第十一話 戦争4
皆で斬りにかかったが、すべて跳ね返されあまりダメージを与えられいなかった、ゲルカ軍が接近しているのか、金属がぶつかり合っている音がする、けれど佐藤は俺に攻撃することなく、ヨハンナさん達にヘイトが向いていた、死の刻印の影響で遠隔操作されているのかもしれない。
出来ればすぐさまこいつを殺したい、もちろんこいつが悪いわけではないのは分かっている、操作してるやつが近くにいる可能性が高い、だったら術者を殺しに行くのが正しいが…死の刻印を使えるぐらいのレベルなのだから俺が行ったところで勝算がない、どっかで見たがエクストラスキルの【抵抗者】がないと話が始まらないらしい、そういえば同じスキルでも名称が違うと能力も違うらしいが、あまりないらしい。
佐藤はビスマルクが対応しているが、疲労がいつ爆発するか分からない、早めに殺さないと、けど剣は弾かれる、ゲルカ兵もそろそろ見えてくるだろう。そんな考えをしているとヨハンナさんが左目の眼帯を外した、最初は何か奇行に走ったと思ったが違った、左目は緑色で綺麗なオッドアイだった。
「姐さん!?それを使っちゃうんですか!?後でぶっ倒れても知りませんよ!?」
「うるさい!!そもそもこの状態で明日があると思うか?今使わなかったらどこで使うんだ?既にテスラがやられたんだぞ!」
「・・・」
左目は最終兵器みたいな感じなのか…ビスマルクが黙り込んでるし分かってるのか、もしかして魔眼ってやつか、ヨハンナさんそんなもの持ってたんだな。
魔眼を開眼させたヨハンナさんはぶっ壊れだった、佐藤と互角にやりあってて、剣の太刀筋が見えない、ビスマルクはこれじゃまずいという顔をして見ていた。
そうこうしているうちにゲルカ軍が到着していた、佐藤はヨハンナさんに任せ残りの皆でゲルカ軍と対峙した。
お互いが見合って剣が交じり合う瞬間、それが起きた、佐藤が自分を中心に爆発したのだ、ヨハンナさんがとっさに庇ってくれて俺は軽傷で済んだが目に金属片が入り左目が見れなくなった、ヨハンナさんは重傷だった、他の皆は即死、なんてことだ視界がぼやけるし、肉が焦げる匂いがする、ヨハンナさんは俺の目を見て、俺の目を引っこ抜き、自分の左目と交換した。
「すまないな、最初から本気を出していればよかったんだがな…」
「ヨハンナさんは悪くないですよ、彼も悪くないですが…戦争が悪いんですかね、俺もこの職になってから、ある程度覚悟していましたが…耐えられませんね、ビスマルクも死んでしまったし」
俺はそう言ったがヨハンナさんからの返事はなかった・・・・
『アルティメットスキル英雄を取得、同じくユニークスキル飢えた狼をを発見、すぐに反映します』
俺の中の何かが爆発した、俺が魔眼の力を使って佐藤を殺したのか、もしくは新しいスキルで殺したのかは分からないが、頭がぶっ飛んだ、次に意識が戻った時は、佐藤の死体とローブを着た年寄りを持っていたところだった、ローブを着ていたやつは誰だか知らんが、そのまま放置した。
皆の死体は埋めたが所々部位がかけているところがあり、爆発した際吹っ飛んだと思われる、ネクロさんの死体が全くなく、佐藤の近くにいたからもろに食らったんだと思う。
なんで俺だけ生き残ってしまったんだろうと思って、考えていた。本当に死ぬのは俺だったんじゃないかと、実際ヨハンナさんは優しかったし、俺みたいなダメ人間が死ぬべきだったと、しかしヨハンナさんに助けてもらった、命だと言い聞かせ、考えるのをやめた。
王都の方を見てみると陥落していて白旗が立てられていた。
ここまでか…これからどうしようか、ゲルカ連邦国の方角は知っているので、別の国に行くのがありかもしれないな。
そう思い路地についた。
ネタですがヨハンナ・トール以外は孤児でありヨハンナが育てたことになってます。
たぶんですがスキル系統はミリタリーが多くなると思います、まあコメントとかブックマークお願いします。