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戦乱のクロノス  作者: イプシロン・モッド
1章
9/13

第九話 戦争2

ゲルカ連邦国 評議会本部~


この前の面々が集まっているが一人だけ席を外している、理由は簡単職務を全うしているからだ。

他の面々も自ら動くことなく部下に仕事を与えているので各部署は全て機能している、そしてコントロール部門の男が口を開いた。

異世界人を見つけた。とそれに皆はあまり衝動は受けなかった、この世界のバランスを変えるようなもの、それが異世界人だというのに、考えられることは一つ、この国にもいるということ。

既に正面から潰せることは可能なのにあえて放置している、しかし建国パーティーが終わった今は違う、彼らはただ絶望の顔が見たいのだ。

そしてコントロール部門の男が言った。

さぁ宣戦布告だ。




リアテスタ傭兵団 前線基地~


ゲルカ連邦国が宣戦布告をしてきた、リアテスタ傭兵団は最前線に狩り出された。

ネキア軍はほとんど後ろの方にいて、戦力を温存している、俺たちは所詮捨て駒ということが分かっていた。

俺と分隊のみんなと前線にいた、今から行われる、大規模防衛戦に出陣する、これが初陣となるわけだが…戦力はゲルカ軍は12万ほど対してこちらの最前線は1万弱、ただ地形はこちらの方が有利らしいが…人海作戦の可能性が高い気がする。

こちらの指揮官はリアテスタの大将らしいが…統率は取れないだろう、一応貴族が参加しているらしいが…あまり期待はできないだろう。


俺は一応、衛生兵として分隊に参加していた、ゲルカ軍が攻めてきてからゲルカ軍を突破し将の首を取ろうとしていた、ビスマルク、ネクロ、ヨハンナさん、トールさんが前線を支えてその間ラプラスさんやテスラさんが敵を殺す、その二人を俺が護るといった感じ、皆この作業に慣れているのかどんどんと前線を上げていっていた、貴族側はというと一応善戦してくれているようだ、貴族の方が敵を殺して見えるのは幻覚だろうか?

最初は順調にいっていたが途中からビスマルクが負傷したりと調子が狂い始めていた、皆疲れが溜まってきているのだろうが、目の前の兵を殺しても後ろの兵がいる…そうしたサイクルを続けていたら、俺まで狙われ始めて対処が厳しくなっていった、どれもこれも互角にやれるが、兵士の熟練度が高いのかとどめはさせず、最後はラプラスさんたちにやってもらってに進んでいる。


テスラさんの矢がなくなったのか剣に持ち替えて戦っていた、ラプラスさんも魔力が葛藤しそうで、この世界で衛生兵に配備せれている魔力を回復・疲労の回復魔薬を飲ませていた、前線を張っている皆はどんどんと負傷していき医療用品がなくなった、何もない医療バックなんて邪魔なだけなので捨てた。

非効率ながらも着実に前に進んでいることは分かっている、ふと後ろを振り返るとかつての仲間だった物が転がっていた、死というものはなんて壊れやすいんだろう…まあ実際ここにいるみんなはそれをしてるのだが…

貴族のほうも壊滅しかけていて本土決戦になることが見えていた、もしかしたら…なんて思ったが甘かったようだ。


「ハッハ!どうだ?金剛、初陣は楽しいか?帰ったらみんなで飯でも食おうぜ」


ビスマルクがそんなことを言ってきた、そんなこと言ってる場合じゃないだろうに…つい顔がにやけてしまう。


「ああそうだな、帰ったら飯だ!国が滅んでも俺たちが生きてれば明日があるんだ!」


「何言ってるんだ?フッ男というのは分からないね、こんな状況でそんなことが言えるとはね…いやこんな状況だからか」


ヨハンナさんがそんなことを言っていた、ラプラスさんやテスラさんも頷いていた、あんたらの中の男はどういうイメージなんだ?


