表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/124

一章 17 朝の驚き

 俺はすでにメイが寝ている中央から1番遠い端っこの方に寝袋をしいた。俺自身寝相は悪い方ではないから迷惑はかけることはないだろう。それでも男女で、同じテントで夜を過ごすというのはとても外聞が悪いしな。このテントにが広くなかったら俺は外で寝るつもりだった。というか、もとから外で寝るつもりだったんだが琴葉と萌音に拒否され、手を引っ張られて中にいれられた。そこまでされたのに俺が拒否するのはおかしな話だ。


「なんで、そんな端っこなの?真ん中でまとまって寝ようよ〜。」


 と、萌音がアホなこと抜かしていたが、


「同じテントで寝るってだけでも外聞悪いのに並んで寝られるか。」


 と、一蹴しておいた。


 日本に住んでた俺としてはお風呂入らず寝るということに若干抵抗おぼえていたが、覚えたての生活魔法の洗浄魔法を何度も重ねがけして、身体はきれいにしていた。重ねがけに意味あるかは分からないが、しっかりきれいにしとかなければ不快にさせてしまうかもだからな。


「結希斗くんも、もう寝る?」


 萌音からささやき声が聞こえた。すでに琴葉は寝ているのかスゥスゥと呼吸の音だけ聞こえる。


「まぁ休みはしたいが、すぐにというわけではないな。どうした?」


 おれも寝ている二人を起こさないように萌音にだけ聞こえそうな声を返した。


「もし、もしさ。今日追放された人が他の人でも助けたりした?」


 萌音が話しづらそうに聞いてきた。俺は質問の意図が分からず頭に?を浮かべながら、


「なんでそんなこと聞かれるかわからないが、おれが嫌ってたり、一緒に追放されたやつがよほどの極悪人でない限り助けるよ。()()()()()()()()()()()()()()。」


 俺がそう答えると、萌音は嬉しそうな、どこか寂しそうな声で、


「そっか〜」


 と、呟いてた。俺がどんな答えを返せばいいか悩んでいると、


「ごめんね。寝る前に。迷惑かけたよね。おやすみ〜」


 と、萌音の声が聞こえた。


「別に迷惑に感じてねーよ。おやすみ。」


 俺も1言そう伝えて静かに目を閉じた。



 朝、俺は目が覚めた。朝といっても4時くらいだろう。毎日俺は同じ時間に起きているため、異世界でも1日24時間ならの話だけど。時計がないためその辺は感覚だよりだが。おれはテントの壁の方むいてねてたので、すぐ後ろに気配を感じ、振り向くと何故か琴葉が俺の隣で寝ていた。俺は驚きで声が出そうになるのを抑えどうにか落ち着いた。寝るとき琴葉と俺の間に萌音がいた。そして萌音と俺の間には何人か分の場所が空いてたはずだ。そのためどんなに離れていても寝相でごまかせない距離なのだが。


「何が目的なのやら?まぁいいか。俺はいつもの朝練でもするか。」


 俺は琴葉を起こさないように静かに抜け出し萌音の近くも通って外に出ようとすると、メイがいないことに気づいた。もうメイも起きてるのかな。そう考えながらテントの外に出ると、レイとメイが一体のモンスターとむきあってた。そいつは今までのゴブリンと違い剣と盾を持っている。  




 ……………………………………………………………………………………………………………




 ゴブリンナイト 


 討伐ランクD


 性別 オス


 Lv 5


 HP 72/168

 MP 0


 STR 64     DEF 52

 INT 0      RES 27

 MDF 0      AGI 19

 DEX 25     





 スキル


 〘片手剣Lv7〙〘剣術Lv5〙〘加撃Lv4〙





 装備


 頭   無し      

 上半身 鉄の鎧

 下半身 鉄の鎧(上半身からすべて隠れてる)

 靴   無し

 武器  鉄の剣

 アクセ 無し

 所持品 豪華な盾





 ホブゴブリンが鎧と剣と盾を手に入れ進化した姿。ゴブリンの森B2エリア全滅によりうみだされた、レアモンスターのため普通より強い。ゴブリンより食欲も精力もものすごく多い。女子は会うとかなり危険。




