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二章 53 再開

さて、ギルドの受付に挨拶したあと、俺等はギルドから出た。出たのはいいが、露店の位置がわからないな。




「琴、場所わかる?」




この街についてから俺等はほぼ同じ場所しか行動してないため、琴葉も分からないとはおもうが、地理があるから念のため聞いてみた感じだ。




「うーん。分からないの。少なくとも、昨日通った場所の僕の感知できる範囲にはなかったの。」




やはり、予想通りか。さて、聞きに戻るのもあれやしどうしようかな。




「ジェイドはわかるか?」




一応元住民のジェイドにも聞いてみることにした。




「申し訳ありません。自分は基本孤児院の生活で、街に出たのもギルドにきた時の1度のみです。それも近くにいた大人などに教えてもらいながらだったため露店の場所がわかりません。」




と、ジェイドはいった。なるほどな。孤児院の近くとかにあったわけでは無いんだな。まぁもし孤児院の近くにあったらジェイド達に案内させるわけにもいかねーからな。あまり近づくと、神父に警戒させるかもだし。




「とりあえず、何組か別れようよ。戻るのは恥ずかしいしね。」




萌音が俺にそう相談してきた。確かにそれもそうだな。




「それじゃー…………………。」




俺がいいかけていると、後ろから、




「あぁ〜。久しぶりぃ〜。」




と、どこか気の抜けるような声が聞こえた。俺が振り返るとやっぱり予想通りの顔がいた。




「サファイアか。確かに久しぶりだな。それでこんなところで何してるんだ?」




俺がそうかえしている間に、サフィアはとことこと近づいてきて、萌音や琴葉の前にたった。相変わらずのマイペースだな。




「はじめましてぇ〜。結希斗くんの仲間だよねぇ〜?サファイアだよぉ〜よろしくねぇ〜。」




と、萌音達に挨拶していた。そして差し出されてないのに手をつかんで握手した。




「えっと、私は萌音で、こっちにいるのは、萌愛だよ。」




と、困惑しながら萌音は自分と自分の左後ろにいる萌夢の手を引っ張り前にだして、いつも通りの自己紹介をした。それに続くように、




「僕は琴葉なの。」


「ジェイドと申します。」


「ソウヒナですわ。」




と、全員挨拶した。そして、それを聞き終えたサファイアはじっと視線を下に下げた。見ているのはソウヒナの足だ。




「それにしてもぉ〜すごいなぁ〜。私の力作ぅ〜コピーできるなんてぇ〜。結希斗くんのぉ〜。エクストラスキルぅ〜やっぱりぃ〜理を無視してるね〜。」




と、ソウヒナの足を見ながらそう呟いた。バレたな。まぁ、作った本人だし、増えていたら気づくな。それにだ。やっぱりといったからには鑑定で調べられているんだろう。それにしても理を無視してるってなんだ?




「あ〜、怒っているわけじゃないよぉ〜。私がつくったものぉ〜悪用されてるわけじゃぁ〜ないしねぇ〜。それでぇ〜。結希斗くん達は何してるのぉ〜?」




と、全く気にしてないと俺に行ってくれた。よかった。サフィアに無断でコピー作ったから、バレたらなにかいわれると思ったがそんな事はなかったらしい。それにしても相変わらずのマイペースやな。




「今ギルドの登録が終わったから、カードが作られるまでに露店とかで飯にしようかな、と思ってな。」




俺はとっさに嘘をついた。おそらくサファイアは味方だろうけど、下手に情報流すのはまずいからな。領主軍とかにばれて、先走って証拠隠滅されてもこまるしね。




「なるほどねぇ〜。それならぁ〜2箇所あるよ〜。東西にぃ〜一個ずつぅ〜。ちなみにぃ〜砦があるのは南方向だよ〜。そういえばぁ〜私がぁ〜ここにいる理由だよねぇ〜。それはぁ〜もちろん〜仕事だよぉ〜。これからいくのぉ〜。いっしょにぃ〜ご飯食べたいけどぉ〜またぁ〜今度だねぇ〜。じゃぁねぇ〜」




と、言い残して去っていった。マイペースもここまできたら芸術品だな。本当に知り合いいたから挨拶したってだけの感じだな、だが知りたい情報は聞けた。サファイアの仕事も気になるところだが、俺達は別れて行くか。




「…………………すごく台風みたいな人だったの。」




「…………………お礼を言う暇もなかったね。」




と、二人の呆れた声が聞こえたのもおかしくはないと思う。俺が始めて出会ったときも、牙の代わりに靴を作ってくれて、その後走っていってたからな。




「サファイアのことはおいておいて、俺達は3手に別れるか。東担当と西担当と万が一に備えてのホテル待機担当。ホテルはジェイドとソウヒナかな。孤児院のこと考えたら動き回って探すのは得策出はないと思うからな。後は俺と琴、萌音と萌夢のチームでいいか。そして、集合はホテルかな。一旦3時間を目安にしておこうか。琴、どっち行きたい?」




「かしこまりました。」




「了解ですわ。」




と、返事した2人に、俺が持っていた宿の部屋の鍵を渡した。琴葉は少し迷うような素振りを見せたが、




「とりあえず東でいいの。」




と、答えた。正直どっちも変わらないと思うしな。




「それじゃ萌音と萌夢は西側頼むな。それじゃ解散。」




俺はそう言って東側に体を向けた。




「了解。また後でね。」




萌音と萌夢もすぐに逆方向むいた。琴葉もすぐにおれの横に並びあるき始めた。ジェイドは一例すると、先にあるき始めた。ソウヒナとともに帰宅路についた。さて、バールディア男爵はどこにいるんだろうな。








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