皆冗談を言って気を紛らわせていることが分かる、こういうのってゲームだとフラグなんだよな~と思いつつ苦笑した。

相手からしたら屈辱だろう、でもそろそろ精神的にきつくなってきた、ついにはハイパワーを取り出し撃ち始めた、ビスマルク達に当たらないように慎重に…一発、二発、三発順調に敵に当たらせていく、装弾数を数えつつ確実に当てていく、ワンマガ無くなって次のマガジンを入れて撃ち始めた、途中弾の温存という名目で撃つのをやめた。

どんどん進撃していったが流石に疲労が爆発しそうだったので森の方に逃げ込んだ、うまく敵兵をまける訳がなく、追撃が来ていた、追っ手を殺しているうちに日が暮れてしまい、森の中で野営することになった、この日初めて人を殺した、あまり人を殺したという感覚がなく、前受けたゴブリンを殺した感じと同じだった、ただ喉の太さが違うからか、斬りがいがあった、装備を斬るとき、喉を斬るとき、腕を斬るとき、足を斬るとき、手首を斬るとき、胸に剣を刺すとき、などは自分の手に感覚が移り、ただ何かがなくなるという感じはあった。


野営は1時間交代で見張りを交代していた、飯は元々普及されていた缶詰を食べたがクソが付くほどまずかった、以降これをMREと呼ぶことにした、吐きそうになったが、皆に止められた、大事な栄養だと、まあ当たり前か…食べ物があったことを素直に喜ぶべきだな。

俺が見張りの時は最後であり皆、俺が初陣だというのを考慮してやってくれたみたいだ、皆これが初陣というわけではなく、3年前に既に皆戦争には参加していたらしい、ヨハンナさんに至っては20年前から参加してたらしい、俺は疲れたため、飯を食った後、すぐに睡眠を取った。


俺が見張りをする際は既に日が昇っており皆起きていた、その間みんなでMREを食べて、出撃した。

千里眼で見た味方陣地はひどいものだった、テラスさんも見たそうで、絶句していた、具体的に何がひどいかというと、陣形が整っていたかった、それと兵の数が減っている、ネキア正規・非公式軍は総力上げて王都の防衛に特化させていて総勢30万人ほどがいたはずだ、もともと小国なのもあり兵の数が少ないのだろう、しかし数で優っていたはずなのだが…どういうことだろうか、確かにゲルカ軍の兵の熟練度は高かったが、そこまでではなかった。王都が落ちるのにそう時間がかからないだろうという結果になった。

しかしヨハンナさんはせめて一矢報いたいとのこと、まあ故郷を潰された怒りは大きいよなそれは、他の皆もそれに賛成していた、俺はというと、このまま生きていても何もないので、一緒についていくことにした、まあこのメンバーが死ぬことはないだろう、ヨハンナさんとは殺す気で戦ったことがあるが、簡単にあしらわれてしまった、それぐらい強いのだ、問題はないだろう。


この日はほとんどゲリラ戦、さすがに食料がまずいので敵の補給物資を奪うことになり、この作戦にした、これはうまくいって、なんとゲルカ軍のレーションは意外にうまく舌に味が残ったままで、また食べたくなるほどのおいしさだった、まぁ元の世界でも自衛隊のレーションは美味しかったらしいし、レーションがまずいと、士気が低下するって話を聞いたことがある、今まさに自分が味わって、日本の料理のありがたさを実感した、一応捕虜という形で拘束したものから情報を聞きだそうとした、情報としてはネキア軍が休戦を求めていること、なんとネキア軍が戦線を保っていること、正直これには驚いた、あんなまずいレーションで戦線を維持できていることがどうやっているのかが謎でしょうがない、証拠隠滅として捕虜には消えてもらったが…いいことを聞いた、このまま大将の首を取れば、一応一時的だが平和への道ができる!そう思った。

3000この数字、どっかで見たことありますよね?今日は何の日ですか?12月3日、あるものの投稿が可能になりますね!!私はエントリーしてませんが代わりに3000で縛ってみました!


えっ?何かだって、それはJPの付くどっかのサイトのやつです、ではブックマーク・評価のほうよろしくおねがいします、コメントもしてくださるとうれしいです!

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