は冷静でいた。
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それで現在に戻る。
俺の話終わる頃に奴隷たちはなきやんでた。そして、奴隷たちは俺の前に全員姿勢を正して座り込んでいた。
「「「「「このたびはありがとうございました。(にゃ)(です)」」」」」
と、俺に全員頭をさげてきた。正直おれはいきなり過ぎて、何もいえずにいるとメイが俺の近くによってきて
「首輪とれても奴隷は奴隷。何も指示しないと動かない。」
と、俺の耳に囁かれた。確かにこのままでいられたらそれはそれで困るしな。
「とりあえず顔あげて、特にお礼言われることしてないからな。俺は首輪が嫌いだっただけだし。マジでぱっと見さ家畜かなんかにしか見えなくて。別に奴隷制度については文句はない。そこは文明のちがいだし。でも奴隷とはいえ人、見せびらかすつもりはない。それだけのこと。」
俺がそういうと、顔をあげた奴隷たちは再び涙を浮かべた。その中の一人が俺に近づいてきて
「誠にありがとうございます。つきましては私達と主従の契約を結んでいただけませんか?」
と、俺にいってきた。主従契約とは普通の意味ではないやろう。奴隷と主の関係だろうな。
「それさ。絶対にしないとだめ?奴隷とかではなく普通の関係。別行動取りたくなったらそれはそれでいいんだけど。」
と、俺がいうと眼の前にすわっていた奴隷がふくをはだけさせ後ろを向いてからうなじあたりを見せてきた。
「私達はこのように奴隷紋刻まれています。この紋章は消すことできず、このまま悪い奴隷商に捕まるとむりやり嫌な人の奴隷になってしまいます。どうか私達を貴方様の奴隷に許してもらえませんか?」
と、頼んできた。流石にメイが連れてきたのにふざけたやつに取られるのはいやだな。
「わかった。じゃー自己紹介して。契約はそのあとだな。」
俺はそういった。奴隷たちは一列に並んだ。そして先程俺の奴隷なりたいと宣言した女性から口を開いた。
「私はテラです。もと冒険者していました。」
髪が長く色はピンク色で、同い年か年上の女性だ。元冒険者なだけあって、動きやすそうな服をしている。
「ユフィアですにゃ。同じく冒険者でしたにゃ。」
こちらは髪は黄緑でショート。そして猫っぽい獣耳と尻尾がはえていて、ボーイッシュな感じの娘だった。揺れてる耳としっぽを触りたそうにしている萌音と琴葉はおいておいて。次の子に目を向けた。
「マナはマナです。」
この娘から年の差がかなりある。茶色の髪をポニーテールで結び、いかにもしっかりしてそうな感じだ。
「シイナ……です。」
「シイカです。シイナとは双子に当たります。」
ふたりとも水色に近い髪の毛をシイナは伸ばして、シイカは短くまとめといた。
俺は隣にいるメイに、
「登録方法はおれの血を紋章に当てればでいいのか?」
と、確認すると、メイは頷いた。俺は軽く刀を親指にあてて、血を出し奴隷たちの首の後ろにある奴隷の紋章におれの血を登録して、全員俺の奴隷になった。
「みんなよろしくなの。琴葉なの。琴って読んでほしいの。」
無事に登録が終わったからか。今まで黙っていた琴葉が自己紹介した。
「メイ。」
メイは一言でシンプルに自分名前だけいった。
「私は萌音だよ〜。よろしくね〜。」
と、萌音も自分の名前言ったから、最後は俺か。
「最後になったが俺は結希斗。そして今は、昼だから寝ていると思うが、俺の影にシャドーレイスのレイもいる。まぁよろしくな。」
俺が挨拶しておわった。さて、止まっていたが、再びみんなであるきだした。




