二章 68 みやびの過去
昨日はすみません。途中だったのを投稿してしまいました。こちらが正しいのとなります。
SIDE みやび
私は生まれながら、忌み嫌われていたらしい。らしいというのは物心つくまで育ててくれた人がそういったからで、私に記憶はない。獣人の国で、私が住んでいた地域は白い狐は災いを運ぶと言い伝えられていた。
私は普通の家に生まれたのだが、白い狐だったこともあり、生まれてすぐ後捨てられた。その後、私をそだててくれたのは顔を隠した獣人だった。その獣人についてわかるのは黒い猫耳の女性といったことだけ。それ以外はは何一つわからない。でも、とても私に優しかった。その黒い猫耳の女性と、私は森の中で隠れ住み生活をしてた。
「いいかい。将来この地域を離れなさい。そして信頼できる人を自分以外に見つけなさい。それが生きるというものだ。」
と、私はよく聞かされていた。小さい頃は意味がわからず、ただただ頷いていた。そして、しばらくして、戦争が始まった。私の地域までその影響は及んで、ついに隠れていた私達も逃げ出さなきゃいけなくなった。そして、悪い事は重なり私達が隠れ住んでいたこともバレた。
黒い猫耳の女性が、私のことをかばってくれたけど、話を聞いてもらえず、私の目の前で倒された。倒れる前に私に、
「逃げて。生きて。」
と、私に掠れた声で言ってくれた。私は怖くて、怖くてその言葉を最後にその場から逃げ出した。
どれくらいたったかはわからない。私は、逃げ続けた。でも限界はきた。私はわからない森の中で力尽きた私は洞窟で休むことにした。私は聞き耳というスキルを持っているため、何か近付いてきたときすぐ気付ける。
そうして一夜ゆっくりした後、その後また暗くなるまで待機した後、闇に紛れて私はまた逃げ始めた。何日か進んだとき、私はついに獣人の国を抜けた。飲まず食わずではなかったけど、それでもまともな食事にありつけず、私は見るからにやせ細っている。
そういうこともあって、私は、
「どうした?傷だらけでやせ細っているではないか。俺のとこに来ないか。」
そういう優しい言葉に私は騙されてしまって、私は奴隷として落ちました。声かけてきたのは、違法奴隷商の商会長だったみたいです。それから飯は与えてもらえたけど、ひどい扱いを受けてた。ある時、私は魔獣に襲われているところで、その商会長が逃げるための囮として、捨てられて、運良く助けてもらったけど、呪いを受けてしまって。
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SIDE 結希斗
「えと、その。その後はご主人様に助けられて現在にいたります。」
と、みやびは話を締めくくった。想像以上に、ひどいものだったがどうしても確認しておきたいこともある。
「すまん思い出したくないかもだけど、さっき話してた奴隷商と商会長の名前はわかるか。」
俺が聞いた。その奴隷商が関係している可能性は高い。ジェイドも静かに視線を細めていた。
「は、はい。えと、スクルータ商会のバスラです。」
と、答えが帰ってきた。スクルータ商会のバスラか。覚えておこう。バールディア男爵にも報告あげとくか。