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一章 22 ギルド

「冒険者ギルドなの?」


僕はわからず口から出てしまった。それを聞いていたメイが、答えてくれた。


「冒険者ギルドは、世界各地にある冒険者のためのギルド。冒険者というのは、魔物退治したり、市民のお手伝いしたり、あげくのはてには疫病や流行ウイルスなどの原因究明など様々な仕事をする人。そういう仕事を斡旋して、その賞金だったり報奨だったりを明け渡す場所がここ。」


と、簡潔に教えてくれた。そしてメイは冒険者ギルドにむかってあるき出した。どうやらよっていくらしい。

冒険者ギルドのなかに入ると右にはちょっとおしゃれな喫茶?みたいなものがあって、まだ朝だというのに酒を片手に飲んでいる男たちがいて。左側見るとでっかい掲示板があった。その前で数人指さしながら話し合っている。そして前の方みるとそこはうけつけだ。カウンターが3つあった。そのカウンターにはどこにもスタッフらしき人がいるのだが全員やるきなさげ。左に座っているスタッフにかんしてはタバコ?みたいなものを吸っていた。正直少なくとも仕事中にそんなことしている女性にはなりたくない。メイもそう感じたのか真逆の一番右にむかっていった。一番右のスタッフも近づいてきてるのがわかったためか、めんどくさそうにしながらかおあげた。それでも多少は受け答えする気はあるのか、顔をこっち向けて


「らしゃーせ。本日はどういった要件で。」


と、返してくれた。やっぱりめんどくさそうだが、少なくとも今はいいか。


「要件2つ。まずこれを売りたい。」


そういって、先程兵士たちのとき出した武器をふたたびだした。さっき出した半分くらいだ。スタッフはちらっとみて、


「銀1、大銅2、銅35、鉄5、石28。ちょっとだけまってて、




はい、大銀は不足してるから、銀貨5枚、大銅貨1枚、鉄貨7、石貨8枚。それで次の要件は?」


やる気はなさそうだが、とても優秀らしい。メイはしっかりと、お金の数を数えてから


「問題ない。次はこの辺の地図をみたい。」


メイは次の目的を伝えた。なるほど。結希斗先輩に頼まれた隣の国に行くルートを探しているということね。僕はその辺に疎いからそのままメイちゃんに任せることにした。


「銀一。」


と、スタッフはいった。メイちゃんは今さっきもらった銀貨一枚を渡し直した。


「こちらへ。」


そういって部屋の奥に入っていた。メイちゃんもついていってたので、僕もあとをついていくことにした。奥の部屋に案内された僕は席に座った。メイちゃんが遠慮なく座ったので僕がたっておくわけにも行かない。すると、その部屋にスタッフが魔法をはなった。部屋の壁をそうようにはられた。


「これで、外に声がもれない。それで探してるのこれでしょう?隣の国へ行く道の書かれた地図。」


さっき、買い取りしてたときとは違う態度で接してきた。僕はけいかいした。メイちゃんも警戒しながら糸を出す準備をした。


「それで、追放されたのは男の子1人、女の子2人と聞いてたんだけど、あと、男の子はどこいったのかな?」


そう言われてさらに警戒して、僕も地理から音楽にかえた。


「なんで知っているですか?」


僕は警戒しながら聞いた。素の自分では、流石になめられると思って敬語で話しかけた。そしてステータスを見ようとすると




……………………………………………………………………………………………………………




スキルレベル不足により鑑定不可



……………………………………………………………………………………………………………




と、表示されてた。なぜか鑑定ができなかった。僕にできないならメイちゃんにはもっと無理だろう。


「鑑定まで使ってきて、警戒しすぎよ。少なくともあたしは今は、敵対する気ない。まぁ君たちがあたしたちと敵対する方に入るならそれまでだけど、そうじゃないなら敵対はしない。それとあたしの正体は今はいえないかな。少なくともあたしはこの国出身じゃないし。今は、ただの受付嬢。あたしが、今この国にいるのはお嬢様の指示なのよ。それと君たちの正体に気づいた理由は、城に忍び込んでた仲間からの連絡が来たのよ。」


と、いった。


「仲間?」


僕が聞き返すと、


「そう仲間。君たちの仲間のはずの男の子は気づいていたはずよ。そういうふうに言ってたから。そういえば森でメイドにもあったって言ってたわね。それって君?」


と、メイちゃんに聞いた。メイちゃんは静かに思い出す顔をして頷いた。


「ゴブリンに囲まれてた後衛の人?それならあった。」


と、メイがそういった。本当にいい人なのかな。僕は少しだけ警戒を解き地理に戻した。すると、受付嬢の示す色は青になっていた。僕は完全に警戒をとき、そのことをメイちゃんにも伝えると、メイちゃんも警戒をといた。


「よかった。信用してくれたんだね。あたしはメルカ。よろしくね。」


と、いいながら手を出してきた。僕も手をだして、その手をにぎった。握手だ。異世界にも握手の文化あるんだね。僕のあとにメイちゃんも握手していた。


「ふたりとも衣装かえすぎだよ。君の履いている靴に気が付かなければあたしは気づかなかったよ。」


と、僕の靴を指さしながらいってた。今は異世界のシューズとなっているが流石にこれは僕は変えようがなかったからね。流石に布だけじゃ靴はできない。それとメルカさん勘違いをしているみたい。


「僕の名前は琴葉なの。この子はメイなの。メルカさんの言っている人とは別人なの。」


僕は自己紹介をして間違いを訂正した。流石に間違えたままだと実際に、あったとき混乱しそうだし。


「そうなの?あれ他の2人は?追放されたのは3人だよね?」


と、返された。それはそうだもっともな疑問だとおもう。僕は一生懸命言い訳考えて


「メイちゃんとは森であったの。二人とは別行動中なの。」


嘘はついてない。ただ真実が足りないだけ。流石に結希斗先輩の能力を許可なくいうわけにはいかないし。


「なるほどね。それなら納得だよ。まぁせっかくあったのもなにかの縁。できる限り協力するよ。でもあたしはまだしばらくここ動けないから。とりあえずこれだけ渡しておくね。鑑定していいよ。持っているでしょ。」


そういって僕にポーションをくれた。




…………………………………………………………………………………………………………




蘇生薬


死んでも一度だけ、300秒以内なら蘇生が可能。



…………………………………………………………………………………………………………




「蘇生薬って。えっ?」


僕が驚いていると、メルカは紙になにかを書いていた。そしてなにかの魔法をかけて、最後に親指に針をさして、血を出すとそれを紙に押し付けた。血判というものだろ。


「それとこれ。これ持っていけば、サンシャイン商店というここの隣の国、ラフィガル皇国を中心にこの国以外に勢力伸ばしてる商店を利用できるよ。あたしにできるのはこれくらい。だから無事に向こうで再会しましょ。」


メルカはそういった。僕たちがありがとうといって部屋を出ようとしていると、


「あーそうそう。このギルド出るときは気をつけてね。さっきさ、メイちゃんが堂々とマジックバックから出してたでしょう。おそらく冒険者という盗賊が襲ってるくるから。ここじゃあたしは表立ってそいつらをこらしめれないから。」


と、最後に爆弾おとされた。僕は顔を引きつらせながら部屋を出た。











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