誰よりもそばにいてほしい
友達との会話を元にこの小説を作りました。
あの人も僕のことが好きだったらいいのにな。
ふと、今飲んでいるお酒のアルコール度数が気になって、缶をよく見る。
3%。あの人と付き合える確率を示されているようだった。
「俺、メイに告ったぞ」
「え?」
次の授業の準備をしていると、コウジが僕のところに来て衝撃の事実を告げた。
「で、どうなった?」
「フラれた」
「まじか」
「俺が告ったんだから、お前も告れ」
そうだな、告らないわけにはいかないよな。こいつが告ったのに僕が告らなくてどうする。
当たって砕けようと決めた。
今、手紙を書いている真っ最中。
やっぱり、どういう言葉が相手の心に響くのか考えてしまう。
『永遠に続く道を二人で歩いてみませんか』とか、『僕の恋が片想いなのか、両想いなのか知りたいです』とか、色んな言葉を考えてみた。
だけど、どれが一番良いのか分からない。
よし、こうなったら明日の自分に委ねるとするか。
さんざん悩んだあげく、「好きです。でも、諦めます」と書いた。
これの決め手は、僕じゃ彼女を幸せにできる自信がないからだった。
幸せに出来ないんだったら、付き合わないほうがいい。
だから恋を諦める。それでよかった。
とは思うものの、簡単に恋の炎が消えるわけではなかった。
どんなに諦めても、あの人と付き合いたい、っていう気持ちは変わらなかった。
まだ恋の炎はメラメラと燃えている。
「ケンジくん!」
駅のホームで帰りの電車を待っていると、後ろから声がした。
そこには僕が一度諦めた女性、ミドリさんが立っていた。
走ってきたのだろうか、肩で息をしている。
「手紙読んだよ。嬉しかった。夢かと思うくらい嬉しかった」
どういうこと?諦められたのが嬉しかったの?
え?どういうこと?
意味が分からなすぎて思考回路がショートしかけた。
後から聞いたところによると、実は間違って「今度から君の宿題、全部僕がやる」という手紙の方を送っていたらしい。
なんでそんな手紙書いたんだろう、と不思議に思った。
最後に主人公に悲劇が訪れるというオチですw