第八話 戦争1
ふはははエナドリおいしー
うぅぅぅ頭痛い
ここに来てから7か月は経っただろうか?
いまだにゲルカからの宣戦布告はまだだ。
ビスマルクは6か月前から招集がかかり、代わりにヨハンナさんが俺に剣を教えてくれるようになり、俺もそれなりについていけるようになった。
いまだに魔法は使えず、感じもしないが疲労が増えていくだけだった、本来なら使えなくても魔力が減っていくのだとか。
ネクロさんも招集がかかっており今はヨハンナさんだけしか剣を使える人がいない。
ヨハンナさんの故郷は既になくゲルカに燃やさたらしい、ゲルカは亜人絶対殺すマンの国らしい、殺さなくても奴隷としてあんなことやこんなことをするのだとか、大体予想がつく。
ゲルカ軍から逃げている最中にウィリアムさんに助けられたらしい、それから剣術を教えてもらったのだという。
ヨハンナさんは時々困ったことがないか聞いてくることがあり、親身にしてくれている。
俺はいうともうビスマルクと対等に戦えるようになっている、という言われているが流石にそれはない。
スキル【観測者】の影響か、ヨハンナさんの剣の軌道が分かるようになってきた…避けれるかは別だけど。
ついでにヨハンナさんの剣技は特殊で稀に軌道が読めなくなる、本人は目がなんたらかんたら言ってる。
ここ最近急に物価が上がりだしていて、食べ物の質が悪くなっているような気がする、俺の勘が戦争の前兆だと言っている。
元の世界でもそうだったし、気を引き締めていくしかない。
トールさんからスキル【鍛冶師】、【大酒】、【調合師】を手に入れた、【鍛冶師】を手に入れるために何日も鍛冶場で剣を作っていて、筋肉痛でしばらく剣が使えなかった、その代わり見返りは大きく剣の修復が可能になり、新しく剣も作れるようになった。【大酒】は初めて給料が入った際、トールさんとビスマルクで飲みまくった時たまたま手に入れた。【調合師】は自作ウォッカを造ろうとした時手に入れた、あのウォッカはたまらなかったな…
そしてこれからこの国の建国100年でそれを祝いパーティーをするらしい、どうやらヨハンナさんは国から特別招待されており、俺も招待され一緒に行くことになった、本当は皆行けるらしいのだが、予定があり無理だったらしい。
こんな物価が上がっている時に…こいつらは何をやっているのだろうか?実際俺は戦場に出たことないが、正直なめすぎである。あれだろ、以前追い返したから、我々にも行けるってやつ、過去の栄光だっけ…見苦しい。
王が豪華そうな所から演説を始めた。
「我が国が誕生してから100年、我々は栄えてきた、80年前忌まわしきゲルカが攻めてきたとき、我々は何をした?そう!何もできない哀れな子羊共に手を差し伸べてあげたのだ!それから子羊共は私たちは奴らに大量の対価を要求した、それを奴らは認め我々を主として崇めたのだ、さあ愚民どもの贈り物を消費しようぞ!」
その後パーティーが始まった、開始からヨハンナさんにたくさんの貴族たちが集まっていた、話している内容は『そんな仕事辞めて私の妻にならないか』とか『私の妻の方がいいですよ、どんな願いでも聞いてあげますから』やら『この不届きものたちより私をお選びください、愚民どもを働かせ立派な宮殿を立て、戦が起きても必ず武勲を立てて見せます』とか体格に似合わないことを言っている人がいる。こいつらはアカンやつらや、国民を何だと思っているんだ!さっきの国王もそうだし国民を見下し過ぎだろ。
「すみません、セレビクト・ヨハンナ、金剛・翔でしょうか?」
そう思っていると後ろから声をかけられた、俺の本名はヨハンナさんとビスマルクそれとラプラスさんしか知らないはずだ、
ならこいつは男は何者だ?
「いかにも私とこいつがそうだが貴様は?」
ヨハンナさんが相手をすごい剣幕で見ている。
「ほかでもありません、あなた方を招待したのは私です、私は参謀長官プロディートル・サスペンスです、あなた方…特に金剛・翔、あなたに話があって招待いたしました」
そう言われヨハンナさんと一緒に男の後を追った。
男に連れてこらされた場所は、庶民的な客室だった。
「さてまず説明してもらいましょうかヨハンナさん、どうして召喚された人がいるのだろうか?半年前ウィリアムから【メッセージ】が来て対象者を見つけたという話があったのですが…全く見つからなくてですね、調べてみたら、そこの子が対象者ではないですか!!その子はこちらの国で召喚された者です、所持権は我々が持ってます、さぁ渡してもらいましょうか」
なるほど、こいつは俺を道具としてしか見ていない、そろそろ戦争が起こることぐらい予想出来ているんだろう。
そこまで言ってヨハンナさんが切れた。
「何言ってるんだ貴様は!!こいつは道具じゃない、あたしたちと同じ生き物なんだぞ!!お前らには忠義の一欠けらもないくせに…」
「…金剛殿、今こちら側に来てくれるのであれば、ある程度優遇してあげますが…?」
この手口前にもあったな。
「アホかお前は!!さっきの話聞いてたぞ、俺を道具って言っといて着くわけね―じゃん」
ここで引き下がらないだろ、この国の貴族やらを見てれば分かる、わがままが過ぎる。さぁどう来るかな?
「分かりました、そこまで言うならしょうがありませんね、一応傭兵団で働いてくれてる、とのことなので別に構いませんよ」
えっ引き下がっちゃうんですか…この人は他の貴族とは違うのかな。
「じゃあ我々はこれで、よし行くぞ」
ヨハンナさんが腕を引っ張り俺を連れ出した、途中小声であいつはおかしい、前はあんなじゃなかった。なんて言っていたがみんなクズなわけないから大丈夫だと思うが…
その後無事パーティーは終わり、この日は無事に終わった。
エナドリ飲んで元気100倍毎日投稿かな?気持ち悪いです。まあブックマーク・評価してください、コメントしていただくとモチベ上がります。
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