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戦乱のクロノス  作者: イプシロン・モッド
1章
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第一話 プロローグ

朝早く、山の中で一人、弓を構え放つこの作業をして練習に励んでいた。

2週間後にはアチェリーの大会があり、そのための練習だ、1週間は休憩に使うとして後できるのは1週間程度この間に精度をよくしておかなければいけない。

この前のようにはならないために・・・しかし学校を休んでまでこんなことする必要があるのかという疑問を残しつつ作業を続ける。と突如スマホが鳴り出した、見てみると通知と着信が来ていた、着信はだいぶ前でありマナーモードにしていたからだろう、通知を見てみると・・・


『おい!金剛なんで最近学校来ないんだよ、みんな心配してるぜ。お前ん家行ってもいなかったし、何やってんだ?とりあえず早く帰って来いよ、A●EXの新シーズン始まったぞ』

など書いてあった、一か月もこもっていないのに駄目なのか?まあ作業に没頭するだけだが・・・

友人から誘惑で明日から行くかどうか考えていると手を放してしまった、矢が行ってしまった先は森の中、矢を何としてでも回収しないといけない、あれ高かったんだぞ、この山にはシシや鹿が出るらしいので遭遇するのは避けなきゃいけない。

矢が落ちていった先に行くとフッゴフッゴとかすかに聞こえる、たまたま近くにいるだけだろ、そうだろう。

「フッゴフッゴハッハッハッハッハ」


こいつは確定事項ですわ。

流石にヤバい鳴き声聞いただけだけど大きいやつだろこれ、そういや山に入る前近隣の住民から最近おっきいシシがいてシシ犬ぶつけて全滅させられた大物がいるって聞いたがそいつじゃないことを祈りながら後ずさる、矢はあきらめよう命には代えられん。


「フッゴフッゴ」

後ろからそんな声がし足音が聞こえる、しかもどんどん近くなっているような?シシは嗅覚が良かったんだっけ、つまりは・・・死?

シシは興奮状態だから助けを呼んだら寿命が縮むだけだと思う、走って逃げても同じ残るは、木に登ることのみ、木を見つけなければならないが登りやすい木などここにはない、一か八かで走りどっかの木にでも登るしかない、そう決心し走り出した。


自分は足が速い方だと知っていただから追い付かれはしないだろうと思っていた、がしかし興奮状態のシシには劣っていた。


「ブフェ!」

背中からシシの重い一撃を食らってしまった、背中がすごく痛いです。

シシは俺よりもでかく牙がデカかった。

俺はイノシシと対面すると足でガードした。


「グッフーフー」

足でガードした後シシに足を喰われた、足は骨に直接牙が届いているようで痛みが絶えない、大声を上げたいが上げたらもっと興奮してしまうかもしれない。

がすかさずシシに刺さった矢を手に取りシシの背中に再度刺した、暴れこみ足が痛む。シシが足を放し突っ込んできた、至近距離なのでかわすことは出来ず、胸に牙が刺さった恐らくあばらが数本いった。

シシが暴れまわり刺されたところが広がっていく、足の方ですでに血がなくなっている、死ぬのは時間の問題、ならばせめて一矢報いる。


「死ぬんだったら相手も道ずれにしたいんでな、お前がこの場で生き残ってもいつかは死ぬんだせいぜいあがくんだな」

そういうと矢を心臓部分に刺し込んだ、矢を回し押し付けたり、ひっぱたりして穴を広げていく。

更にシシは暴れだす。


最後は誰にも看取られずシシに殺されることなど予想なんてしていなかった。

彼女も作らず遊んでばっかりだった俺だが流石に死んだ後が気になる、死んだ後親は悲しんでくれるだろうか?葬式にはどれぐらいの人が来てくれるのだろうか?などと考えていた。

せめて最後はを夢を描て死にたい、たとえば死んでも人生がリセットせれているとか転生しているとか、そんなところだ。


ああ・・・意識が遠のいていく。視界が白くなっていく。


息も苦しい、感覚もなくなってきた。



感覚がなくなっても意識はまだある、シシが牙を抜き俺を喰っている、見たくもない光景だ、自分が喰われている所なんて見たくない。



もう真っ白が視界だ、もう何も聞こえない、三途の川みたいなものが見えてきた。


























ああ・・・・・・これが死か

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