アリア 1-24 王都でお店巡り①
(アリア視点)
王都に到着してもう5日目になりました。
今日はメルト君とネイアちゃんと王都を散策して、ダーナさんに教えてもらったいくつかのお店を見て回る予定です。
最初はネイアちゃんの提案で服を見に行くことになりました。
メルト君はとても嫌そうな顔をしていますが、私はとても楽しみです。
先日、食堂で出会ったダーナさんに教えてもらった服のお店は、ダーナさんもよく行くお店らしく、とても安いのに質の良い生地でセンスの良い服が多く売られているということでした。
ダーナさんは「女性向けの服だけでなく男性向けの服も売っているから」、と私にとてもいい笑顔を向けて教えてくれました。
そのお店に到着すると、メルト君は「他の店で時間を潰してるから」と言い出しました。
ですが、私はメルト君を無理やり店に連れて入ることにします。
せっかくみんなで王都を回っているのに、それでは面白くなかったからです。
あと、アルスの姿の時は女性ものの服を見れないので、代わりにメルト君を着せ替えて楽しもうと思いました。
お店の中は広く、入り口付近には女性ものの今季流行りという服が置かれています。
展示してあるコーディネートの中でも、特に薄いピンク色のジャケットにインナーとして着る白いシャツ、そして少し濃いめのスカートの組み合わせが私の目を引きます。
元居た世界では、基本的にドレスしか着たことがなかったので、あのようにカジュアルで可愛らしい色合いの服装はとても着てみたいと思いました。
そんな女性服売り場に後ろ髪を引かれながら、私はメルト君とともにメンズ服売り場に向かいます。
ネイアちゃんは一人、とても楽しそうに女性服売り場に駆けていきました。
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メルト君を着せ替えること5着目、メルト君は「少し休ませてくれ」と言って店の外に出ていきました。
私はメンズ服売り場で、アルスとして似合いそうな服を探して歩いています。
ふと周りを見ると、ネイアちゃんが悩んでいる様子で何かを見比べていました。
ネイアちゃんに似合う服ならアドバイスできると思い、私は背後から近づきます。
ネイアちゃんの肩口からのぞき込むと、その両手には2つの物が手に乗っていました。
「ネイアちゃん、その下着かわいいね。」
「えっなの!?」
「ネイアちゃんにはこっちのほうが似合うと思うよ。」
なぜかものすごく驚いた表情をしているネイアちゃんの手にある下着の片方を手に取ります。
手に取った下着を目の前に広げ、ネイアちゃんに合わせます。
「うん。やっぱりこっちのほうが似合うと思うよ。」
そう言ってあげると、どんどんネイアちゃんの顔が真っ赤になっていきました。
そしてネイアちゃんの表情はどこか怒ったようなものに変化していきます。
私はアドバイスを間違えてしまったのかと思い慌てていると、ネイアちゃんが口を開きました。
「アルス君のエッチ―!!」
「あっ!」
私はネイアちゃんから、アルス君と呼ばれて今更ながらに気付きました。
いま男でしたぁ。
私は動揺して、パンツを握りしめてしまいます。
するとネイアちゃんが目に涙をためて、私の手から下着を奪い去ります
「エッチなの!変態なの!スケベなのぉ!」
「うわぁ、ごめんなさい。ついうっかり。」
「うっかりじゃ許されないなの!」
その後、私はネイアちゃんに謝り倒し、戻ってきたメルト君にお願いして、一緒にネイアちゃんのご機嫌をとるのでした。




