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戦乱のクロノス  作者: イプシロン・モッド
1章
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第十二話 大日本帝国(今は亡国と化している)

お久しぶりです、すみません投稿が遅れました。

半日ほど歩いて商人の馬車が見えた、前にゲルカ帝国の軍を引いてしまったことがあったが今回は人が前と比べ少ない。この数なら逃走は出来る。


「すみません、あなた方に同行させてもらってもいいですか?」


血まみれのフードでそんなことを言ってやべー奴っぽく見られたらどうしようかと思ったけれど何とか止まってもらえた。


「別に構いませんが・・・あなたは敗残兵でしょう?私達は商人ですのでメリットがないですと・・・」


敗残兵かそのとおりなんだが・・・もうちょっと良心があると助かるんだが


「じゃあ護衛って名目で乗らせてくれあなた方が護衛費が浮くし俺は人がいるところまで行けるどうだ?」


「それなら構いません、我々が行こうとしているのは大日本帝国・・・武士の国だった所です」


大日本帝国がここにもあるんですか!?天皇陛下バンザァーイ!!

っていうかどういう経緯でそんなものがあるんですか?よくわからん。


「大日本帝国ですか、その国の歴史ってどうなっていましたっけ?」


「えっ知らないんですか?突然鉄の鳥が飛んできてそれから鉄の船、自立している鉄の馬車などが出現して周辺国を征服した国ですよ!」


この世界、戦車とかないのはわかってたけど自立してる鉄の馬車って・・・

まあ感想は人それぞれだよな。

でもあの国ってそう簡単に止まるのか?祖国をあの国呼ばわりはしたくないけど。


「しかし同時にアメリカ軍というものができてですね・・・戦争が起こったんですよ、戦争は一ヶ月も立たないうちに終わったんですけど、街や民家が破壊されつくされていたんですよ」


ん〜カオスだな、俺が持ってる銃もアメリカ軍が持っていたのかな、弾薬も少なかったし可能性はある。


「残兵はどうなったんですか?1万人とかのレベルじゃない気がするのですが・・・」


「大日本帝国軍人は大日本帝国へ。アメリカ兵はネキアや連邦国に吸い取られていきました、少人数ですが他の周辺国に行った人もいます」


「今はどうなってるんですか?」


「現在、大日本帝国は刀などの武器を作っており、軍人が使っていたとされる、銃は生産できなかったらしく、親衛隊のみが銃を所持しています」


なんだろう総統閣下の親衛隊に聞こえてしまった、っていうか親衛隊がいるってことは護衛対象がいるってことだよな、天皇陛下でもいるんですか?


「護衛対象って誰ですか?天皇陛下はいなさそうですし・・・」


「ああ、先代の王は誰もが知ってる暴君、菅野直ですよ、今は臨時の政府でどうにかしているらしいです。なにせ子供たちが覇権争いをしていてですね」


菅野直って誰だっけ?パイロットだったような気が・・・

そんなもんが王だったのか、よく滅ばなかったな・・・っていうか嫁は誰だよ。


「菅野直の奥方は確か武士の国だったころの王族の一人だった気がしますが・・・まあ必要ないことでしょう」


必要だわ、まぁたくさん教えてもらったし、質問攻めはよくないだろう。


「そうですか、ありがとうございます」


商人と話し終わった後、千里眼で周囲を探るようにした。変なものはなく順調に進んでいた。



無事に大日本帝国についたとき、何故か歓喜に襲われた、落ち着け俺、真刀や小銃が見られるからって興奮するんじゃない、と思いつつ自分を抑えられなかった。

しかしお金が無い。商人達との別れの際、駄賃として金をもらった。本当にありがとうございます。

しかし買いたい物が高すぎる、やはりこの世は金か・・・悲しいぜ。

問題もないとは言えない、俺が敗残兵って事がバレたら、明智光秀みたいになっちゃうかもしれんからな。だから周りの憲兵の目をよく見ているが血まみれのフードを着ているせいか、視線がとんでもないことになっている。くっしょうがない金を払ってでもフードを買わなくては!!


適当に街を散策していると兵士用の装備などを売っている店を見つけた。

ここに入るしかねぇ!!


「こんにちは、ここにフードないですか?」


店に入ってそう言いながら周りを見る。店内にはさっきの商人がいた。


「あれ?あなたはさっきの・・・まあ、そのフードじゃあ変な目で見られてもおかしくないですね、だったらこっちに来て、そのフード脱いでください、新しいやつあげますから」


ありがてぇ本当にありがてぇ、けどこれ以上あまり恩を作らせたくない。恩を作りすぎると後々めんどくさそうになるしな。


フードを貰って早速来て、すぐに出ていこうとすると・・・


「フードの代わりに頼みごとをしてもいいですか?」


「ええ構いませんよ」

しょうがない、ここで恩を消化させておくか。


「あなたはネキア軍の敗残兵ということで間違いないですよね?」


「そうだ」


「先の戦争でネキア兵はほとんど死亡したとなっています、あのゲルカ軍から生きているのですから、ある程度の実力があるのでしょうね。そこで我々に来ている依頼の中に腕のいい近衛兵を雇いたいというのがありましてですね、紹介料がいいのでぜひやってもらいたいのですが・・・あなたにも職に就けるというメリットもありますよ」


正直言ってめちゃくちゃいいやん、仕事内容知らんけど大丈夫やろ、どこからその自信が来るのかは知らないが・・・


「その話、乗った!!」


「分かりました、駐屯地までは馬車で送っていきます、最悪採用されなくとも兵士にはなれるとは思いますので・・・」


馬車がある小屋の方まで行き、商人が馬車を出してきたのでそれに乗った。


「そういえばまだ名前を聞いていませんでしたね?」


「・・・ケルディアです、アナタは?」


「私はただの商人ですよ、まあ周りの人はフックと呼びますが・・・」


「フックさん、よろしくお願いします」


「いえいえこちらこそ」


そう喋った後、駐屯地に向かった。

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