 …………………………………………………………………………………………………………




 〘片手剣〙


 片手剣をうまく扱えるようになる。また片手剣攻撃時の威力があがる。




 …………………………………………………………………………………………………………




 〘加撃〙


 攻撃すると威力が跳ね上がる。レベル1で攻撃力1.1倍となっている。そこからレベルがあがるにつれ倍率が0.1倍ずつ加算される。




 …………………………………………………………………………………………………………




メイは何度も糸を首にかけようとしているが、メイが女の子だからか常にそっちに走っていき、メイはあわてて距離を取るの繰り返しをしてた。メインの火力はレイがやっていったが走り回るゴブリンナイトに攻撃をあてずらそうだった。その光景を見ておれは怒りをおぼえた。それは、ゴブリンナイトへだ。メイと俺は主従関係だが、俺からしたら妹みたいな感じだ。それなのにゴブリンナイトは襲おうとしてる。俺はすぐに刀を装備して、メイとゴブリンナイトの間に割って入った。ゴブリンナイトが邪魔そうに俺を見たあと目線をメイに戻して俺に剣を振り落とした。俺は受け流したあと、ゴブリンナイトの首に一撃いれた。流石に一撃じゃ切り落とせず、首に深いダメージを与えただけだった。それでもゴブリンナイトの動きがとまった。このまま放置しても出血多量でゴブリンナイトは死ぬかもしれないが念には念をいれるために、レイの方むいて、


「影入ってスタンいれれるか?」


おれがそう聞くと、レイは頷き影に潜り、ゴブリンナイトの動きが完全にとまった。その瞬間に再び刀を振り抜いて首を飛ばした。




……………………………………………………………………………………………………………





 ゴブリンナイト(死体)



 装備


 頭   無し      

 上半身 鉄の鎧

 下半身 鉄の鎧

 靴   無し

 武器  鉄の剣

 アクセ 無し

 所持品 豪華な盾




……………………………………………………………………………………………………………




鑑定したら無事に死体になっていた。俺は一息ついた。寝起きにやるような試合じゃないな。


「二人共無事か?」


俺が聞くと、レイは○を手でつくった。


「大丈夫。ただこのゴブリンにみられると寒けした。」


メイはいつよりも長文で返してきた。よほど、このゴブリンナイトに嫌悪感を抱いたのだろう。俺は自身に洗浄魔法をかけてから、メイに近づき頭を撫でた。少しでも気が紛れてくれたらいいんだが。


「それにしてもなんで、朝早くから戦っていたんだ?」


俺が聞くとメイは、


「なんか嫌な気配を感じて起きた。ちょっとだけ様子見ようと思って覗いたらいきなり襲ってきた。」


と、返された。メイはもともとは戦う気なかったのか。それなのにあのゴブリンナイトがメイに感づいて襲ってきたのか。ほんとクズだな。


「そっかー。メイは災難だったね。それにしてもなんでまた、エリア全滅ボーナスのレアモンスター出たんだろうか?」


俺の独り言てきなものをレイは聞き逃さなかったのか、おそらくゴブリンナイトの魔石を取り出そうとしていた手を止め俺の方を向き、地面を指さした。


「この地面がどうかしたのか?」


俺が聞くと、レイはフルフルと首を横に振ってまた地面を指さした。現在近くに木の枝とかがないためジェスチャーで、伝えようとしているのか地面を指さしたあと手を広げた。


「地面じゃなかったらこの場所?」


おれがそう聞き返すと俺を指差し、そうそれと言いたそうなジェスチャーをした。そしてその後目を指さした。


「目?何かを見ろってこと?…………………もしかして鑑定か?」


おれがそう聞くと○を手でつくった。つまりこの場所を鑑定かけてみろ。ってことだよな。




……………………………………………………………………………………………………………




ゴブリンの森B-2エリア


ここは平野を中心とした、とても狭いエリア。平野がエリアの7割を占めるため、ポップしたゴブリンは平野に集まりやすい。まとまって倒しやすいが、全滅ボーナスも起きやすい場所。見渡しやすい平野のため連戦になりやすい。レベルはあげやすいが、初心者には全く向かない場所となっている。




…………………………………………………………………………………………………………




と、かかれていた。そもそもエリア鑑定できるのは驚きだ。でもこれに書いてあるとおりならレイはかなり連戦したことになるな。


後でなにかしてあげなければ割にあわないな。













評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