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二章 65 樹霊の能力

俺はみんなの方を振り返りベットの方へ歩き座った。それについてくるように樹霊も俺の方にきて俺の膝の上にすわった。大きさ的に小さいこどもみたいだが、重さはほとんどなく、まるで木の葉を乗せているようだ。だけど、レイスのレイとは違いしっかり膝に座られている感触はある。





「この娘は俺の桜の木の樹霊らしい。ついに、樹霊として覚醒できたみたいだな。名前はそうだなサクと呼ぼうかな。」





俺は、全員に聞こえるようにいった。俺が毎日魔力と、水をやっていたのは3人共知っていたためにすぐに納得した。





「なるほど。あの桜の木ですね。サク様。私はジェイドと申します。よろしくお願いいたします。」




と、ジェイドが執事らしく深々と頭を下げた。そして、それに続くように





「ソウヒナですわ。」




と、ソウヒナもいつものように挨拶をした。そして、





「ソウタです。」





と、ソウタが挨拶したあと、状況を理解してない獣人の女の子が周りを見てペコリとさげた。





「…………………サク。」





サクは話せるらしく、自分を指さしながらそう言ってペコリと頭をさげた。それを、見ながら俺は能力の詳しい性能を見ることにした。





…………………………………………………………………………………………………………





 サク



 年齢 0      

 性別 女?



 Lv 1



 HP 68/68

 MP 982/982



 STR  10 DEF  5

 INT 102 RES 35

 MDF  99    AGI 13

 DEX  56    




 スキル


 〘同化Lv10〙〘花より団子Lv5〙〘身体強化付与〙

 〘アロマセラピー〙〘花粉生成〙〘桜吹雪の術〙

 〘光合成〙




 称号


 〘樹霊〙〘結希斗の従魔〙





 装備


 頭   無し      

 上半身 桜模様の衣装

 下半身 桜模様の衣装

 靴   無し

 武器  無し

 アクセ 無し

 所持品 無し





…………………………………………………………………………………………………………





〘同化〙




本体となる桜の木に同化することができる。同化している間は動けない代わりに他の能力のMP消費がなくなる。




…………………………………………………………………………………………………………





〘花より団子〙





MPを消費して、敵対した相手の好きな匂いのする団子を幻影として映ししだして、自分から意識をそらせる。レベルが高くなればなるほどより本物っぽくなり、強い魔物すらも無意識のうちにその団子から目が話せなくなる。なお、同化中は幻影でなく本物をだせる。敵なら意識をそらせて、味方ならただの美味しい団子となる。





…………………………………………………………………………………………………………





〘身体強化付与〙





MPを消費して、特定の人を身体強化する。身体強化の内容は、攻撃力UP、魔法効果UP、回復力UP、スピードUP、防御力UP、状態異常耐性UP、全体UPがある。それぞれMP消費も違うため、必要に応じて変えるのが吉。なお、同化中は全体UPのみしか使えない。





…………………………………………………………………………………………………………





〘アロマセラピー〙




特定の人の心身ともに回復する。なお、同化中は桜の花びらが降り注ぐエリアに効果をもたらす。





…………………………………………………………………………………………………………





〘花粉生成〙




MPを消費して特定の効果をもつ花粉を作る。身体強化付与とあわせて使うと、それぞれの身体強化の効果をもつ花粉球ができて、アロマセラピーとあわせると回復花粉球ができる。この回復花粉球を水にいれると、ポーションのようなものになる。24時間に一回のみ欠損すらも回復できるものができる。なお、同化中はつくれない。





…………………………………………………………………………………………………………





〘桜吹雪の術〙





MPを消費して、桜の花びらで攻撃することができる。なお、同化中は味方にはいっさいあたらない全体攻撃となる。





…………………………………………………………………………………………………………






〘光合成〙





身体に溜め込んでいる水を使って、太陽が出ている間は自己回復できる。なお、同化中は大量の水を使って空気を浄化することができる。





…………………………………………………………………………………………………………





なるほど。俺が魔物と戦っている時にいつもより速く感じたり、麻痺しなかったのはサクのおかげか。あの時、もう樹霊として目覚めてたんだな。とりあえず、それは今はおいておいて、気になるスキルがある。花粉生成。もしかして、この能力であの娘を治せるのでは?





「サク。欠損回復ポーション作れる?できたらあの娘に使って欲しいんだけど。」





俺が、俺の膝に座っているサクに頼んだ。





「…………………作れる。」





そう言った、サクは手を前にだして、まるで泥団子を作るかのようにこねこねと手を動かし始めた。そしてその手のひらの中に大きさ10センチくらいの淡い桃色に黄緑がかかった小さい玉ができた。そしてそのできた玉をそのまま欠損している顔にめがけて撃った。獣人の女の子は驚いたふうな顔をした。正直俺も驚いている。そんなふうにするとは思ってなかった。だけど獣人の女の子にダメージはないらしく、その回復花粉球が消える頃欠けていた両方の耳と右目が回復していた。





「…………………また明日。」





サクがそんなふうにつぶやいた。その言葉を考えるかぎり、欠損の状況からみて、一回では回復しきれないのかな?サク自身の許容量の問題かもしれないけどとにかく要検証かな。サクは仕事終わって満足したのか、俺の膝から降りてベットに寝転がり眠そうにしていた目を閉じた。樹霊って寝るんだ。と、思いながら、いきなりの状況で驚いて自分の耳を確かめている獣人の女の子に目を向けた。



















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