一章 21 街へ
SIDE 琴葉
僕は結希斗先輩に頼まれたことを完遂するために夜は速く寝た。おかげで昨日のように結希斗先輩の横にいくことはできないけど。速く寝たおかげか。朝は、昨日よりはやくおきたきがする。僕が起きたときには、萌音先輩も結希斗先輩も起きてた。萌音先輩は寝てないだけだと思うけど。結希斗先輩は黒刀で素振りしていた。萌音先輩は私に気づくと、
「おはよう琴ちゃん。みてみて〜ちゃんと完成したよ。」
そういう萌音の手には洋服が一着握られてた。ぱっとしたイメージ、地味な平民みたいな服装だった。
「おはようなの。萌音先輩ありがとうなの。」
さっそく僕は着替えてみた。その頃にメイちゃんも起きてきて、僕の着替えている横でちょこんと座ってた。
「おはようなの。メイちゃん。」
私がそういうと、メイちゃんはしっかり挨拶を返してくれた。
「うん。襟曲がってる。」
メイちゃんは僕の洋服見ながらいった。どうやらメイちゃんは衣装チェックしているみたいだった。ちなみにこの衣装鑑定してみると、
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萌音の手作り平民衣装
〘危険知らせ〙〘対炎〙
DEF 26
萌音の手作りの衣装。世界に一つしかない。また魔力布で加工されているためスキルもついている。
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〘危険知らせ〙
装備者が危険な目にあうと、制作者が気づくことができる。また、緊急時遠距離会話も可能。
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と、書かれていた。僕は、着替え終わってテントからあらためてでた。すると結希斗先輩と萌音先輩がテントの前でまってて、
「へぇ。似合ってるじゃん。」
と、結希斗先輩がいって、
「うんうん。完璧。やっぱり琴ちゃんの魅力だすにはこれだね。」
と、萌音先輩も褒めてくれた。僕は少し照れながら、とりあえずその場で、一回転してみた。だがそんな中邪魔するものが。それは、僕とメイちゃんの腹の音だ。僕ははずかしそうにすると、結希斗先輩はクスッと笑いながら、
「朝ごはんにしようか。二人には今から頑張ってもらうんだし、腹が減っては戦はできぬっていうしね。」
その後は朝飯食べていよいよ出発だ。メイちゃんと二人で街にむかった。道中ゴブリンは現れたが、僕が混乱させて、メイちゃんが刈り取るという攻撃で、たいていのゴブリンは秒でしょうぶおわった。
森から抜けしばらく歩くと街の入り口が見えてきた
街の入り口には兵士みたいなのがたっていた。
「身分証を掲示しろ。」
と、高圧的な態度でいってきて目線は舐め回すかのようにみてきた。正直キモいと思ったが、声や態度には出さずにいた。
「ない。落とした。」
メイがそう答えた。すると兵士はニヤニヤしながら、
「それなら銀貨一枚だな。無理なら身体で払ってもいいぞ。」
と、いってきた。目線は目から下の方にいっている。流石に身体は明け渡したくないが、お金も持ってない。どうするかと考えてたら、
「はい。銀貨。通して。」
と、銀貨を懐からだした。どこで手に入れていたのかそれをだした。兵士たちも驚いたような顔していたが、気を取り直して
「おっとすまんすまん。金貨一枚だった。」
と言ってきた。正直ここまでされたら身体が目的ということがわかった。それでもメイは動じず、マジックバックからゴブリンの武器などをいろいろ出し始めた。これは結希斗先輩に万が一たりなかったら使えと、渡されていたやつだ。
「これ売ったらたりるはず、通して」
メイは再び、そういった。流石にここで問題起こすわけには行かないので丁寧に交渉している。それでも騎士は遠す気はないらしく
「こんなガラクタじゃ銀貨一枚にもならないぞ。さぁ身体で払え。」
と、どうやら僕たちを下に見ているのか、どうしても身体で払わせたいらしい。
「ほんとにクズなの。」
僕はぼそっとつぶやいてしまった。メイもイライラしているのか、兵士を睨んでいた。そんなことしていると、
「いつまでモタモタしているんだよ!」
と、後ろから怒鳴り声が聞こえた。僕達が振り向くとガラの悪そうな人たちがこちらにきていた。てっきり僕達にいったのかと思ったのだが、ずっと起動していた地理では青だ。ちなみに兵士達が橙なので、故障ではない。ただその言葉に勘違いして兵士が僕たちに手を伸ばしてきながら、
「ほら後ろに並んでいる人もそう言ってるから急いで身体で払いましょう。」
と、言ってきた。僕達が何か言う前に後ろに並んでた人たちが僕の隣に来て腕で兵士の革鎧の部分を持ち上げて、
「てめぇらにいっているんだよ。俺は前に来たこともあったが入場に払った金は銅貨1枚だ。それなのに聞いていたら銀貨一枚だの、金貨一枚だのボッタクリすぎたろ。しかも嬢ちゃんの出した武器は金貨1.5枚にはなるはずだ。違うか、アァ。そんなボッタクリに嬢ちゃんは丁寧に対応していたのに、身体、身体うっせんだよ。さっさと通しやがれ。」
男は恫喝するような感じでそういった。守ってくれてるはずの僕ですら怖いと感じるレベルだ。兵士たちも震えながら、
「で、では、先にどうぞ。こ、こ、こ、この子たちは、あ、あ、後で案内しますから。」
と、あくまでも僕たちには身体で払わせたいのかそんなふうに言った。だがそれが気にくわなかったのか、
「あぁん?それだと今まで待ってた俺等が馬鹿みてぇじゃねーか。俺らは順番で入る。なにか問題でもあるのか?」
と、いわれた。兵士たちは答えることができず押し黙っていると、
「問題あるのか?って聞いてんだよ。返事しろや。」
と、さらに詰め寄っていた。
「も、も、も、も、問題ないです。すぐに通します。」
と、言った。その後僕たちはただで街に入れた。兵士たちが後ろの人達にビビって急いで通したからだ。その後チェックを抜けたのかさっきの人たちがこっちに来た。僕は、流石に敬語を使ってお礼をいうことにした。
「先程はありがとうございました。」
僕がお礼をいうと、
「気にすんな。あれは俺もムカついたしな。隣の国ならありえないことなんだが、この国がゲスなだけや。この国奴らはまともに対応するだけ無駄。嬢ちゃんたちには無理かもだが奴らは熟練度低いから一発脅せばなんとかなる。」
と、笑いながらそういってさっていった。
「世の中色んな人いる。」
メイちゃんがそう呟いた。僕はそれに頷いて返した。さて、なかに入れたならすることは一つ。メイちゃんと二人で様々なところまわり始めた。
まずむかったのは、いろんな装備をしている人たちについていってたどり着いた冒険者組合とかかれた看板があるところだ。




