第四話 特訓1
んん誰かが俺を起こそうとしているが俺はこの聖地から離れることはない!!
「ぎゃああいってぇぇぇ」
「はぁやっと起きたか、早く支度しろ、姐さんに頼まれた隣人だ、・・・よし支度できたな、行くぞ」
いきなりキックを食らわせた隣人は金髪で俺よりも3~4歳ほど上の頼れる兄貴みたいな人だった、とりあえず準支度を整え、隣人の後を追った。
着いた先は小さい会議室だった。
「失礼します、新人を連れてきました」
部屋に入るとヨハンナさんを除いた4人がいた。
「お、来たか、みんな紹介しよう、新人のジョン・ケルディアだ」
「今日から配属したジョン・ケルディアです、得意武器は弓です、よろしくお願いします」
別に剣とかでもよかったんだが、経験がある弓のほうがいいと思ったからだ。
「へー弓だって、……まあ魔法よりも詠唱なんてものがなくて素早く撃ててちゃんとしてるからね」
「はぁ!?魔法の方が火力があって殲滅力があるのよ!」
「お前ら静かにしろ!まったくこれだから……、お前を連れた来たあいつと端っこにいるやつは剣が使えるから教えてもらうといい、私はこの後会議があるからいない。後は金髪の奴に任せる、じゃあ行って来る」
「え……待ってくださいよ、聞いてませんって姐さん!!」
慌てている金髪男をしり目にヨハンナさんは出ていった。
酒を持った老人がこっちに来た。
「よう小僧、まずはわしと酒でも飲まぬか?男というのは酒で語り合うんだ、ささ飲みにいこう!」
「何言ってんだ、トールのじいさん、あんたさっきの話聞いてなかったんだよ、俺が剣を教えるんだよ!」
なかなかカオスな展開でして、面白そうですね。
「まあいい、俺はビスマルク、酒に誘ったのがトールのじいさん、口論してるアーチャーがテスラ、魔法使いがラプラス、そして端っこにいるやつがネクロだ、まあみんなちょっと難ありだけどいいやつだぜ!」
ちょっとどころじゃないような気がするのですが……
そしてビスマルクが小声で「姐さんからあんたの事情は聞いているんだ、このことはネクロと俺しか知らない、お前の剣を一周間以内にある程度使えるようにしてやる!頑張ろうな!!」
その笑顔が怖いです。
「基礎的なことは俺が教えてやるが、専門的なことは姐さんかネクロに教えてもらってくれ、よし剣を持って森に行こう!!」
剣を取りに行きビスマルクと一緒に森へ出かけて行った。
駐屯地から出ては遠くの方にはおっきな城が見える、なんでも王都なのだとか、休暇がもらえれば行けるらしい。
駐屯地から出てから一時間ほどで足を止まらせた、そこはいくつもの的や斬り捨てられている枝などが見られた。
「ここは俺が姐さんに剣を教えてもらった所だ、これでお前は俺の弟子だ!」
「勝手に弟子扱いされても・・・」
「まあいいじゃないか、ところでお前は剣を使えないだってな、とりあえずこいつを使うか・・・」
そういって、カバンの中を漁りだし取り出してきたものは、一切れの紙。
「こいつはあのラプラスが生み出した、上級剣技のスキルが入った呪符だ、こいつは剣技が人前ぐらいには使えるようになるが、あくまで人前だから大隊長ぐらいだと勝算が見えなくなってくる、だから俺と特訓だ!ちなみに俺は特級だ、姐さんは帝級だがな」
そういって呪符を俺にくっつけた、するとたちまち呪符は塵と化した。
その後俺はそこで構えの足運びや剣の振り方を習った。
「そういやお前は弓が使えるんだっけ、ちょっとこいつを使ってみろ」
そういって空間の歪みがでてきて……
「ってそれインベントリじゃないですか!!」
「なんだよ!びっくりするじゃないか……たくそうだよ、なんらラプラスに頼んで呪符を作ってもらうか?」
「お願いします!!」
そういって綺麗に土下座をした。
「そこまでしなくていいわ!」
そう言いながら木の弓と矢を出してきた。
「とりあえずあそこの的を射抜いてくれ、得意武器なんだろ?」
少し煽りがあるようだがあまり自信がない、距離的には60Mほど、しかも俺が持っていたコンパウンドボウとは形状が違っている、とりあえず構えてみる・・・え!?ナニコレ急に矢の軌道が見えるようになった、しかし本当にこの軌道の通りにいくのだろうか。
『パン』
見事に的に当たった。
「おおやるじゃねえか、でも中心には当たらなかったみたいだな」
ぬぅぅぅぅ ……まあしかたない、俺にはまだ狙撃のスキルがまだまだのようだ。
それから毎日ここに通うことになった・・・
ブックマークと評価をやってくれるとありがたいです。見てくださった人たちに感謝を・・・